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Ⅲ勇者クロニクル ~第Ⅰの勇者『黒騎士』~  作者: 霰
第Ⅰ章 魔界の黒騎士
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6話


 未開地の蛮族『魔物』。

 文明の発達した王国の人々は、人の手及ばぬ大自然の中で生きる魔族をそう呼ぶ。

 鬱蒼と茂った魔界の大森林は軍勢を通さず、王国が版図を広げんと攻め込んでも一度として成功したことはなかった。

 その向こうに棲む者たちは、彼らにとって忌々しい敵だ。故に、蔑んで『魔物』と呼ばわり、本来の『魔族』という名前は時の中に失われていた。

 彼らはかつてより人間と争いが絶えず、一時は軍勢を差し向けて人間達を脅かした仇敵。永くそのように伝承されているが、多くの人々はその姿を見た事さえない。

 伝承の中では、戦いがあった当時の魔王を勇者が討滅した時からぱったりと姿を現さなくなったとあるが、彼らは今も魔界の大自然の中で慎ましく暮らしている。彼らが絶滅したわけではない事は、交流が無くとも国境を守る兵士たちによって王国中に知られている。

 魔物共は絶滅していなかった。

 新しい魔王が起ったらしい。

 いつ王国に攻め入ってくるやら……。

 そんな危惧の声がここ千年、王国の中で絶えた例はなかった。

 逆に言うと、およそ千年もの間魔界と王国には明確な接触が無かったのだ。

 その敵がなぜ長らく自分たちを襲ってこないのか。

 そもそもなぜ、そんな強大な種族が棲む魔界が未開地のままなのか。

 人間の中に疑問に思う者は無い。

 理由を知る人間は今、


「~~~~っ!」


 銀狼の背に乗って、森の中を疾走していた。

 木の根生い茂る荒れた道を、少年少女二人を乗せて狼が奔る。

 必死に少年の背にしがみつきながら涙目になっている少女を、二本脚で並走してくる獣の魔族たちが笑いながら見ていた。


「はっはっは! そうか、お嬢ちゃんが魔王様の仰っていた新顔かぁ」


 どこでも言われることは同じである。

 彼らは王国と魔界の国境を守備する番兵たちだが、魔神が出たとの報が出ると急いで村に戻ってきた。

 いずれもこの少女とは初対面だ。

 にも関わらず、彼らは集落で数日親交を深めた魔族たちとそう変わらない距離感で新入りの少女に接してきた。

 しかも事情は洗いざらい知っているらしい。

 思えば少女が集落にやってきた時から彼女の素性は獣族皆に知れ渡っていた。

 彼らといい集落の住民たちといい、いくらなんでも早耳すぎる。

 曰く「魔界の噂は半日あれば全員が知っている」との事だったが、少女にはとても信じられない。

 理由をたっぷり問いただしたいところだったのだが、今は狼の背の上だ。

 とにかく揺れる、跳ねる、飛ぶ。

 とてもではないがメモ帳など取り出す余裕はない。当然文字など書ける気もしない。

 そもそも、先に小耳に挟んだ『魔神』とはいったい何なのだろう。

 その名を聞いた時から少年と狼王は血相を変えてどことも知れず走り出したのだ。

 もう少し保護者の気が利けば真っ先に説明してくれただろうが、彼にそんなことは望むべくもない。

 最もそれは彼を知る人々は皆承知だったようで、連れまわされる彼女のための用意も魔王はきっちりとこなしていた。


「もしもし、おねーちゃん」


「……? !?」


 いつからそこにいたのか。

 並走する獣人たちの他にも一人、狼の側面を飛ぶ小さな影があった。


――よ、妖精さんっ!


