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柊君へ  作者: Taさん
第三章
232/254

小野さん ~25~

明るい美少女・・・ちょっと抜けてる小野さんのお話です!

東京に出てからも順風満帆に事が進んでいった。



・・・ほんと、こんなに順風満帆に進んでいいモノなんだろうか・・・


学業優先とは言え、テレビにも出させてもらっていて、

休みもないくらいに働くことができていた。


すでに一周は回っているというにもかかわらず、

まだまだ呼んでいたけている。


そんな中でのことだった。

仕事もプライベートも順風満帆の中で起きたのは・・・。


ある日、父からの連絡があった。



「どうしたの?」


父からはなかなか電話はかかってこないため

その電話にめちゃめちゃ驚いた!



「元気かい?」


そんな質問から始まって、最近の出来事まである程度話終えた時だった。



「実家・・・変わることなったからな。」


「・・・え?」


実家が変わるってどういうこと???



「いやぁ~、近くにセキュリティーのしっかりしたマンションがあるから、

 そっちに移ろうということになってな。」


ここで私の感が働いた!!



「・・・なんでセキュリティーを気にするの?」


そう!


今までそんなことを言ったことがなかった父の口から

セキュリティーっていう言葉が出てきたのに

違和感を感じていたのであった!


だって、実家のある地域は、確かに治安はもともと悪かったけど、

それでもベッドタウンで、警察も巡回していたから、

比較的治安はよかったはず!!


なのに・・


正直に言って嫌な予感がしている・・・



「・・・私のせい?」


その言葉に父は無言になってしまうのであった。


ああ・・・私のせいか・・・


最近増えてきたファンの中でも熱心な方がいる。

そのため私自身もそれこそセキュリティーのしっかりとしたマンションに住んでいる。


そこにきて、父からセキュリティーという言葉だ。

否が応でもわかってしまうのであった・・・



「お前のせいじゃないから、気にする必要はないんだよ。」


そう電話越しに優しい声をかけてくるのだけど、

そんなわけがないことはわかる!!



「・・・どうしたらいいんだろう・・・。」


本当に途方に暮れてしまう。


だいたい、どこから私の個人情報が漏れたのだろうか・・・


いや、今の時代、どこからでも漏れるもだよね・・・


どんなに気をつけたとしてもどこからか、

漏れてしまうのは仕方がない。


私の小学校、中学校、高校の時のアルバムも流失していて、

ネットにはそのころの写真が出されているのも確認している。



「お前は、しっかりと自分の仕事をすればいんだよ。」


父はそう優しく言うのだけど・・・


社長に相談しても対策の打ちようもないのは・・・まあ、そうだよね・・・


東京に出てきてもらって、私がいるセキュリティーがしっかりしたマンションで

一緒に暮らすことも考えるけど・・・


両親ともに地元で働いているのだから、

そんなに簡単にはこちらにこれないよね・・・




「現状こんな感じなんだ。」


「ああ、一応聞いていたよ。」


「はぁ!?聞いてたのなら言ってよね!!」


今日は柊とマネージャーさんを含めて、ご飯を食べていた。

ついでに柊にご相談をと思っていたのだけど・・・



「まあ、親御さんは小野に心配させたくなかったんだろう。」


「それは・・・わかるけど・・・。

 それでも私が迷惑をかけているんだから言ってほしいいじゃんん!!」


「だけど、言っても仕方がないだろう?」


「それでも・・・。」


「それよりも小野に頑張ってほしいんだろう?」


「・・・。」


「娘が一生懸命頑張っているのを

 邪魔するようなことをする気にはなれないんだろう?」


「・・・。」


「小野、今回のことは気にするなっとは言えないけど、

 それでも両親がお前のことを考えて行動したことを

 ちゃんと受け止めなきゃいけないよ。」


「・・・わかってるよ。」


「とりあえずは、今はセキュリティーのしっかりしたマンションに引っ越したみたいだし、

 両親のことの心配は減ったんだから、しっかりと本業に意識を向けなよ。」


「・・・わかったよ・・・。」


なぁ~んか、柊に諭されているのだけど、

こっちが子供で、柊が大人のような感じになっているんだけどな・・・


まあ、確かに私のためを思って両親は行動してくれたんだから、

今度はその頑張りに私が答えないといけない!!



しっかりと頑張らないといけないわ!!


柊に言われるまでもなく、私は一段と気を引き締めるのだ!!


だけど・・・



「頑張りすぎないようにね。」


「・・・なぜ、水を差す・・・。」


柊から水を差されるのだ。

頑張れって言ったと思ったら、急に頑張るなって・・・



「頑張るのはいいんだけどさ、

 今度は小野にも同じようなことが起きることになるかもしれないじゃんか。

 そうなると小野の身に危険が及ぶだろう?」


「・・・まあ、そうだね。」


「そうなると親御さんの頑張りが無駄になるし、

 何より小野の身に何かるのが問題だよ。」


「・・・・ちょっとは悲しいんでくれる?」


「不吉なことを聞くなよ!」


柊がちょっと怒った目で見られる。



「な、なによ・・・。」


「小野のことは、まあ心配してるんだから、

 ほんとに危ない目に合わないように気を付けなよ。」


「・・・うん。」


真顔で柊にそういわれると私は何も言えずに

ただただ普通に返事をするので精いっぱいだった。



・・・柊もやっぱり心配してくれるんだな・・・


ちょっとうれしい気持ちもあるけど、

それよりも柊に心配させないように気をつけようと思う。


今のマンションはセキュリティーのしっかりしたマンションであるけど、

それ以外にも自分の行きかえりとか、生活圏内での行動、

思いつくだけでもいろいろと気をつけなくちゃいけないことがいっぱいある!!


「なんか・・・せっかく楽しくやっているのに、

 そんなことで気を付けないといけないのってなんだかな・・・。」


「まあ、ね。せっかく仕事が楽しいのになぁ~。

 ファンの人たちも小野に迷惑をかけないようにって

 行動してくれたらいいんだけどね。」


柊とともに今日は明日からの行動を一段と気を引き締めようと

決める日となったのだ。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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