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第13死 ~ドッスン作戦への道のり~

決意を新たにしたヒデオ。

罠を作る途中にゴブリンに襲われ、一撃必殺!(やられるほう)

まずは、無事に罠を完成させることができるのでしょうか・・・?

「ヒデオよ。また死んでしまったようだな。」

「はい・・・。」

「ゴブリン三体相手に向かっていくその勇気・・・・!」

(褒めてくださるのかな・・・!?)

「アホじゃのう~~!無謀じゃのう~~!プププ・・!」

ガーン・・・・!!

「しかし、少し勇気をもらえたのも事実。これからも励むがよいぞ。」

「はい・・。」


うーん・・。素直に認めてくれればいいのに、

わざと嫌がらせのようなこと言わなくてもいいのに・・・・。

それが王様の性格なのかもしれないな。

息子とかを亡くして性格がねじ曲がっちゃったのかな?

本当は心優しい人なのは間違いないと思うけど‥‥。


そう思いながら城をあとにした。


さて、教会によってもいいけど、特に調達するものもないし、

そのまま森へ向かうとするか。

木から板を作ってそれを上に設置するぐらいまでは今日中にできるかな。

夜は真っ暗になるから早く帰るのも大切だし。


よし!

いざゆかん!


森にはすぐについた。

自分のレベルが上がっているわけではないだろうけど、

もしかしたら足の筋肉など鍛えられているのかもしれない。

まぁ、元の世界でも鍛えればそれだけ力がついたわけだし。

モンスターを倒せるほどになるのは・・・・あきらめたほうがいいかもしれないけど。。。


木を切り倒した場所へ向かう。

近づくにつれて、自分がまき散らした持ち物を回収していく。

改めて見てみても全く役に立たないな・・・。

紐ぐらいは何かに使えるかもしれないけど・・・。

タオル的なものとか、水筒とか、書くものとか・・・

戦いには役立たないなぁ。

それらをリュックにつめていく。


あれ・・・?

この辺にあるはずだけど・・・。

追われているときにまき散らかした食料がないぞ・・・。。

カンパンみたいなものとか、非常用の食糧を少し持ってきていたはずだが・・。

ゴブリンが持って行ったのかな・・・。

スライムは人間の食糧には興味を示さなかったけど、

ゴブリンは食べるのかもしれない。


でも、人間を倒すと食料が得られるってことを覚えたら、

人を襲うことが増えるかもしれない・・・!?

うーん・・・。

それはよくないな。

まぁ、このあたりには人はいないし、

町には兵士さんがいるから大丈夫だとは思うけど、

できることなら避けたほうがいいか。

今後は食料は持ってこないようにしよう。


死ぬ前提の考えをしてしまっていることに少し情けなくなるが、

誰かに迷惑をかけることになるよりはましだろう。。


そうして倒した木にたどり着いた。

幸いなことにゴブリンは近くにはいない。

早いところ作業を終えてしまおう・・・・。


木をうまく切って板を作る。

ザシュザシュ・・・。

簡単ではないが、作業は順調に進んでいた。

1時間ぐらい黙々と作業をする。

やっと1枚の板を切り出すことができた。

縦が1.5mぐらい横が50cmぐらい、厚さが5cmぐらいの板ができた。


「ふぅ・・・・!」

同じ要領であと2枚ぐらい作ればいいかな・・。


しかし一人でやる作業というのは大変だな・・・。

今まで思ったこともなかったけど、「仲間」が欲しいなぁ…。

協力者が。

神父さんとかも協力者だけど、一緒に冒険には行ってくれないしなぁ。

頼めば行ってくれるのかな?

今度頼んでみよう。。

RPGは大体仲間がいるからなぁ~

こんなに弱い俺じゃ誰も仲間にしてくれないのかもな・・・・。

とりあえず次会ったら神父さんに聞いてみよう・・。


2時間ぐらいかかり、板を3枚作ることができた。

あたりが少し暗くなり始めている。


上のどこに設置するかを考えるか・・・・。

右の木と左の木がクロスしているあの場所がいいよな・・。

まずあそこまで登って様子を見たいな・・・。

木の下のほうには枝があまりなく、登るのに適した場所が見当たらない。

うーん。。どうやって登るか・・・。


その時、テレビで木登りしていたのをふと思い出した。

足先に輪っかにした縄をつけて木に抱き付くくようにして登っていたのがあったような・・。

足縄ってやつだな。

ロープの摩擦で下に落ちることがなくなり、

飛びついて尺取虫のように上体を伸ばしたら下のロープに入った足を上に引き付ける。

それを繰り返して登っていく方法だ。


罠のためにいろんな技術が必要なんだな・・・。

そんなことを思いながらチャレンジしてみる。

まずは、木に抱き付くことから。

ロープの長さも木の太さに合うように調節しなければならない。

何度も試行錯誤を繰り返してやっと木に抱き付いて止まることができるようになってきた。

あたりがさらに暗くなってきている。


このへんで帰ろうかとも思ったが、

町までの道は覚えたので、

多少暗くなっても大丈夫だろうし、

せっかくつかんだ感覚を失わないために、引き続き木登りをすることにした。


何度も繰り返していると、だいぶうまくなってきて5回ぐらいは尺取虫のように上に上がれるようになってきた。

まだ目的の場所までは遠いが、このぐらい感覚をつかめば大丈夫だろう。

最後に10回ぐらい上に上がって今日は終わりにするか・・・・。


そうしてまた木に抱き付いた。

うんしょ・・・うんしょ・・・。

疲れるは疲れるな・・・。

女の子にこんな風にだきついてみたい・・・なんて思わないけど。

そういえば女の人あまりこの世界で見ないな。

まぁ、城と教会の往復しかあまりしてないからか。

女の人がいるような場所じゃないのかもしれないな。

普通の家にはいるんだろうな。


そんなことを考えながら10回上に上がることができた。

下を見ると結構高い。

落ちたらやばいだろうなぁ。

さて、今日はもう終えよう。

そう思い降りようとしたとき、何かが体にぶつかった。


「痛っっ!!!!なんだ!?」

見ると黒っぽい鳥が体当たりをしてきたようだ。

「え!?もしかして夜にしか出ないモンスターか!?」

この状況はさすがにやばい!!!

焦って降りようとするも早く降りることはできない。


黒い鳥のようなものは、木を支えている手を狙ってきた!

「うわあ!!!」

木を掴んでいる手を攻撃されたらどうなるか・・・・。

もう落ちるしかない。

手が離れてしまい背中のほうから地面に落ちていった・・・!


ズダン!!!


「う・・・。」

背中を地面に強打!

まだ意識はあるが立てない・・・。

黒い鳥のようなものは上から勢いをつけてヒデオの腹に突撃してきた。

グハアッッッ・・・!!


腹に強烈な一撃をくらい、ヒデオは絶命してしまうのであった。

足縄で木を登る方法を文字でうまく伝えられたかどうか・・・。

「木登り 足縄」で検索すると結構出てきます。

よくわからん!という方は参考に・・・。


ゴブリンでなく、黒い鳥に攻撃され絶命!

新しいモンスター出現ですね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 木から落ちても死なないだと!!(驚愕) もしやヒデオはスペランカーの探検家より強いのでは?
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