 手のひらほどの大きさの人型の生き物。

 少女が真っ先に思い至った妖精の印象そのままに、背中からはガラス質の美しい羽が緑に輝き、それが高速で振動して小さな体を浮かせていた。


「はじめまして『黒騎士のお姫様』、わたしは妖精族のカンランです。魔王様に、おねーちゃんの案内を任されましたぁ」


 はっきり妖精族と聞くなり、少女はぱっと表情を輝かせた。

 妖精族は魔界の各地に散らばる種族だった。

 姿はほとんどが幼い少女のもので、大きさは掌大。虫の翅に似たガラス質の翼を生やし、魔界の自然のあちこちに潜んでいるという。

 噂好きで早耳な彼女らは魔界の事変を一度察するとすぐさま仲間内に情報を共有し、それは他の種族にも遍く伝えられ魔界中に広まるとのことだった。

 なので少女の来訪は、少年が彼女を魔王城に連れて行った時点で魔界に生きる全ての者が知っていたという。

 逆に言うと彼女らはそれだけの存在だ。

 なので人間側に少数残る魔界に関した書物でも妖精の事だけはあまり悪く書かれておらず、時折子供向けの童話の中に記述を見ることができた。

 そのためなのか、少女は何やらあこがれの存在に対面したという顔だが、カンランと名乗る妖精は無視して解説を始めた。


「ねぇおねーちゃん、どうして魔界が、王国にちょっかいをかけないのか、考えたことはあり? なし?」


「……?」


――なしっ


 と言いたいところだったが、口が利けないので首を横に振るだけだ。

 この少女は魔界の事は勿論だが、王国の世俗にもあまり詳しくないらしい。

 魔界の事とは違って全くの無知というわけではなかったが、王国の世俗に疎かったからこそこうも早く魔界に馴染めたところもあるのだ。

 魔界と王国が対立している事くらいは流石に知っていた。

 だが、知っているだけで特別意識したことがあるわけではない。


「あ、そっか、おしゃべりできないんだもんね。正解はそんな余裕は無いからです」


「?」


 どう余裕がないというのだろう。

 少女はすらすらと喋る妖精を前に、やはり首を傾げ通しだ。

 正直魔界の住民たちは皆、解説が大雑把に過ぎる。

 相手の理解を求めていないというよりも、状況は見ればわかるものだと思っているらしく、そもそも説明するという発想があまりないらしい。

 現に見かねた少年がようやく口を開いてくれたが、


「事情は着いたらわかる。危ないから、必ず僕の後ろの方にいて」


 相変わらずの言葉足らずだ。今更少女もそんなことは気にしない。

 と、言うよりも、


「っ!?」


 そんな余裕はない。

 自分の足で走っているわけではないにせよ、ただ揺れる足場に座っているだけでも体力は失われていくものだ。

 しかも少年はいつの間にか白い剣を抜き、ひっきりなしにそれを縦横に振っていた。

 森の中を獣の速度で走っているので、狼に跨る二人は何百何千と木の枝にぶつかりそうになる。

 彼はその都度剣で枝を打ち落とし、自分と後続の番兵たちの道を作っているのだ。

 そんな少年の背に掴まっていては、細腕の少女には消耗が激しい。

 どれだけの距離を走っても走力の衰えない狼王の背に揺られて、そろそろ体力も限界だ。

 そんな中、不意に一行が足を止めた。


「……?」


 暗いうえにまだ揺れの感覚が抜けない中、少女はおぼつかない手で筆を走らせ、狼の目の前にメモをかざして見せた。


――狼王様、着いたんですか?


 少年少女は狼の背から降り、番兵たちも注意深く臨戦態勢を整えている。

 だが前方は木の陰に隠れて何も見えない。

 少なくとも、正面には。


「上じゃ」


「……?」


 気付いていないのは少女だけだった。

 促されるまま上を見ると、そこにはぬっ、と巨大な影。


――山?


 大きさだけ見れば、そうとしか思えないような存在感だ。実際少女は今までそうだと思っていた。

 しかし明らかに形が違う。その姿は単純な台形ではなく生物の形をしていた。

 黄昏の空に、その怪物は今まさにのっそりと起き上がるところだった。

 鬱蒼とした魔界の樹海に浮上したのは筋骨隆々の上半身。まるで塔のように太い腕と、崖のようにごつごつとそそり立つ胴の上に、巨大な猿の首が乗っていた。

 山、との感想は大いに的を射ている。

 およそ生物の持つ大きさではない、まさに山のような巨大さだ。

 巨大な猿は禍々しく緑に輝く双眸を輝かせ、明らかに生物を超越した姿はまさに怪物といった様相だ。

 圧倒された様子の少女の横、空気の読めない妖精が呑気な声で、


「あれが魔神でぇす」


 と、一言。

 ここだけはどうにも緊張感がない。

 一方獲物を構える番兵たちや、剣を斜に構える少年、牙を剝く狼の顔に余裕はなかった。

 立ち竦む少女とその肩に留まる妖精の横で、戦士たちは堂々と頭上を覆う巨大な怪物を睨みつけている。


 もしやと思った少女が大慌てで走り書いた。


――ねぇ、妖精さん。イクトたち、アレと戦うんですか?


