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柊君へ  作者: Taさん
第一章
35/254

谷口さん ~4~

谷口さんの話です!

~テニスの試合~

今日は柊が私達の試合を見に来てくれた!

何も聞かされてなかったので驚いたし、

試合の応援に彼氏が来てくれる何って恥ずかしかった・・・

しかも惨敗する姿何って見せたくなかったのに・・・



「はあ、なんで一回戦からこんな強豪とあたるかな。」


テニスコート場に入って試合前の練習で相手がラリーをしているのを見るだけで

私達よりも断然上手なことが分かる。


これだけで私達の戦意は削がれていくのだが・・・


「谷口、頑張れよ。」


応援席の方から急に私の名前が呼ばれたので驚いて、

そちらを見ると、何とそこには柊がいたのだ!!


「何でここにいるのよ!!」


「少しだけ時間がとれたからな。顔見に来た。」


嬉しい言葉なのだが、周りの友達からは冷やかされるし、

そして、これからの試合は惨敗することが決まっていて、見せたくないのに!!

といった、複雑な感情が私の中を走るのであった。


柊は応援席に座って、応援してくれるのだが、

完全に私の実力不足で、完敗をきしてしまった・・・。


「別に慰めとかいらないからね!!!」


試合を終えて、第一声で柊にいうと、


「お疲れさま。」


そういって、頭を撫でてくれるのであった。

嬉しいけどみんなが見てるから、ものすごく恥ずかしくて、


「や、止めてよね!!!」


柊の手を振り払うのだが、友達からは後から、


「嬉しそうにニヤニヤしながら、止めてよねって言っても説得力がなーい!」


っとニヤニヤして言われてしまった・・・。

くぅ~、恥ずかしい・・・。


代わりにと思って、柊の試合を観に行ったのだが、



圧倒!!!


1人だけ載せているエンジンが違うような感じのぶっちぎりだった。


私がいたのは私の学校の陸上部のテントで

その中から見ていたのだけど、


「うわぁ!?断トツじゃんやっぱり!」


「うん?一位の子知ってるの?」


私は柊を知らない体で友達に聞くと、


「ああ、あの人、超有名人だからね。早いのよハードル!!」


って、興奮気味に教えてくれた。


何でも県内では地域と地域がかなり敵対関係を持っており、

県大会の決勝ともなると知る知らない関係なく、自分達のいる地域を応援して、

他の地域の選手には罵声を浴びせるらしい・・・


恐ろしいな・・・


昨年の県大会での決勝の時に、補助員といて手伝っていたという友達も

同じ市内や地域の人から急に声をかけられて、


「僕がセリフを言った後に“柊”って言ってもらえますか?」


と頼まれたらしい。


そこから始まったのは、柊の試合が始まる前に50人ぐらいが一斉に肩を組んで、

ハードルの決勝に出る選手がスタート位置で準備を開始しだすと、


「いきますよ!!」


その掛け声と共に、


「ハードルを制するのはお前しかいない!!!」


「「「「「柊!!」」」」」


「ハードルを勝つのはお前しかいない!!!」


「「「「「柊!!」」」」」


「○○県を制するのはお前しかいない!!!」


「「「「「柊!!」」」」」


しかもこの肩を組んだメンバーだけではなくて、

周りにいた人たちまで柊コールをしていたらしい。


当然、選手が呼ばれるコールでも、


「第4レーン、柊!!」


と呼ばれれば、割れんばかりの声援が飛んでいたとのことであった。

その声援に応えて、一位を獲った柊であるから、

友達も知っていて、有名人だと言っているのだ。


私の知らない一面が分かったのは良いのだが、

ちょっと陸上にも恐怖心を感じたのは言うまでもない・・・


だって、自分達が応援する選手以外には罵声を浴びせるといっているのだ・・・


・・・部活ってもっと健全じゃないのかな?


うちのテニス部がそんなことなくて良かったよ・・・


だけど、柊のカッコいい所が見れていい一日でした!




~負けず嫌いの柊~

塾の模試で、理科の先生から、生徒みんなに


「俺とテストの結果を勝負だ!」


そんなことを言い出した先生にで、

当然みんな勝てるとは思っておらず、

テストを受けたと思っていたのだが・・・



柊は違ったみたい


先生が60点満点中58点で、トップの成績に対して、

柊は57点で先生に1点差で負けたのだ。


授業を終えて、柊を探していると少し塾から離れた場所に柊が居て、

脅かそうと思って近寄ると・・・・



「ちくしょう・・・。」


拳をギュッと握りしめて、涙を流している柊がいた。

正直言って驚いた!

だって、先生でよ?

先生に勝てる何って思わないじゃない!!


柊、本気で勝つつもりだったんだ・・・


何って言葉を掛けていいのか分からない私は、


「柊、何点だった?」


「・・・57点・・・。」


「すごいね!私何って28点だったよー。

 2倍しても私勝てないんだけど・・・。」


そんなお茶らけた感じで話しかけたのだが、

すぐに柊は見抜く。


「・・・慰めてくれてありがとう。」


そして、私の頭を撫でる柊。

なんかこそばくて、思わず柊が買おうとした午後の紅茶じゃなくて、


“おしるこ”を押してやった!!


この後、一生懸命逃げたのだが、すぐに私は捕まって、

頭を鷲掴みされるのであった・・・


彼女に対する扱いがひどいよー!!!



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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