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柊君へ  作者: Taさん
第二章
93/254

入河ちゃん ~29~

入河ちゃんの最終話です!

そしていよいよ柊先輩の卒業式が1週間後に控えた時期に

私達は先輩に送る色紙を準備していた。



“真ん中には先輩のイラスト書いて、みんなで寄せ書きをする!”


これが陸上部の伝統であるため今年も同様にやる。


「じゃあ、私が柊先輩のイラスト書くね!」


私は率先して柊先輩のイラスト書く・・・


書くのだけど・・・


「・・・私が書くよ。」


「うん・・・お願い・・・。」


どうしても変なイラストになってしまい、結局同級生でイラストが上手な子が書いてくれた。

それなら、せめて先輩に送る言葉はしっかりと書かないと!!


そう思ったのが失敗だった。



みんなが一言ずつ書いていっているのだが、

やはり、一言だと色紙のスペースがかなり余ってしまっていた。


別にこれは柊先輩だけというわけではなく、

むしろ柊先輩のは余りが少ない。


ただ・・・


「最初は怖い先輩かと・・・。」


みたいなことをみんなに書かれており、この始まりとなっているため

文字数が多くなっていた。


そんなに怖かったかな???



「あとは入河ちゃんだけだから、好きなだけ書いてもらっていいよ。」


「うん、わかったー!」


さぁ!しっかりと書いていこう!と思ったのだが・・・


いや・・・


書いたんですよ!


しっかりと!


そう・・・


しっかりと!!!


結果は・・・


皆から・・・


「「「「「え?」」」」」


そう言われて引かれるくらいに・・・


まずは色紙の半分は私がみっちりと書きました!


そうみっちりと!!


それを見たみんなには引かれたのですけど・・・


更に私はひかれてしまった・・・


どうしてって?


だって・・・




裏一面にもびっしりと書いてしまったからです!!!


だって、書きだしたら色んな事を書きたくなってしまって、

そして、面の半分だけでは書き切れずに、

思わず裏手まで行ったんですよ!!!


これは・・・まあ・・・仕方がないですよ・・・。


私が決して悪いわけじゃないんですって!!!



「卒業おめでとうございます!!」


まずは柊先輩に私が色紙を手渡して、そして個人的に準備した花束を渡す。


「わざわざありがとう。」


「いいんです!今までずいぶんお世話になりましたから!!」


「これで卒業だけど、こっちこそお世話になったね。」


「私の方がお世話になりましたよ!!」


そんな譲り合いをしながら、お互い笑いあう。



「柊先輩!私も同じ大学に行きますので!来年宜しくお願いしますね!!」


「ふふふ、楽しみにしておくよ。」


「あー!絶対に思ってないでしょう!!」


「思ってる思ってるって!」


「むむむ・・・まあ、来年謝らせてあげますよ。」


「期待しておくね。」


「はい!ところで・・・



 ボタンください!」


「ボタン?いいよ。」


そう言って、私に第二ボタンを取ってくれて、


「ありがとう。」


「わ、私がお礼をいうんですよ!!何で柊先輩がいうんですか!!」


「そうだね。」


お互い笑いながら、


「写真もしっかり撮りましょう!!」


そういって、2人での写真を何枚か取ってもらう。


「・・・本当にこれで最後ですね・・・。」


「最後?1年後にもう一度会えるんじゃないの?」


「あ、会えますよ!!当然です!!」


「しっかり勉強しなよ。」


「柊先輩こそ、留年しないでくださいね。」


「気をつけるよ。」




「おーい!陸上部全員で写真を撮るぞ!!」


「じゃあ、行こうか。」


「はい!!」


私達はみんなが集まっているところへと2人で向かったのであった。


この後は、私は当然女の先輩達とお別れの挨拶を、

柊先輩は陸上部だけではなく、他の部活の人達からも声をかけられて挨拶を交わしていたのであった。





「何か言うことはありますか?」


「・・・マジか・・・。」


私の目の前では柊先輩が目を見開いていた。


「マジですよー♪これから3年間?あ、柊先輩の場合は大学院に行かれますか?

 それだと5年間宜しくお願いしますね。」



1年後、私は柊先輩のいる大学へと入学を決めたのだ!


「ちょっと下宿先を探さないといけないですし、

 そこら辺は先に住んでいる柊先輩の方が詳しいから是非宜しくお願いしますね。」


「ああ、その点は大丈夫!任せておいて!」


「それと・・・


 あの人もちゃんと紹介してくださいね。」


私は柊先輩にお願いする。

サプライズしたと伝えているので、柊先輩が漏らしていると思わない。

さてさて、どんな反応するのか楽しみだな~。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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