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柊君へ  作者: Taさん
第二章
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入河ちゃん ~21~

入河ちゃんの話です!

「私、柊君と付き合うことになったの・・・。」


衝撃の発言が坂井先輩から私にもたらされた。



お盆休みを終えて、授業が再開されて、初めての全体練習を終えて、

帰ろうとした時に坂井先輩に呼び止められた。


その時点で嫌な予感しかしなくって、心臓は早鐘を打っていたのである。


そして、私の嫌な予感は見事に当たったのだ。


「お、おめでとうございます。」


「ありがとう・・・。

 入河ちゃんにはちゃんと伝えとかないといけないと思って。」


「わざわざ・・・すいません・・・。」


そう言うのが精いっぱいで私は私はそのままその場を走り去ったのであった。


慌てていた私は、階段を踏み外しそうになって、つまずいてしまう。

何とか無事に階段では転ぶことはなかったけど、

ホールになってる部分で立ち止まってしまうのであった。



「入河ちゃん?大丈夫?」


下からこちらを覗き込むように天野先輩がいたのであった・・・



「ああ・・・そういうことか・・・。」


今は、天野先輩と一緒に近くのコーヒーショップでコーヒーを飲んでいる。


部活は、天野先輩が陸上部に連絡をしてくれたため

今日は休みをとったのだが・・・


私の横に座ってくれて、ずっと私の肩をだきしてめてくれる天野先輩。

ただただ、私は思いのたけを吐きだしたり、泣き出してしまったりしている。


そのくらいここにいるのだろうか・・・

外を見ると真っ暗になっている。


「何か・・・すいません・・・。」


「うん?いいのよ。可愛い後輩ちゃんだからね。」


そういって、今度は私を抱きしめてくれるのであった。


「く、苦しいです。」


「私の胸はね・・・夢と希望が詰まっているのよ。」


「・・・何か前に聞いたことがあります・・・。」


「そうだったっけ?それなら話が早い!

 夢や希望を分けてあげようと思ってね。」


そしてまたギュッと抱きしめてくれる。


「入河ちゃん。」


「・・・はい。」


「これを私じゃなくて、柊にしてもらいたいよね?」


「・・・はい。」


「じゃあ・・・頑張るしかないね。」


「・・・・。」


「坂井から奪わないとね。」


「・・・そんなことできません。」


「どうして?」


「坂井先輩はイイ人ですもん・・・それにお似合いです。」


「私は入河ちゃんと柊もお似合いだと思うけど?」


「・・・だけど、柊先輩は坂井先輩のモノです。」


「今はね。だけど、入河ちゃんのモノにもなる可能性はあるんだよ。」


「・・・ですけど・・・。」


「ほらほら、この胸を堪能してみてよ。」


「・・・いや、すでに堪能はしているのですけど・・・。」


「一緒に遊べたら楽しいだろうね柊と。」


「・・・そうですね。」


「柊のお気に入りの食堂に一緒に行って、

 これでもかっていうくらいの刺身を堪能してみたくない?」


「・・・堪能してみたいです。」


「遊園地で一番好きなのは何?」


「・・・ジェットコースターです。」


「一緒に乗りたいよね~?」


「・・・はい。」


「きっと楽しいよね。思い出が共有できるし。」


「・・・はい。」


「けど残念!柊嫌いなんだよねージェットコースター!!」


「いや、そこは否定せずに楽しいことを連想さるんじゃないんですか!?」


「ふふふ、いつもの入河ちゃんに戻ってきたね。」


そう言うと私をだきしてめいた両手をやっと外してくれた。


「いっぱい泣いたし、いっぱい吐いた。あとは前を向いて進むだけだよ。」


「そうですね・・・。」


「それとね、柊に彼女が出来たからってあきらめる必要はないんだよ。」


「・・・そうですね・・・。」


「だから、どう進むかは自分で決めるしかないけど、

 どんな道を選んでも絶対に間違いではないからね。」


「はい。」


外に出て、一緒に歩いて帰ってくれる天野先輩。

手をつないでくるので、


「恥ずかしいんですけど・・・。」


「大丈夫!私は恥ずかしくないから。」


「いやいや・・・私の方が問題なんですって!!」


「そう?じゃあ、気にしないように頑張ろうか。」


「・・・それに変な関係に思われてしまう可能性が・・・。」


「大丈夫!私・・・どっちも大丈夫だから。」


その笑顔を見た瞬間、私は思わず手をすぐにひっこめた。


「え?え?それって・・・。」


「う・そ!」


「本当ですよね!本当ですよね!!」


私が天野先輩の手を掴んで尋ねると、


「・・・どっちだったらいい?」


その言葉に寒気を覚えたのは言うまでもない・・・。


何かショックを受けたことを忘れてしまうくらいの最後だったけど・・・

そのせいで、頭がいつも通りクリアになっていた。


それと・・・


彼女がいる人を好きでもいい


そう言ってもらえたことですごく気持ちが楽になった。

更には、


“キラキラしているのはその人が恋をしているからだよ。

 恋をしているからキラキラと見えるのは当然で、だからその人に恋をするんだよ”


天野先輩が去り際に言ってくれたいい言葉・・・


いい言葉なんだけど・・・


ショックの方が大きくて、全然頭に入ってこなかったです!!


この日はゆっくりと寝ることが出来た。

この点は・・・この点だけは・・・天野先輩に感謝しております。


次の日、坂井先輩に会っても普通に出来たし、柊先輩に会ってもいつも通り対応が出来た!

その後も体育祭でも普通に接して、更には・・・


「私!柊先輩のこと諦めませんからね!」


そう坂井先輩に宣言したのであった。


「知ってる。」


笑顔で坂井先輩はそう言ってくれた。



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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