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柊君へ  作者: Taさん
第二章
69/254

入河ちゃん ~5~

入河ちゃんの話です!

「最近何かいいことあった?」


友達から私に尋ねられたので、思わず、


「ふふふ!よくぞ聞いてくれました!」


私はハードルが飛べるようになったことを友達に話す。


「すごいね!アレだけ怖くて飛べないって言ってたのに!

 たった一週間でそこまで変わるものなのね・・・。」


ほ~と感心の声を上げる。


「だよね!私もびっくりだよ!!」


「このままいくと来週には普通にハードル飛べるようになってるかもね!」


「そうなのよ!私も期待してるんだよねー!


前までちょっと憂鬱だった部活動が、

今ではちょっと楽しくなっているのは言うまでもない。




「じゃあ、今日はハードルの高さを上げて練習しようか。」


「はい!待ってました!!」


「その意気だよ。」


そう言って、柊先輩はまずは高さを上げたハードルの前までいって、


「片足を上げて、ハードルに立てかけてみて。」


そう言って、柊先輩は自分の右足を上げて、ハードルの上にのせる。

それに習って私もハードルの上に足をのせる。


「入河さんでもしっかりと足が上がればちゃんとハードルの上に足が持ってこれるでしょう?」


「そうですね・・・。」


「じゃあ、次は踏切位置を確認しようか。」


そう言って、ハードルから8足分を測らせてから、


「そこにマークを入れてね。」


そう言われて私は地面に線を入れるのであった。


「それは目安だけど、そこら辺から飛ぶんだよ。」


「・・・結構遠いですね・・・。」


「その線はただの目安だから、あんまり気にする必要はないよ。」


そう言って、急にハードルの高さを全部下げだした。


「どうしたんですか?」


「いや、たぶんウソだと思ってるんだろうなっと思ってね。」


「そ、そんな風には思ってないですけど・・・。

 ただ、やっぱりちょっと怖いな~と思ってしまって・・・。」


「だよね。そこでいつものように低いハードルで飛んでもらおうとかと思ってね。」


ハードルの位置を横にずらして、再度並べてくれて、


「一度飛んでみようか。」


そう促されて飛んでみる。

そして、柊先輩が何かを地面に印をつけるのだが・・・


「あ!?」


その印は、先ほど印を入れた位置とほとんど大差がない位置にあり、


「これって・・・今、私が飛んだ位置ですか?」


「ピンポン!大当たり。遠い言って言いながら、

 入河さんはその位置付近からとんでるんだよ。」


こうやって言われるとぐうの音も出ない。


だって、自分がその位置で飛んでいるのだから・・・


「まあ、この印はただの目安だから。」


そう言って、ハードルの高さを高くして、


「じゃあ、行ってみようか。」


そう言って飛ぶことを促されたのであった。



先ほどまでと違って、高さが高くなったことで圧迫感を感じて、

気負ってしまうのだが、


「リラックス!緊張してもいいことはないよ。」


「・・・それは柊先輩だから気にしないだけで、私は緊張しますよ!!」


「何か俺が変みたいに言うね・・・。」


「ちょ、ちょっと!柊先輩!そんな拗ねないでくださいよ!!」


私が慌てて柊先輩をなだめに入るのだが・・・


「こんなに教えてるのに・・・入河さんは・・・そんな風に思ってたんだな・・・・。」


「そ、そんなショックを受けたような顔をしないでくださいよ!!

 ううう・・・私が・・・ものすごい悪者みたいに思うじゃないですか・・・。」


「・・・ひょいっと飛んでくれたら気分も戻るんだけどな・・・。」


「ひ、卑怯ですよ!!・・・わ、分かりました!飛びます!飛びますから!!」


私は意を決してハードルに向かうのであった。

少しずつハードルが近づいてくる。

その高さに恐怖心が湧いてきたところで・・・・


「飛べ!!」


柊先輩の声に反応して、体が勝手に動くと・・・


「とんだ!!飛びましたよ!!」


何と、ハードルを飛ぶことが出来たのであった!!


「ほら~、出来るし!!」


「ホントですよ!私、飛んだんですよ!!」


思わず柊先輩に抱き着いてしまうのであった。



「おいおい!出会って数日で付き合うとかやめてくれよな~。」


「さっすが柊!手が早いぞ!!」


「まじまじ!!!」


3年生の先輩方のヤジがひどすぎる・・・

むっちゃニヤニヤして冷やかしてくるし。


私は慌てて、柊先輩から離れて、


「柊先輩のおかげです!ありがとうございます!!」


「全然問題ないよ!頑張ったのは入河さんだからね。」


こうして10日程でハードルを飛べるようになったのであった。

・・・平田君は・・・すでに初日で飛べてたけど・・・


「いやいや、平田君と比べたらだめだよ!

 私達も柊君に教わって、1カ月ぐらいかかって飛べるようになったからね!」


城田先輩がそう言って私を励ましてくれるのであった。

ただ・・・城田先輩は私を抱きしめてくれて励ましてくれるのだが・・・


「百合!次は百合か!?」


「入河ちゃん・・・もしかして両刀???」


「私・・・入河ちゃんなら・・・OKだよ。」


いい雰囲気を台無しにする先輩達。そんな先輩達に、


「百合でも両刀でもないですからね!!

 せっかくのいい雰囲気を茶化さないでください!!」


「「「はーい、すいません。」」」


・・・いい先輩達なんだろうけど・・・


どこかでねじが外れているような先輩たちだ・・・

さらには・・・


「俺はどっちでも受け入れるぞ。」


そんなとんちんかんなことを平田君が言ってきたので、


「受け入れなくていいから!全部ウソだし!!」


ここで平田君まで乗ってくるとは思ってもいなかったよ・・・。


ちょっと先輩達への好感度が下がってきていたのだが、

それも試合になると一気に急上昇していくのであった・・・。



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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