表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
柊君へ  作者: Taさん
第一章
32/254

谷口さん ~1~

谷口さんの話です!

谷口の日記より


~・~・~・~~・~・~・~~・~・~・~~・~・~・~~・~・~・~~・~・~・~


~初めて柊と出会った日~

今日は朝から緊張で、学校も楽しめなかった。

お母さんに言われて、今日から塾に行くからだ。


行く塾も友達がいない塾だし、行くならやっぱり

家の近くある塾に行かせてほしいのにな・・・


塾はやっぱり想像した通りで、知り合い何っていなかった。

それに・・・


クラス分けがテストの結果ってどうなのよ!!


しかも座る席すら成績で決まるらしい・・・


何か考えるだけで胃が痛くなってくるんですけど・・・



今日は私と同じように入塾する子がいた。


その子は、柊って名前らしくて、隣の中学の生徒だった。

せめて、話しやすい女の子だったらと思っていたのだが・・・


意外といい奴だ!


隣の学校って、賢い連中が多くいて、同じ公立の中学校なのに

お高くとまっているという印象だったのだが、

そんなことはこれっぽっちもなかった。


柊はここの塾に友達がいないという私に自分の友達を

紹介してくれたのだが、この中で竹中さん!


この子とは本当に仲良くなれそうだ!!


ちょっと大人びた感じで、少し悪っぽい感じなんって

私の憧れにぴったりとあてはまる。


いい出会いになりそうだ。

柊に感謝な一日でした。




~テニス部の夏合同練習~

今日から、あのお高くとまった中学校のテニス部と合同練習だ。


柊や竹中ちゃんなんかの話安い相手もいたのだけど、

その後の他の生徒の態度が悪い悪い。


何であんなに人を見下すかな?


うちの中学の名前を聞いただけで、嫌煙したり、

中には露骨に私のことを避けだす生徒もいた。

話しかけてくれる生徒も、


「あの学校じゃ大変でしょう?」


「だから、このクラスに?」


同情、憐み、見下しと私の腸は煮えかえるっての!!


何なんだあの学生の生徒達は!!


たまたまこの中学校の学区に家があっただけだろう?


それに私の塾での成績は真ん中であり、少なくとも私よりも

頭の悪い生徒もこの学校にはいるはずなのに・・・




憂鬱な思いを持って、あの中学校に行くのだが・・・


思ったとおりの連中だよ!!


私達を紹介してくれる顧問の話の途中で、ボソリと


「何でわざわざ来るかな?」


・・・来たくて来たわけじゃない!!


「呼ぶなら強いとこを呼んで欲しいよね~。」


・・・あなたの所と私のところもドッコイドッコイの成績だからね!!

どっちも万年一回戦敗退で威張れることではないけど・・・


その後も嫌がらせはないものの、避けられる。

なぜか打ち合いは同じ学校の生徒同士で行う。


これって、学校でも出来る練習では?



「はぁ~最悪だ~。」


休憩中漏れる私の声に反応したのは私の友達ではなくて・・・


「大変そうだな。」


そこには練習している柊が立っていた。


テニスコートの近くで練習している柊には気づいていたが、

話しかけるなどの練習に集中してないと怒るうちの顧問のため

話しかけることは出来なかったのだ。


「本当だよー!なんか、お高くとまっているんですけど!!!」


「ははは、そんなの分かってんじゃん。塾の連中見てれば分かるだろう?」


「・・・分かってたけど・・・ここまでくると腸煮えかえるわ!!」


「そりゃ~、大変だな。合同練習は何日するの?」


「今週いっぱい・・・。」


「まあ、人間、たまに苦痛にあう方が、

 楽しいことをより楽しいと感じれるからいいんじゃない?」


「・・・そんな慰めいらんわ!!」


そんなバカな会話が出来たおかげで少しは気分が晴れたのだが・・・


私に対しての風当たりが嫌に厳しくなった・・・


忘れてた・・・


柊がやたらとモテることを!!

塾でも柊のことを遠巻きに見ている女の子達が・・・


ああぁ~、いい奴だと思ったのに・・・


こんなところで私に迷惑をかけるなよー!!!


合同練習は針の筵の中で大変大きな苦痛にみまわれることになりました。




二日目から四日目までも苦痛に苦痛を重ねる日々を過ごしたが、

最終日の五日目に鬱憤を晴らすことにする。


最終日は対抗試合をしたのだが・・・ギリギリの勝利をおさめた!


さてさて、これからが本番なのだが・・・


おおっと!!


お昼ご飯を買いに出ようとしている柊を発見!

あぶなぁ!!


「ひいらぎー!」


私の呼びかけにこっちを見る柊に私は近寄っていって、


「お昼買いに行くなら、私も連れて行って!!」


この声を聞いた女の子達が一斉に私の方を向いてくる。

ああ・・・視線が痛い・・・


「ああ、別にいいよ。」


柊は簡単にそう言うのだが、

隣にいた柊の彼女さんなんだろう女の人が苦笑していた。

彼女は私の意図に気づいたようだ。


「苦労してるね。」


「初日からいっぱい我慢したので・・・。それに今日で終わりですから。」


「なら・・・腕に手を回したら。」


小声で私に腕回しなどを進めてくれる彼女さんに驚いたのだが、


「私もね~、ちょっと酷いと思ってたのよね。」


そう言って、片目をつぶってから、私の手を掴んで柊の腕へと促す。

この時のテニス部の女の子の金切り声というか、声にならない声が響いた!


ざまーみろー!!


校門をくぐって、大笑いする柊の彼女さん。


「気分がいいねー!」


柊の彼女さん、いい人だよ!!!


お昼ご飯の買い出し後は、なかなか大変な思いをしたのだが、

いや~楽しかった!

楽しい合同練習になったなー。



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