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柊君へ  作者: Taさん
第二章
87/254

入河ちゃん ~23~

入河ちゃんの話です!

「じゃあ、今度の休みは一緒に服を買いにいく?」


「私は大丈夫ですけど、受験大丈夫ですか?」


「うん?ああ、私は私大の推薦だからね。」


「そうなんですねー。それでも受験には変わりないじゃないですか!

 そんなお時間を取ってもらう何って・・。」


「いいのいいの。気分転換も必要だし、それに・・・


 その私大の理事が・・・


 叔父だから。」


・・・私の知りたくない現実がそこにありそうで

それ以上私は何も踏み込むことが出来ず、次の休みに天野先輩と服を選び言った。



「こんなの着るんですか!?」


「絶対、柊受けするって!!あいつの元カノ、こんな服装いたもん!!」


「だけど、高校生がこんな格好します!?」


「入河ちゃんにはしっかり似合ってるじゃない!!」


その後もあーでもない、こーでもないと言いながら、楽しい時間を過ごしたのだ!


さあ、お疲れ様会!ドーンとこい!!




いよいよ来た決戦の時!

お疲れ様会ではいつものように同級生のテーブルで一緒にご飯を食べる。

しばらくすると先輩達がみんなに声をかけて回るので動き出したところで・・・


「お疲れさまです、柊先輩!」


私は柊先輩の隣へと行くのであった。


「うん、お疲れさま。」


その時、ちょっと私を見る目が一瞬見開かれるのを私は見逃さなかった。


これって・・・もしかして・・・


それを思ったら、すぐに聞かなくては!


「どうですか?今日の服装?」


「可愛らしいね。何か、いつもの服装のイメージと全然違うから驚いたよ。」


「・・・馬子にも衣裳ですかね?」


「別にお世辞で言ったわけじゃないよ。

 本当に似合ってると思ったんだけどな。」


・・・釣れました!!!

っと、ここで喜んではいけません!

それはどうなのかを確認しなくては・・・


「女性らしく見えます?」


「うん。」


「本当ですか?」


「みえるって。」


「だって、陸上してると足が太くなってくるし・・・。」


自分で恥ずかしいのは分かっているけど、少しだけスカートをめくる。

そしてふくらはぎを見せるのだ。


「それはそうだけど、筋肉のついてる足は太いというか、

キレイだと個人的に思うけどね。」


「そうですかー、良かったです!!」


ちょっと照れながらふくらはぎを見る柊先輩に、

何か今までと違う反応が見られて喜んでしまう。


当然恥ずかしい気持ちもあるけど、

それよりもこれは異性として見られたのがわかるのだ。


意外と男子は胸とかを見ていることがバレていないと思っているけど、

私達からすればしっかりと分かっている。


今日の柊先輩もいつも私を見る視線とは違うのも分かるのも当然。


この日はずっと柊先輩の傍から私は離れることなく、

当然その流れのまま柊先輩に送ってもらい一緒に帰る。


最初はいつも通りの会話をしながら、

そして、徐々に私の家が近づいたところで、


「今日の服装初めて着たんですよー。」


「そうなの?良く似合ってるよ。」


「これってフェミニンっていうスタイルなんです。」


私の着ているのは、白シャツに青のプリーツスカート、それにスニーカーを合わせている。

いつもの私ながら絶対に選ばないし、合わせない組み合わせである。



「へぇ~。」


「実はこれ、天野先輩のおすすめコーディなんです。」


「天野先輩の?」


「これなら柊先輩をグッと捕まえられるって言われて。」


「・・・あの人は・・・。」


「確かにグッとつかめた気がしますしね。」


思わずニヤニヤしてしまう。


「柊先輩・・・。」


「うん?」


「女性は意外と見られているのを気づいているんですよ。」


「え?」


「例えば、胸をみられているのも気づいているし、

 お尻とか、手とかをコッソリと見らているのも気づいてます。」


「・・・へ~・・・・。」


ちょっと焦っている柊先輩が可愛いな。

いつもの大人びているような柊先輩でもあるけど、

少し、子供らしい柊先輩が覗きだしている。


「だから・・・


 エッチですね柊先輩♪」


「!?」


焦る柊先輩。


まあ、チラチラ見てきただけなので、私は全然そんな風には思ってないけど、

こんな可愛らしい柊先輩が見られるのは何だか楽しいし、うれしくって・・・

ついつい意地悪しちゃうのよー!!止めれない!!


「まあ、今は坂井先輩にお譲りしますけど、

 しっかりと狙われてることを自覚してくださいね。」


「・・・はい。」


「福留先輩も大賀先輩もなかなか手ごわいですし。」


「・・・そうだね。」


「もちろん・・・私もですよ。」


「・・・。」


「じゃあ、これで!家まで送っていただきありがとうございました!」


「うん、お疲れさま。」


柊先輩とバイバイをして家に入ると、

いっきに恥ずかしさが込み上げてくる。


私、言っちゃったよ!

狙ってるって言っちゃったよ!!


顔からこれでもかというくらいの熱を感じながら、自分の部屋に行き着替える。


天野先輩の作戦とはいえ・・・

けど、この作戦に賛同して、実行して自分の中では良かったと思っている。

まずは一歩!やっとだけど前進した!!



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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