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柊君へ  作者: Taさん
第二章
76/254

入河ちゃん ~12~

入河ちゃんの話です!

「じゃあ、みんな頑張ろう!!」


「「「「「おおぉ!」」」」」



いよいよ文化祭が開演となった。


他校生も入ってこれるようになっており、

更にはオープンキャンパスの意味合いも兼ねているので

中学生とその親御さん、中学生同士なども多数来ていた。


「入河先輩!!」


「おお!!元気にしてた?」


中学時代のテニス部の後輩も来てくれたていた。

そんな時に・・・


「柊先輩!!」


「お疲れさま。」


何と柊先輩が久本先輩と一緒に来てくれたのであった。


・・・意外な組み合わせだな・・・


柊先輩と久本先輩は別々のクラスだし、タイプも違う・・・。

ちょい悪の柊先輩とザ真面目な久本先輩。


「珍しい組み合わせですね。」


「そう?まあ、同じ陸上部だし、仲は普通なんだけどね。」


「それはそうですけど・・・。」


「何てのは建前で・・・。」


「???」


なんだろう建前って??


「これをお願いします。」


そういって、柊先輩が渡してくれたチケットは、

ケーキ類が全部で6個、更にはパフェが1つ、後はコーヒーと・・・


「ええ!?イチゴオレですか!?これだけ甘いの頼んでるのに!?」


驚いていると、


「だよねー。だけど、ケーキにはそれがあうって言い張るんだよ久本がさ。」


そう言われて私は久本先輩を見るとバツが悪いような顔をしてそっぽを向いた。


「ちなみにここに入るにも勇気がいるからって、

 俺が誘われたんだよ。」


そう言われるとちょっと納得した。


柊先輩は別に甘いモノが好きというのを隠していなくて、

試合の時などはちょこちょこと甘いものを摂取したりしている。


それに対して、甘いものを食べているイメージがない久本先輩。

なるほど・・・それで柊先輩を誘ったのか!!


「ありがとうございます!少々お待ちください!」


何か、先輩の面白い一面を見れて思わず笑ってしまう。

それと柊先輩の優しさも微笑ましいな・・・



「こちらがケーキ全6種類になります。それとこっちがパフェです。」


柊先輩達の前に差しだすと、


「・・・なかなか壮観な光景だね。さすがに一度に6種類も並べると。」


「そうですねー!だけど、裏においてある大量のケーキを見ると

 可愛いものですよこれくらいなら。」


「それはそうか。」


柊先輩と私が話していると、


「柊先輩って、これから時間ありますか?」


急に後ろにいた友達が声をかけてきたのだ。


「うん、午前中は自由時間だけど。」


「じゃあ・・・入河ちゃんを案内してあげてくれませんか?」


「えええぇぇぇ!!?」


思わず大声が漏れてしまう。


「だって、私達初めてじゃないですか文化祭って。

 だからできれば案内してもらえると・・・。」


「ちょ、ちょっと!!」


何とか止めようとしながらも・・・どこかで期待してしまう・・・


うう・・・情けない・・・。




「ああ、別にいいよ。ただ、今から一時間くらいしか自由な時間はないけど大丈夫?」


「「「はい!!」」」」


私は答えることなく、友達たちが答えたのであった。


「じゃあ、今から一時間休憩ね!入河ちゃん!」


「早くエプロン脱いで!早く!」


「じゃあ、柊先輩宜しくお願いします。」


こうして私は素早く店を追い出されるのだが、

その時お店に来ていた中学の後輩たちが、



パシャリ!


「ちょ、ちょっと何写真撮ってるのよ!!」


「だって・・・あの入河先輩が男の人と歩くんですよ!!

 そりゃ~写真の一枚や二枚撮らないと!!」


「・・・あの?」


柊先輩の疑問に、後輩たちが、


「入河先輩は、難攻不落って言われて異名をとるくらい

 告白してきた男子を全部拒否してたんです!!

 そんな先輩が・・・男性と歩くなんって・・・・。」


「そんな変なこと言わないでい!!」


後輩を怒っていると、


「それはそれは光栄なことに選ばれたね、俺は。」


笑いながら、じゃあ行こうかと言ってくれたので、

もっと後輩に言いたかったのだが、渋々諦めて柊先輩と回るのであった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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