入河ちゃん ~5~
入河ちゃんの話です!
「最近何かいいことあった?」
友達から私に尋ねられたので、思わず、
「ふふふ!よくぞ聞いてくれました!」
私はハードルが飛べるようになったことを友達に話す。
「すごいね!アレだけ怖くて飛べないって言ってたのに!
たった一週間でそこまで変わるものなのね・・・。」
ほ~と感心の声を上げる。
「だよね!私もびっくりだよ!!」
「このままいくと来週には普通にハードル飛べるようになってるかもね!」
「そうなのよ!私も期待してるんだよねー!
前までちょっと憂鬱だった部活動が、
今ではちょっと楽しくなっているのは言うまでもない。
「じゃあ、今日はハードルの高さを上げて練習しようか。」
「はい!待ってました!!」
「その意気だよ。」
そう言って、柊先輩はまずは高さを上げたハードルの前までいって、
「片足を上げて、ハードルに立てかけてみて。」
そう言って、柊先輩は自分の右足を上げて、ハードルの上にのせる。
それに習って私もハードルの上に足をのせる。
「入河さんでもしっかりと足が上がればちゃんとハードルの上に足が持ってこれるでしょう?」
「そうですね・・・。」
「じゃあ、次は踏切位置を確認しようか。」
そう言って、ハードルから8足分を測らせてから、
「そこにマークを入れてね。」
そう言われて私は地面に線を入れるのであった。
「それは目安だけど、そこら辺から飛ぶんだよ。」
「・・・結構遠いですね・・・。」
「その線はただの目安だから、あんまり気にする必要はないよ。」
そう言って、急にハードルの高さを全部下げだした。
「どうしたんですか?」
「いや、たぶんウソだと思ってるんだろうなっと思ってね。」
「そ、そんな風には思ってないですけど・・・。
ただ、やっぱりちょっと怖いな~と思ってしまって・・・。」
「だよね。そこでいつものように低いハードルで飛んでもらおうとかと思ってね。」
ハードルの位置を横にずらして、再度並べてくれて、
「一度飛んでみようか。」
そう促されて飛んでみる。
そして、柊先輩が何かを地面に印をつけるのだが・・・
「あ!?」
その印は、先ほど印を入れた位置とほとんど大差がない位置にあり、
「これって・・・今、私が飛んだ位置ですか?」
「ピンポン!大当たり。遠い言って言いながら、
入河さんはその位置付近からとんでるんだよ。」
こうやって言われるとぐうの音も出ない。
だって、自分がその位置で飛んでいるのだから・・・
「まあ、この印はただの目安だから。」
そう言って、ハードルの高さを高くして、
「じゃあ、行ってみようか。」
そう言って飛ぶことを促されたのであった。
先ほどまでと違って、高さが高くなったことで圧迫感を感じて、
気負ってしまうのだが、
「リラックス!緊張してもいいことはないよ。」
「・・・それは柊先輩だから気にしないだけで、私は緊張しますよ!!」
「何か俺が変みたいに言うね・・・。」
「ちょ、ちょっと!柊先輩!そんな拗ねないでくださいよ!!」
私が慌てて柊先輩をなだめに入るのだが・・・
「こんなに教えてるのに・・・入河さんは・・・そんな風に思ってたんだな・・・・。」
「そ、そんなショックを受けたような顔をしないでくださいよ!!
ううう・・・私が・・・ものすごい悪者みたいに思うじゃないですか・・・。」
「・・・ひょいっと飛んでくれたら気分も戻るんだけどな・・・。」
「ひ、卑怯ですよ!!・・・わ、分かりました!飛びます!飛びますから!!」
私は意を決してハードルに向かうのであった。
少しずつハードルが近づいてくる。
その高さに恐怖心が湧いてきたところで・・・・
「飛べ!!」
柊先輩の声に反応して、体が勝手に動くと・・・
「とんだ!!飛びましたよ!!」
何と、ハードルを飛ぶことが出来たのであった!!
「ほら~、出来るし!!」
「ホントですよ!私、飛んだんですよ!!」
思わず柊先輩に抱き着いてしまうのであった。
「おいおい!出会って数日で付き合うとかやめてくれよな~。」
「さっすが柊!手が早いぞ!!」
「まじまじ!!!」
3年生の先輩方のヤジがひどすぎる・・・
むっちゃニヤニヤして冷やかしてくるし。
私は慌てて、柊先輩から離れて、
「柊先輩のおかげです!ありがとうございます!!」
「全然問題ないよ!頑張ったのは入河さんだからね。」
こうして10日程でハードルを飛べるようになったのであった。
・・・平田君は・・・すでに初日で飛べてたけど・・・
「いやいや、平田君と比べたらだめだよ!
私達も柊君に教わって、1カ月ぐらいかかって飛べるようになったからね!」
城田先輩がそう言って私を励ましてくれるのであった。
ただ・・・城田先輩は私を抱きしめてくれて励ましてくれるのだが・・・
「百合!次は百合か!?」
「入河ちゃん・・・もしかして両刀???」
「私・・・入河ちゃんなら・・・OKだよ。」
いい雰囲気を台無しにする先輩達。そんな先輩達に、
「百合でも両刀でもないですからね!!
せっかくのいい雰囲気を茶化さないでください!!」
「「「はーい、すいません。」」」
・・・いい先輩達なんだろうけど・・・
どこかでねじが外れているような先輩たちだ・・・
さらには・・・
「俺はどっちでも受け入れるぞ。」
そんなとんちんかんなことを平田君が言ってきたので、
「受け入れなくていいから!全部ウソだし!!」
ここで平田君まで乗ってくるとは思ってもいなかったよ・・・。
ちょっと先輩達への好感度が下がってきていたのだが、
それも試合になると一気に急上昇していくのであった・・・。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




