戦いの前触れ
抽選日後の青氣一家は少し別の空気が漂っていた、なんせ身内が集まり話が始まるのである。
抽選はどうでしたか?
そうだね、知っている人が三四人いた、その中で舞と江口と多分学生の頃の同級生だった、名前は思い出せないわ。
この家庭は上級クラスの賞金を手にしたよ、三億円と二百万、それと取引チケット三枚
それは一括で入るのか?
そうだよ、一括で入るよ。
そうだ、パンフレットを頂いたよ。
パンフレットには武器の購入表や道場の表記欄があり、詳細まで細かく書いてある。
一番高いグレンナード大河殲滅機は少なからず、一機で五十億するのだが、チケットで一応交換可能だ。
しかし、このグレンナード大河の詳細の一番下に書いてあることが引っ掛かる。
あの千代の先祖を皆殺しにしたと言われる最強のガラス砲は、使い方次第で半径百キロメートルを破壊し、弾薬のリロードには手間がかかる、それを可能にしたのは、テロの様な行動であった。
この文字を読んでも想像は出来ず、誰が、誰に使ったのかも不明だ。
青氣の叔父が言う。
私は国性派の町だから、なんとも言えないが、この戦いでの鍵を握るのは、多分個性派が重要だろうて、この書類だけで決めるのは危険かと思う。
確かに、その言葉通りで、まず、読めない文字が多いのだ。
この文字の堅物を考えてみても、写真に乗るあらゆる武器を見てもわからない事だらけだ。
そして、青氣家は情報集めをするのだが、とは言えど、この家系は素人であり、能力者の一人もいないし、金がいくらあっても足りないと思える、あらゆる全財産をかき集めても少なく、どうする事も出来ない。
そこに、酔っぱらいのおっさんがやって来た。
おーい!
何でしょうか?
お前らは個性派か?
親父に変わると、おっさんに言う。
何の用ですか?
手紙を入れておくから、勝手に見やがれ。
手紙を取りに行くのだが、嫌な予感がする事を六歳の娘が言う、そして、親父に郵便受けに行かないように言った。
酔っぱらいのおっさんは扉を見て睨むと、早く出て来いと殺気漂う。
酔っぱらいのおっさんは腰にあるリボルバーを手にかけると、仲間三名もハンドガンを握る。
青氣家はカーテンを閉めると、警察に電話を入れる。
その頃、酔っぱらいのおっさん率いる強盗団の一人風読が言う、風が切れた、引き返すぞ!
強盗団は舌打ちすると笑い乗用車に乗り込む、そして煙草を吹かすとその場を去る。
数分後警察隊が突入し、強盗団の事を知る。
実は、別の町では個性派だけの町が有ったんですが、強盗団に壊滅させられました、しかも、たった今入りました。
その強盗団は旧師と言う団体と首取という二つの強盗である。
酔っぱらいのおっさんが旧師のアジトへ向かうと、旧師の三幹部江口潤がいう。
お前、金を入手してきたか?
いいえ、勘の良い一族だった故にね。
風読に振ると、江口が言う。
次は奪えるのか?
いつでも歓迎でございますが、次もまた同じ所じゃ危険が着くかと。
ああ、次は舞真と言う一族を狙え。
さようでございます。
江口が言う、それと風(風読)は置いて行け。
風読は椅子に座りると、目の前の水を飲みこむ。
お前の予想では、この町を支配できるか?
百無理です。
そっか、ならこちら側も本気の体制を整えるぞ。
御意!
一方で、国政大会議での話し合いで、旧師と首取を壊滅する形へと進むのだ。
第三話完結
おまけ、ここからバトルが始まります、しかし、お勧めはしません。
ベタなので。
今日のキャラクター
青氣純菜(六歳)青氣家で一番気が強く、危険な事を察知する事に長けている。
今後はキャラクター紹介をしていきます、ダメなところは言っていただければ幸いです。