「うん」


 あまりにも早い返答に蒼ざめるや否や、


「来るぞ! 構えろっ」


 少年の檄が飛び、


「ぐおおおおぉぉぉぉっ!」


 直後、大猿の怪物が雄叫びと共に拳を振り下ろしてきた。

 拳一つとっても大きさが違う。まるで丘が丸ごと降ってきたような様相だ。巨拳に遮られて大猿の身体が背景の空諸共、丸々見えなくなる程である。

 当然、迫るだけで意識を吹き飛ばすような猛烈な衝撃が襲い掛かってきた。

 自分の頭上から星が降ってきたとして、生き物が何かを考える余裕などあるはずもない。何もわからない内に粉々になって死ぬのが普通であろう。

 ましてそれに抗おうなどと考えつく筈もないのだ。

 獣の爪牙など言うに及ばず、剣や槍では刃が立つはずもない。

 一行を一撃で打ち砕くはずの拳。 

 だが。


「!?」


 六人の番兵は、あろうことか少年と自らの王を残し少女のところまで下がってしまった。

 そうこうしている間にも残された二人に拳が迫る。


「!」


 声なく叫ぶ少女の目の前で、大猿の拳が少年と狼に衝突した。

 凄まじい衝撃に、少女も番兵たちも立っているのがやっとだ。

 目を開けている事も出来ず、顔を背けるしかなかったが、あの巨岩のような拳を受けて、無事でいられるはずもない。

 それは後ろにいる者たちも例外ではないはずだ。

 しかし、


「……なめてもらっては困るぞ、小娘」


 狼王の声に、少女は恐る恐る目を開き、そして驚愕した。

 辺りの木々が根こそぎなぎ倒され、地面が抉れている。しかしてそれは当然であり、大して驚くような事ではない。

 少女は自分が無傷である事に驚いていた。周りの番兵たちも皆健在だ。

 巨拳は先頭に立つ二人の正面でピタリと止められていた。


 受け止めているのは一筋の白い光。

 細い腕に支えられた少年の剣だった。


「我らの黒騎士は只人ではない」


 バチン! と大きな音を響かせ、振り払った光の剣が拳をはじき返した。


「……!」


 屋敷住まいだった少女は状況が受け止めきれない。

 一般人の目から見れば、今の一撃は隕石の衝突を棒っきれで打ち返したようなものだ。非常識もいいところである。

 奇跡とも悪夢ともつかない光景を前にしても、獣たちは大して驚いた様子もない。


「行くぞ、者ども」


 銀狼が吠え、番兵たちが続く。

 さらにその後ろから、


「うおおぉー!」


 いつの間にか追いついてきた集落の男たちが鬨の声で応えた。

 先導する狼王と少年に続いて、彼らもまた巨大な魔神に突っ込んでいく。


「おねーちゃん、わたしたちもいくよぉ」


 庇護者の少年は、自分の後ろから離れないようにと言っていた。

 あの巨大な敵に近付いて行くのは恐ろしいが、置いて行かれるとかえって危ないのだろう。

 村人と一緒に避難しようにも、魔王の腕輪があるせいで少年から離れる事もできない。

 少女は妖精に従って、獣の軍勢を追いかけた。

 魔神の方も、そう簡単に足下まで迫らせてはくれない。

 巨体故動きは早くなかったが、次から次に拳を浴びせてきた。

 一撃一撃が巨木を爪楊枝の如く圧し折る馬鹿力だ。

 そんな天変地異の如き力が幾度となく降り注ぎ、一行を襲う度に、


「はあぁっ!」


 少年が剣を振るい、


「ガウッ!」


 銀狼が体当たりを仕掛ける。

 魔神からすれば二人は蚊蜻蛉のような大きさだ。ささやかな迎撃の筈だったが、虚空の剣と銀狼の体当たりは拳を弾き返し、後ろの軍勢を守り続けた。

 しかし、無傷でいられるのはそう広い範囲ではない。

 防御に回る二人の全身より軽く十倍以上は大きな拳だ。

 たとえ彼らが攻撃を受け止めても、その余波は少なからず周囲に影響を及ぼす。

 今も軍勢の後ろの木々が衝撃波を喰らって根こそぎ吹き飛んだところだった。


「……!」


 戦い慣れしていない一般人からすると過激な光景である。

 確かにこれは離れると危ない。先導者の防御範囲外には絶えず天変地異が襲ってくる。

 振り返ると、今まで自分たちが通ってきた森の木々がなぎ倒され、地面が抉れてきれいに道ができてしまっていた。

 確かにこんな怪物が出るのでは人間と争っている暇などない。

 今からその元凶の足下まで迫らなければならないのかと思うと背筋が冷たくなる。

 走りに慣れないお嬢様には、彼らの足に付いていくのもやっとなのだ。

 後ろから追って来たはずの獣族たちはそんな彼女のことなどやすやすと追い抜き、先に行ってしまう。

 ここは獣族の領域。

 現れた魔神も獣の猿。

 そして獣は群れから逸れた者を狙うものだ。

 緑の眼光が出遅れる少女を捉えた。


「!」


 魔神の巨拳が、大きく集団から離れたドレスの少女一人を目がけて振り下ろされる。

 屈強な獣戦士たちも、一部を除いて受ければ死を免れない攻撃だ。

