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柊君へ  作者: Taさん
第二章
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入河ちゃん ~17~

入河ちゃんの話です!

うちの学校の3大イベントである文化祭が終わると、

すぐに体育祭の準備が始まる。



何と体育祭の準備は2カ月かけて行われるのである。

3色に分かれて戦うのだが、私のクラスは黄色の組に分けらた。

体育祭が行われる9月から二か月ある7月初旬には、


「今日の放課後に黄色組での集まりがありますので、

 放課後、中庭に皆さん集まってください。」


放課後集まると黄色組の生徒だけで300名ほどの生徒が集まっていた。



「みなさん!こんにちは!」


黄色組の団長が挨拶をしてくれて、

高校の体育祭ではどんなことをするのかを説明してれくた。


話としては30分ほどで終わったのだが、

その後、各自の教室で去年の体育祭のDVDを

観てくださいと言われてみたのだが・・・



・・・軍隊?


そう思えるような一糸乱れぬ後進に始まり、

殴り合いの棒倒しや騎馬戦、本気のリレー・・・


何より一番すごかったのだが・・・


応援合戦!!!


300人の生徒がグランド一杯を使って、一糸乱れぬダンスを披露するのだ。


「・・・これ、私達出来るのかな?」


「ねえ・・・不安になるよ・・・。」


今までダンスらしいダンスをしたことがない私達に

いきなりこんなダンスをするのは大変なことだ。


「一番点数が大きいのが、この応援合戦なので、皆さん本気で頑張ってください!」


団長からプレッシャーをかけられてしまった・・・




「入河ちゃん!」


「天野先輩!!」


ダンスの練習は班ごとに分かれて色んなところで練習する。

私達も3学年合わせて20人ほどの集団に分かれたのだが、

その班のリーダーが何と天野先輩だったのだ!!


更には坂井先輩もいて、ちょっと安心できる班でよかった・・・。


ダンスの練習は本格的には夏休みに入ってから行われる。

うちの高校では夏休みと言えども午前中は普通に授業が行われているのだ・・・


「しかもさ・・・夏休みの宿題の答え合わせてってどうなんだろうね・・・。」


「ホントだよ・・・。全然夏休みの宿題じゃないしさ!!」


友達と嘆きあう。


だって!


夏休み前に配られた夏休みの宿題と言えば、

夏休み後に提出というのが今までだったのに

この高校では夏休みの宿題を休みに入る前までに終わらせて、

その採点を夏休みの授業中にするという

よくわからない授業になっていた・・・


しかも夏休みの宿題のせいか、いつもよりだいぶ量が多いいし・・・。


もう最悪だーーー!!!


授業を終えて、昼からはダンスの練習で、

夕方からは部活と相当ハードなスケジュール・・・


「これを知ってたら、この高校に入らなかったかも・・・。」


「私も・・・。」


皆で愚痴りあいながらも何とか耐えていくのだが、

この縦のつながりでいいこともあった。


「ここはね、ここまでをxと置いて・・・。」


休憩時間や開始までの間に先輩達に勉強をみてもらえるのだ!

それに使っている参考書の情報とか、大学の情報とかを教えてもらえる。


「う~ん、この点はメリットがあったな。」


日々は大変だけど、こうなるとちょっとやる気も湧いてくる。

それにダンスも徐々にみんな出来てくるようになると面白さも増してくるのだ。




「今日は、グランドが使える日なので、全体でやります!!」


この日は初めてみんなで黄色組全体でダンスをする。

ただ、その前に全体の動きの確認をしていく。


「・・・これもまた大変だ!!」


「踊りながら出来るかな・・・。」


何とか自信をつけていたところにダンスが加わったことで、

また一段と不安が湧いてくるのであった。


ただ、300名近くが一斉に並んでダンスを踊る光景は

なかなか凄くって、後から全体練習をしているところを撮影した映像を観ると、


「「「「「おおぉ!!!」」」」」


みんなが思わず感動していた。


「ああ、ここの動きがまだあまいね~。」


「ここがバラバラじゃん!」


みんながそれぞれ感想をいいつつも、こうすればいいのでは?とか、

ああしようとか話し合って、何だかいい方向へとつながっていくのが分かる。



「黄色組は順調?」


「赤組の柊先輩には教えれません!!」


部活の時に柊先輩に話しかけられたが、それに応えはしない!


「だって、トップシークレットでしょう!ダンスの出来って!!」


「まあ、そうだね。」


「絶対に柊先輩には負けませんからね!!」


「こっちも入河ちゃんには負けないよー。」


柊先輩に対抗心を燃やしつつ、がんばろうと思う!



ダンスの練習も佳境に入ってきた時である。

どうしてもグランドが使える日程は決まっており、

その時ではないと全体での練習ができない。


そして・・・


「うぅ~ん・・・どしても合わないね・・・。」


全体の動きの部分が遅れたり、早まったりして

息ピッタリとはいかなかったのだ。


「今日の夜なんだけど、希望者のみで、市営体育館の駐車場で全体練習をします!

 これは強制でないので、部活がある場合は部活を優先でお願いします。」


どうやら息が合わないことを懸念して、

全体練習を夜に集まって行うことになったのだ。


ただ、私は部活があるからどうしようかと思っていたのだが・・・



「ああ、暗黙の了解で、ダンスの全体練習に出ていいんだよ。」


何と柊先輩からそんなことを言われたのだ!!


「いいんですか!?」


「まあ、どこの部活の顧問も暗黙の了解をしてるしね。

 陸上部でも今日出てるのって、赤組だけだしね。」


「あ!?ホントだ!!」


「だから、いってらっしゃい!」


そう言って、私は送りだされて、

途中で顧問の先生にもあったのだが、


「お!ダンスの練習か?」


「・・・はい。」


「ケガせんように頑張れよ!」


何と先生からも何事もなく送り出されたのであった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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