入河ちゃん ~13~
入河ちゃんの話です!
「本当に色々なことをやってますね!!」
初めて茶道を体験して、ちょっと興奮してしまう。
「中学ではなかった?」
「ないですよー!日常でもないですし!
本当に受け取ったお茶碗を何回かに分けて回したりするんですね!!」
「喜んでもらえたみたいで何よりです。
じゃあ・・・女性にはあまり進めれないけど、
ここでしか体験できないものがあるけど・・・やってみる?」
「な、なんですか・・・怖いんですけど・・・。」
「実は・・・
ワニ肉が食べれるんだよ。」
「えぇ!?ワニってあのワニですか?アリゲーターの?」
「そうだよ。・・・それ以外にワニってある?」
「広島の方ではサメ肉をワニ肉っていいますよ・・・。」
「入河さんって博識だね!!だけど、ワニ肉は本当のワニの肉だよ。」
「食べてみたいです!!是非とも!!」
「そんなに喰いついてくるとは思ってなかったよ・・・。
女性は無理だと思ったのに。」
「じゃあ、なんですすめるんですかー!」
「いや、たぶん体験できるのって、ここだけかなって思ってね。」
「そうですよね!だから私もこの機会を逃したくないんですよ!!」
この高校・・・入って良かったかも!
ワニ肉何ってそんな簡単に食べれるものじゃないし、
そんな体験できる何って・・・
柊先輩と一緒にワニ肉が食べれるということで科学部に行く。
何で科学部で?と疑問はわくのだけど・・・
「柊!今年は・・・
何と・・・
カンガルー肉も追加しました!!!」
一段とテンションの高い女性の先輩が私達を迎えてくれたのであった。
「カンガルーって食べれるんですか!?」
「食べれるよ!オーストラリアでは人気のお肉だし!」
私の疑問に普通の表情で答えてくれる。
「う~ん、彼女・・・どこかで見たことがあるけど・・・。」
「陸上部の後輩ですよ天野さん。
女子テニス部の部室の横が、女子陸上部の部室になっているでしょう?
だから、すれ違ったりはしていると思いますよ。」
「なるほど!私は天野っていうの。テニス部だよ、宜しくね。」
「あ、はい・・・入河って言います。宜しくお願いします。」
「歓迎するよー!じゃあ、我が科学部の料理をお出しするね!」
そういって、準備に入る天野先輩。
私達は勧められたテーブルに行くと、
「柊君・・・良かったよ仲間が来てくれて・・・。」
そこには先に座っていた女性がいた。
制服につけるバッチから3年生であることが分かる。
「・・・何の仲間ですかね・・・。」
ジト目で見る柊先輩に、
「私さ・・・」
「なんですか?」
「さっきまで・・・。」
「さっきまで?」
「カエルの解剖させられてたんだからね!!」
「「ええ!!!」」
思わず私も柊先輩と一緒に叫んでしまう。
「それも・・・」
「まだ何かあるんですか!?」
「今から食べる用なのよ!!」
「「ええ!!!」」
恐ろしいフレーズが聞こえてきたのでまたまた叫んでしまう。
「大丈夫だよ!食用のカエルを準備していたからね!」
天野先輩が嬉しそうにこちらに説明してくれるのだが・・・
「「「全然大丈夫じゃないです」」」
3人の気持ちが一緒になったようで同じセリフが漏れるのであった。
「さあ!食べてよ!三種の唐揚げだよ!」
「「「・・・。」」」
3人とも出てきた唐揚げを見て固まる。
美味しそうなきつね色はしているのだが・・・
「・・・じゃあ、食べますね。」
ここで一番初めに動いたのは柊先輩だった。
躊躇なく、まずはカエルの唐揚げを食べる・・・・
食べる・・・
食べる・・・
そして、頭を抱える。
「え!?柊先輩!?」
「・・・美味しいわ・・・これ。」
何とも言えない表情をしながら食べる柊先輩に、
「・・・味はどうですか?」
「鶏のから揚げとして出されたら、たぶん気づかないよ。」
「「ええ!?」」
先輩と私が驚きながらもおびえながら箸を進めて、
覚悟を決めてカエルの肉を食べる!!
「・・・あ・・・美味しい・・・。」
そう、カエルと言わなければ、鶏の唐揚げと思って食べてしまう味と触感だ!
しかも・・・
美味しいし・・・
「だ、大丈夫?」
3年の先輩が私達を心配そうに見てきたので、
「大丈夫ですよ!美味しいですって!」
そう言って私が勧めると、渋々と言った感じだが、箸でカエルの肉を掴んで、
覚悟を決めて口に運ぶ・・・
「・・・美味しいね・・・。」
そう呟くのだった。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