 か弱い小娘一人と、豆粒のような妖精の身体など粉々に打ち砕かれてしまうだろう。

 無論、成り行きでなったとはいえその守護者が黙ってはいないが。


「フェンリル、前を頼む!」


「応」


 少年の足が強く大地を蹴り、瞬く間に樹海の上までその体を飛翔させる。

 そして、


「ぬんっ!」


 気合一閃、空中で剣と拳が激突し、威力を殺しあう。

 先と同様に大猿の拳は弾かれた。

 しかし、踏ん張りの利かない空中で攻撃を受けた少年も今回は無事で済まない。

 大きく後方へ吹き飛ばされ、去った軍勢のさらに後ろの地面に激突した。


「!」


 名前を呼びたいが、元々声は上げられない。

 少女は大慌てで引き返して墜落地点に駆け寄り、少年の姿を探した。

 幸い、大猿の注意は離脱した少女よりも獣の一団の方にいったらしく少女に追撃は飛んでこなかった。

 だが、大穴が開いたその場所に、少年の姿はすでにない。

 最悪の予感に冷や汗を流す少女だったが、すぐに背後から声がかかった。


「心配しなくても生きてるよ」


「っ!」


 いきなり背後から近づかれて、少女は思い切り肩をびくつかせた。

 振り向くと、あちこち汚れている以外は無傷の少年の姿があった。

 あれだけの攻撃を受けてなぜこうも無事なのか。

 そもそもなぜあんな怪物と正面切って戦えるのか。

 と、普通なら疑問で恐ろしくなるなり何なりする所だろうが、


「……何で、泣いてる?」


 この少女は異常なほどに善良だった。


「うっわ、何を……!?」


 リズは正面からイクトに抱きつき、涙に濡れた頬を擦り付けてきた。

 疑問より、見知った人間の無事を涙で喜ぶ事が先に立つらしい。

 きゅっと組みつかれた格好の少年は扱いに困ってしまっていたが、


「!」


 再びの大振動に少女がびくついた。

 前の方では、まだ衝突の音が続いている。

 こうしている間にも、狼王が一人で自らの群れを守っているのだ。


「……とりあえず、急ごう。あいつは一人でも大丈夫だけど、他の人たちには護衛が」


 さっさとリズを引き離そうとしたが、細い腕は少年にしっかりと絡みついて話そうとしない。

 身体は強張り、肩は震え、腕は放さないのではなく硬直して動かない。

 力づくで引っぺがすのはこの少年には造作もないことだったが、


「………」


 この時だけは無体にせず、金髪の上にそっと手を置いただけだった。

 戦いに身を置く少年には、慣れているからこそ彼女の気持ちがよくわかる。

 少女は恐ろしかったのだ。

 彼女は戦場には縁遠く、危険なことからは最も遠ざけられて生きる人々の一員。

 本物の修羅場など知っていようはずもない。

 まだあまり親しくはなかったが、それでも彼女の頼りは目の前の少年一人だけだ。

 保護者である彼の無事に安心し、同時に背後の魔神は恐ろしいのだろう。

 ただ一度刺客に追われたことがあるだけの彼女にこの地で生きることは難しいと、少年も重々承知だった。

 だからもう一度できるだけ優しく、それでいて冷淡に言うしかなかった。


「……刺客に追われたのも、ここに来たのも、君のせいじゃない。君が何か悪いことをしたんじゃないと思う。でも……」


 それでも、彼女はここに来ることとなった。

 本人の意思ではないが、生きるには少年につくしかない。

 筋の通ったことだ。

 相変わらずどこの何者なのかは判別に困る。

 それでもイクトは、もう彼女を疑いはしなかった。


「ここは魔界。ここで生きるからには覚悟が必要だ。これからも、こんな怖いことはいくらでも起こる。死にたくなかったら、僕の言うことを聞くこと。僕から離れないこと。いいね?」


「………」


 何はともあれ死ぬのは怖い。

 誰も皆命を持つ以上、失うのは恐ろしいものだ。

 今にも倒れそうな顔色ながら、少女は気丈に頷いた。

 少年は無表情のままそれを見やると、震えも止まった様子の手を取った。


「じゃあ行こう。フェンリルたちが戦っている。魔神さえ倒せば戦いは終わりだ」


「こっちでぇす」


 妖精に導かれ、二人は先行した一団の後を追った。



人物紹介……フェンリル


年齢……不詳

体格……high 200cm weight 120kg

外見……狼・銀毛


獣族の王。

美しい銀の毛並みを持つ大柄な狼。

かつて訳あって魔界に流れてきたイクトを拾い育てた、彼にとっては育て親であり戦いの相棒。

詳しい年齢は不明だが年寄りじみた言葉を使い、基本的にはものぐさ。

しかし打ち解けてみるとその性格は好々爺そのものであり、とりわけ子供には優しい。

かといって考え方も凝り固まってはおらず、若者の進言にも広く耳を貸す獣の名君。

魔族の他種族の間でも名高く、魔王からの信頼も篤いようだ。


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