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柊君へ  作者: Taさん
第一章
31/254

久保さん ~4~

久保さんの最終話です!

3年生になった時、柊君とは学校では違うクラスになったのだが、

塾では同じクラスになった。


ここでも一つ問題が発生する。


私立難関を受けようとする10名の生徒と

塾の中では一番高いクラスにいるメンバーが激しく対立していたのであった。

というか、10名が他のメンバーを見下しているのであった。


元々、私立難関を受けるためには、この塾で一番上のクラスに在籍して

そこから希望者がそちらのコースを選択するということなのだが、

10名のエリート意識の高さに辟易する。


私も一番上のクラスにいたのだが、

彼らは私立受験のために更に追加で別の授業を受けていた。

そんな彼らは授業を受けている私達に、


「何でこいつらと一緒の授業を受けなくちゃいけないんですか?」


「こんな授業時間の無駄なんですけど~。」


そんなことを言い出す始末だった。


大学生のバイトが担当している授業何って特にひどい。

先生を舐めている10名は平気で違う勉強をするようになったのである。


そんな時であった。

またいつものように、


「私、この授業無駄だと思うんですけど。」


先生が出した数学の問題を難なく解答を答えながら言う。

先生も困ったような表情を浮かべならが、


「これも去年の公立試験に出た問題よ。」


「私、公立狙いではなくて私立難関を狙ってるんですよ!!」


噛みつくその態度に、


「俺は公立の問題が必要何で、先生ありがとうございます。」


横から急に柊君が先生に感謝の言葉を述べたのであった。

ただ、それで終わらないのがいい意味でも悪い意味でも柊君だ・・・


「このクラスは公立の進学校向けなんだから、大人しく受けてたら?

 別に私立難関を受けると言っても、公立も受けるんだろう?」


「・・・だけど・・・。」


柊君が言うと黙ってしまう。

それも当然で柊君は彼女よりも上の成績なのだ。


更に、もう一人口の悪い人が・・・


「私、この席嫌なんだよね。代わってほしいな~。」


竹中さんが後ろを向いて10人に向かって言い放つ。


塾では成績順に席が決まっており、前に座っている人間ほど成績が高いのだ。

その一番前に座っている竹中さんが、当然一番成績が良くて、

席を代わるにはその竹中さんよりも好成績を取らなくてはいけないのだ。


クラストップからそう言われると何も言えなくなってしまう。


更にこの2人は先生方に直談判をして、

10名とトップのクラスを別にすることを提案していて、

結局は別にすることを了承させていただのであった。


「だって、授業の邪魔じゃない。」


確かに私もそう思っていたけど・・・

いつも思うけど、柊君のその行動力には脱帽してしまう。


余談であるが、私立難関コースに行った10名は

結局私立難関を合格することはできなかった。


逆にトップクラスにいた生徒4名が私立難関を受験して合格してきた時には

性格が悪いと思うけど、私と田原ちゃんはよっし!と言ったのは表立ってはいえないな~。




柊君とは卒業式で一緒に写真を撮ってもらい

ボタンを貰うまではしたのだが、結局は告白できなかった。

田原ちゃんも同じで、お互い笑いあったのだ。



高校は女学院に通っていたのだが、

柊君の通っている学校から近い学校で、

たまに柊君と一緒に登下校をするときがあった。


ただ、何がおきることもなかったけど・・・


その後大学も予定通りに進学して、

卒業後は実家へと戻ってきた。


この高校、大学の間にそれなりにお付き合いもしてきたのだが、

結局どこかで柊君のことを思っている自分に気づいてしまい、

柊君と話す時に感じるあのドキドキ感を私は求めているのであった。


実は大学の時に一度柊君には告白して断られていた。

だけど、この思いが折れることもなく、今も続いている。


「一歩間違えればストーカーだよ」と田原ちゃんには言われているのだが、

この思いを断つためには、もう一度柊君に告白に行って来ます。



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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