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柊君へ  作者: Taさん
第三章
237/254

小野さん ~30~

明るい美少女・・・ちょっと抜けてる小野さんのお話です!

久しぶりの実家でのんびりと過ごした。


その間にも地元の友達といっぱい会っていたのだが、



「小野ちゃん!!すごいよね!!」


とか、



「いやぁ~、本当に頑張って!!俺たちの誇りだな!!」


とか、目を輝かせて言ってくれるのである。


彼らから見れば、身近な知り合いだった人間が

一躍テレビに出て活躍するようになったことで、

どうやら周りの人間にも自慢できるようになったらしい。


曰く、



「小野が友達って言ったらさ、

 みんなが小野を紹介してよって言ってくるんだぜ!!」


曰く、



「俺もだよ!それに上司からは、学生時代のアルバム見せてくれって言われて、

 会社にもっていったんだけど、ものすごい反響があったよ!!

 みんながアルバムの写真を撮るし、

 何より会社の社長までが俺のところにきて、

 アルバムを見て行ったんだぜ!!」


・・・こいつがネットに私の小学校、中学校の時の写真が

出回っている現況じゃないだろうか?


っというか、その時に私の実家の住所まで流出したような気がする・・・


一時期ネットで騒然となったことがある!


それは私の実家の住所がネットに出たことがあったのだ!!


その画像を私も後になってみたのだけど、

明らかにアルバムに載っていた住所録が

写メされたような感じだったのだ!!



・・・こいつが・・・


そう思って一瞬怒りの沸点が湧いてきそうになるのだけど、

こいつのせいでもないかもしれないと思うと

すっと怒りが覚めていった。


元凶の可能性はあるものの、

それでも同じようにしている人は知っている。


何よりもこのアルバムの情報を売っている同級生がいることを知っている!

・・・そして、その情報を買っている芸能関係者がいることも・・・


まあ、目の前にいるやつは、ただ私との関係を

自慢したくってアルバムをみんなに見せたと思えるし、

決して私の情報を売ってお金を稼ぎようなタイプじゃない!


それにそんな情報を売るような人間なら、

今頃ここには芸能関係者が何か情報を取るために

張り込みをしていると思うし!!


今のところは私の周りにそんな人がいるとは思えない。


張り付かれている様子もない!!


移動するときはマネージャーさんがわざわざ来て、

車を出してくれたりしていたし、

それも遠回りをしたりして相当に警戒をしているのだけど、

その警戒に一度も引っかかったりはしていないのだから。


まあ・・・


少なくとも今日集まってくれた知人たちの中には、

私を売ったりする人はいないんだ・・・


そう考えただけで心がホットする。


私のホームはやっぱりここなんだ・・・


この日は、久しぶりに楽しい時間を過ごした。

こんなに楽しい気持ちになったのはいつぶりだろうか?


そして、最後にみんなから、



「「「「「頑張って!!」」」」」


そういわれたのである。


・・・頑張るね!私、頑張るよ!!


そう気持ちが奮い立たされたのであった。




「いよいよ、仕事復帰だね。」


「そうですね。」


私の家の前まで車で迎えに来てくれたマネージャーさんに

返事をする。


今日から仕事復帰するのだけど、

緊張を全くしていなかった。


私は子どもの頃から遠足なんかの前の日は、

寝れなかったりしていたのだけど、

昨日はゆっくりと寝ることができた。


興奮することもなく、また緊張をすることもなく

ゆっくりと寝ることができていた。



それもこれも・・・地元の友達のおかげかもな・・・


そんなことを想うと思わず口元が緩んでしまう。


そして、今日も当然緊張なんかはみじんもなかった!

むしろ、今日は朝から楽しみな気持ちが湧いているくらいだ!


・・・まあ、それでも朝はちょっと寝坊してしまったけど・・・


思わず苦笑してしまうけど、



“私も神経が太くなったのかもね・・・”


芸能界に入ると神経が太くなるって言われていたので、

自分もそうなったのかと思うと思わず苦笑してしまうのだ。


気がつけば・・・


私もその界の人になっているとはね・・・


そのまま車に乗って目的の場所へと向かう。



「いよいよだよ!」


そういって、私とともにマネージャーさんが歩いているのだけど、



「緊張してない?」


私が思わずマネージャーさんに尋ねるのであった。



「え!?いや・・・正直に言って緊張してるわ。」


なんとマネージャーさんが緊張していたのであった!


確かに車の中でも終始硬い笑顔をしていた。

そんなマネージャーさんに私は、



「大丈夫だよ!」


そういって励ますのであった!!


そんな風に人に対して気遣いできるくらいの余裕があった!!


だから・・・


あんな風になるんてみじんも思っていなかったのだ!!!


今日の仕事は雑誌のインタビューという、

復帰の仕事として、軽めなものを選んでいたのだけど・・・・



「失礼しまーす!」


そういって記者の人とカメラマンが、

私たちが待機していた部屋に入ってきたときのことだった!



ドキン!!


その二人の姿を見るといきなり心臓が強く脈を打つような感じになった!!


・・・何?


そんな予兆はさっきまで何もなかったためか、

いきなり頭の中に動揺が走る!!


その後、インタビューは続いていたのだけど、

私の体はおかしくなっていた。


動悸が発生していたし・・・


呼吸もしづらくなっていた・・・


・・・どうして??


気がつけば記者とカメラマンは笑顔で



「ありがとうございました!復帰楽しみにしてますから!!」


その満面の笑みに対して、



「ありがとうございます!」


そういって、笑顔を返して記者たちを見送った後、

部屋には私とマネージャーさんのみになった。


そして・・・


私はここで力尽きてしまうのであった・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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