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柊君へ  作者: Taさん
第二章
86/254

入河ちゃん ~22~

入河ちゃんの話です!

「今日も宜しくお願いします。」


今日もハードルの練習を柊先輩に見てもらう。



「今度の試合では勝てそうだね。」


「え!?本当ですか!?」


柊先輩からそんなことを言われたのは初めてで、

前回初めて出た時は、


「初めての試合なんだから、楽しんでおいで。」


そう言われて、楽しもうとおもったのだけど・・・


予選4位での敗退となった・・・


その試合から一カ月ほどで勝てそうと言われたのだ!!



「私、勝てますかね!?」


「そうだね、勝てると思うよ。」


「ウソついたら許しませんよ!女の子をその気にさせたんですからね!!」


「あははは、ウソなんかじゃないよ。大丈夫!勝てるはずだよ。」


今度の新人戦はものすごーく楽しみだ!


新人戦はハードルが全学年適応とは別に1年生だけのハードル種目があり、

私は1年生だけのハードルに参加した。


ハードル種目が始まるとまずは柊先輩の試合が始まった。

まあ・・・いつも通り順調に勝っている。


徐々に自分の順番が近づいてくるとドキドキしてきた。

ものすごく緊張している。


“す、水分でも取って落ち着こう”


そう思って、自分の荷物を置いてあるところに戻ろうとしたところで、


「今、水飲んじゃ重くなるよ。」


「柊先輩!!どうしてここに!?」


そこには同級生で荷物持ちをしていてくれる子以外にも

柊先輩がいたのであった。


「次はリレーの予選だからこっちに戻ってきたんだよ。

 しっかりとここから見守らせていただきますよ。」


「が、頑張ります!!」


今までの緊張が嘘のようにとけて、代わりにいいところを見せたい!!

っていう気持ちが湧いてきた!!


結果は・・・


何と・・・


予選突破!!


の・・・


3位入賞!!


表彰台に立って、初めて賞状を貰いました!!


そして・・・


ものすごい・・・


フラッシュも!!


・・・母から・・・


その横には妹もいて、ビデオを回してるし!!


・・・恥ずかしいな~・・・けど、嬉しい。



「柊先輩!!」


バーンと柊先輩の前で賞状を見せる。


「おめでとう。」


柊先輩からの祝福の言葉で胸がいっぱいになっていく。


「これで一緒に県大会ですね!」


「そうだね。調子に乗って転ばないようにね。」


「転びませんよ!!」


いつまでも子ども扱いする柊先輩にちょっとイラっとしてしまう。

些細なこととは分かっていても・・・


「ふーんだ!柊先輩こそ転ばないようにしなくちゃ駄目ですよ!

 年齢が上がるとつま先を上げる筋肉が衰えて、つまずくらしですよ~!」


「・・・どこまで人をオッサン扱いしてるんだよ!」


「キャー!!」


私はそう言って、逃げるであった。




「女として見てもらうには?」


早速の電話を友達に相談する。


「・・・色気じゃない?」


「色気か・・・。」


「急にどうしたの?入河ちゃん。」


「たぶん・・・柊先輩に異性として見てもらってない気がして・・。」


その後は私の愚痴を色々と話して、また振り出しに戻って、


「色気のある人って周りにいたりしない?」


そう言われて色気のある先輩を思い出す・・・


大賀先輩は・・・色気あるな・・・


福留先輩・・・も、色気あるな・・・


天野先輩・・・ちょっと、論点がズレるけど、色気はあるかと・・・


そして、ここで気づいた私!


柊先輩の周りには色気のある人が多いのでは?


「・・・ドンマイ!まだまだ成長中だからね!」


「そんな負けてるみたいに言わないでよね!!」


「負けてる何って言ってないよ!!


 勝ちへの途中!!


 って言いたかったんだよー。」


「・・・いいセリフだけど・・・それ絶対に何かのパクリだよね?」


「さっすがは入河ちゃん。!今読んでるバカボンドの名セリフ!」


「ふぬぬぬ、マンガからとは・・・だけど、いいセリフだから許しちゃう。」


「良きに計らえ!」


「お主もわるよのぉ~。」


そんな悪乗りを続けていたところで、


「イメチェンしてみる?」


「イメチェン?」


「少しの変化でも相手にとっては男性の心をグッと掴むことがあるらしいよ。」


「・・・どこで聞いたのそんな情報?」


「google先生!今、パソコンで調べたらヒットしたから・・・テヘ・・・。」


「他には何があった?」


こうして私と友達の怪しげな会話が夜も遅くまで続くのであった。

イメチェンか・・・ちょっと前向きに検討してみます!!


そうは決めたものの、うちの学校では髪の色を変えることは禁止で、

髪型も決められている。


そんな中でのイメチェンなんって・・・


どうしたらいいのでしょうか・・・




「で、私の所に来たと!可愛いわね入河ちゃん!!!」


そう言って、天野先輩が私に抱き着こうとしたので、

それを何とかかわす。


「何で逃げるのよ~!!」


「だって、身の危険を感じますもん!」


「・・・なかなかいい感してるじゃない。」


「だから!そこはいつも否定してくださいって言ってるじゃないですか!!!」


「だって、私・・・ウソつけないんです。」


思わずその言葉に身構えてしまう。


「大丈夫よ、入河ちゃん。

 私に身を預けて・・・


 私・・・


 絶対失敗しないから。」


「それドラマのセリフですよ!

 それに絶対失敗しないって何がですか!!!

 怖い!怖いですって天野先輩!!」


逃げようとしたところで、腕を掴まれてしまい、捕獲される。


相談する人間違った!!!


そう思っていると、


「今度部活のお疲れ様会っていつあるの?」


「ええっと2週間後にありますけど・・。」


この頃には新人戦は終わっており、

私は進んだ県大会で決勝に残ったまでは良かったが、

結果は8位となり、次の地方大会には進めていなかった。


柊先輩は地方大会にも出場しており、3位を獲得していた。

支部大会で3位、県大会で3位、地方大会でも3位・・・


すごい!すごいことだけど・・・あと一歩届かないのか・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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