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閑話 ~ブラックバードとの死闘を終えて~

ブラックバードをやっと封印することができました!

悲願達成!

「ヒデオよ!!よくやったではないか!!!」

王様の声も弾んでいるようだ。

「う・・・っは!!ということは・・・!」

「そうじゃ!!!そなたはブラックバードを封印することに成功したぞ!!!」

「やったんだ・・・やったんだ・・・・・。」

成功をかみしめながらもソウの姿が見えない。

「あのぅ・・・ソウはまだ?」

「ああ。まだだが、もうすぐ戻ってくるじゃろう。

 安心せい。ブラックバードを封印した以上死ぬことなどあるまい。」

「そうですね。。ああよかった。。。。」


「ブラックバードは相当強い鳥なのですよね?

 レベルなど上がった感じはしないのですが・・・・。」

「うむ。相当強いことは間違いない。

 レベルが上がらんということは、まだブラックバードは死んではおらんのだろう。

 餓死するのを待つだけじゃ。

 いきなりレベルが上がったらブラックバードが死んだとわかるじゃろう。」

「そうですよね。封印しただけじゃまだレベルは上がらないか・・。」


しかしブラックバードって強い森の主って言ってたよな。。

食べなくても生きていけるとかだったらどうしよう・・・。

まぁ、封印して安全が確保されたというだけでも大手柄かな!!!


少し得意げになっていると、ソウがやってきた。。


「ソウ!!!」

駆け寄るヒデオ。

「ヒデオ!!!!」

駆け寄るソウ。

「やったな!!!!やったんだな!!!」

「おう!!やったな!!最後の仕上げもちゃんとしたぜ!!!

 重し乗せといた!!!あれはさすがにブラックバードもどうしようもねぇぞ!!!」


「二人ともよくやったな。賞金をまずは渡そう。

 おい!持ってまいれ!」

「っは!」

「15万クルじゃ!これはどういうふうに分けるのか?」


そういえば、分け前の話はしてなかった。。。

これでもめるのも嫌だな・・・。

ちょうど半分ずつ・・・かな?

そんな風に思いながら、ソウを見る。

「半分ずつにするか!」

ソウは明るく言った。

「よかった!そうしよう!!!」

75000クルでも十分に大金だ。

これは労働の対価として頂いておこう。


「わかった。半分ずつ渡そう!

 ヒデオよ、そなたは発明士にも認定する。

 今後も励むがよい!」

「はい!」


「さて、そなたたちはいいコンビだったのではないか?

 今後はどうするのだ?」

ソウはブラックバードを倒すという目的があったから一緒に組んでくれただけだしな。

弱い俺ではなかなかこれからも組むってことにはならない・・・かも。

そんなちょっと寂しい顔をしてソウの方を見た。

「今後も一緒にやってこうぜ!!!」

ソウは明るく言った。

「え!?」

「良い感じだったしな!楽しかったしよ!」

「弱いけどいいのか?」

「ああ!!これからもよろしくな相棒!」

ソウがこう言ってくれるとは思わなかった。

嬉しい!!!これで本当に仲間ができた!!!!


「そうかそうか!そいつはよかった!!これからも励めよ!」

「「はい!!!」」


「よし、久しぶりに宴を開催しよう!!!

 みなのもの!!!準備をいたせ!!!」


「はい!!!!」


兵士たちもみんなで喜び宴の準備を始めた。


「お主たちは主賓じゃ。準備などせんでよいからの!

 さて準備を待つ間、少し次の話をしておこうか。」

「次?」

「そうじゃ。お主たちに次はゴーレムを倒してもらいたいのじゃ。」

「ゴーレムですか。。」

「町の南に、砂漠へ向かう橋があるのじゃが、

 その橋を渡るとゴーレムがいてのう。

 南に行くことができないのじゃ・・・。」

「それは困りますよね・・。」

「ああ。そなたたちならもうこのように王国のための依頼をしても良いだろうと思ってな。」

「わかりました!やらせていただきます!」

「やってやるぜ!!!」

二人とも二つ返事でOKした。

「そうか!そう言ってくれると思っていたぞ!!

 堅苦しい話はもうしまいじゃ!!!

 宴会を楽しもうぞ!!!!」

「はい!」


それから、飲めや歌えの大宴会が始まった!

兵士さんなどみんな俺のことを見直したようで、褒めまくってくれた。

褒められると嬉しくなり、どんどんお酒も進む。

かなりいい気分になってきたところで、お開きとなった。


「ふぃいいぃいぃい!久しぶりの宴会!楽しかったわ~!!!」

「あぁ・・そうだな。」

浮かない顔をしているソウ。

「どうしたんだよ?ゴーレムでも怖いのか?」

「なんでもねぇよ!怖い?そんなんじゃねぇよ!

 ホントありがとな!!」


そして教会に着いて、すぐにヒデオは寝てしまった。



次の日の朝・・・・・。


ヒデオは起きて久しぶりの二日酔いを感じていた。

「うぅ・・・頭が・・・。でも楽しかったな!!!」


「あれ・・・・???」


ヒデオは昨日王様からもらった賞金がないことに気づいた。

どこやったかな・・・?

思い出せない・・・。

教会に来るときは持ってたか‥?

思い出せない・・・・。

ソウに聞いてみるか・・・!!!


「あ、神父さんおはようございます。ソウはまだ寝ていますか?」


「いや、朝早く荷物をまとめて旅立ちましたが・・・・?」


「え!?!?!?!」


「手紙を預かっていますよ。」


「貸してください!!!」


そこにはこう書いてあった。

『ヒデオよ!ホントにありがとな!!!

 親の仇をとれたぜ!!

 賞金なんだけどよ、どうしてもってことがあって悪いが全部俺がもらった!

 これからもコンビを組もうと思っていたのも本当の気持ちなんだが、

 しばらくはできそうにねぇ。

 すまん!

 ただ、ホントに楽しかったぜ!!!ありがとな!!!!』


・・・・・。やられたか・・・・・・・。

まさかのソウの裏切りに茫然として何も考えられなくなったヒデオなのであった。




まさかのソウが賞金持ち逃げ!!

人生何があるかわかりません・・・。

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