表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
柊君へ  作者: Taさん
第三章
230/254

小野さん ~23~

明るい美少女・・・ちょっと抜けてる小野さんのお話です!

仕事はおいしく食べている写真、はしゃいでいる写真が撮れれば

OKということであり、当然私は初めての横浜中華街であるため

言われることなく、自然にはしゃいでしまっていた。


一緒に雑誌の中の担当をしてくれるモデルの人が、

もう一人いたのだけど、その人は同じ県の出身者であり、

前日から別の仕事で横浜に来ているとのことであった。


私よりも数歳年上である彼女がとてもいい人で、

めちゃめちゃ仕事はやりやすかった!!



っというか、これで仕事って言っていいんだろうか!?


なんか学生のノリではしゃいで、そのはしゃいでいる所を

カメラマンさんが写真を撮るっといったところだ!



まあ、それでも仕事らしいと感じた場面もある!


料理を食べる時には、すぐに食べるのではなく、

まずは料理の写真を撮り、そして、今度は食べようとする場面の写真を撮る。

そしてそれが済んでから料理を食べるといった手順だ。


さらには街中を自然に歩くといったところでも

視線の向きやどういったポーズをとるのかなどの

いろんな注文にこたえていく必要があり、

ここら辺も初めてのことで緊張したのだけど、

何とかOKがもらえる程度にはできた。



・・・なるほど・・・


いろんなことが刺激になるし、何よりも勉強になる!


私は本当に数日前にこの世界に入ったばかりであり、

これからどんどんと勉強していかなくてはならないんだ!!


そう痛感するのだけど、それのことが嫌だとは思えなかった。


むしろやってやる!!


そんな気持ちがわいてくるのであった!!


一緒に仕事をしてくれた女性のモデルの人は、

明日からは別のモデルの仕事があるという。



「何をされるんですか?」


「明日からはモーターショーのコンパニオンだよ。」


「・・・コンパニオンってなんですか?」


そういうと苦笑されてしまうのだけど、

知らないものは正直に聞いたほうがいい・・・



「ええっとえねコンパニオンっていうのは・・・。」


そういって、取り出したスマホをいじりながら、



「こんな衣装を着て、車の説明をするのよ。」


そういって、見せてくれた画像なのだけど・・・



「こ、こんな服装を!?」


思わず目を見開いてしまう!


だって、そこに映し出されていた服装は・・・


びっくりするくらいに露出が多いし、水着?って疑いたくなる!!


そんな私の反応を見て笑われてしまうのだけど、



「まあ、恥ずかしい面もあるけど、

 まだまだこれは小野ちゃんには先のことだよ。」


そういわれるのであった・・・


そんなやりとりの光景を見ていた、私の社長やマネージャーさんもまた、



「そうだね、まだまだ先のことだよ。」


そういってくれるのであった・・・


・・・まあ、それは自覚できるけど・・・


それでも・・・


ちょっとムッとくるなぁ~!!


確かにこんなコスチュームを着れるほどに、

大人の体をしていないけど、それでも女子なんだけど・・・


・・・まあ、今のところはこれは着れないと私も思うので

みんなに何も言わずに、無言でうなづくのであった。


その後は、写真の確認をした後で、

雑誌の担当の方が、



「今日はありがとうございました。」


そういって、社長やマネージャーさんに、さらには私みたいな高校生にまで

深々と頭を下げていくのであった。


その光景を見ると、



“これってやっぱり仕事なんだ”


と実感するのであった。


普通だったらあんな大の大人が頭を下げるなんてことはないよ!!


それなのに何のためらいもなく頭を下げていき、

私に対して常に敬語を使ってくれていた。


さらには、細かい気配りもされていたし・・・


よくテレビの世界で言われていたことが

実際に目の前で行われているのを見て、本当に実感するのであった。


仕事を終えてからは、



「せっかくだから、こっちで有名な料理を食べて帰りましょうか。」


そうマネージャーさんが言って、私たちを連れて行ってくれたのは・・・



「モンサンミッシェルって知ってる?」


「・・・わかりません。」


「こんな風に湖の小島に浮かぶお城というか、

 街というか・・・。」


そういいながら私に数枚の画像を見せてくれる。



「きれい・・・。」


思わずその画像に目を引かれる。



「ここの名物料理を作っている店がここなんだよ。」


そういいながら私たちは店の中へと入って、

マネージャーさんが私たちには見えないように注文してくれる。


何だろうかな・・・名物料理って・・・


わくわくしながら何が来るのかを待っていると・・・



「何これ!?」


思わず目を見開いてしまうのである!!


その光景を見てものすごく満足そうな顔を浮かべる社長とマネージャーさん!



「うんうん、その笑顔がいいんだよね。」


「そうですね!これこそが小野ちゃんの武器ですよね!」


そんなことをいう二人にちょっと照れてしまうのだけど、

そんなことよりも目の前に出されたスフレオムレツに

目を奪われていたのであった。



・・・こんな料理があるなんて・・・


スプーンを指すとふわふわとしていて、

今まで体験したことがない触感である!!!



「す、すごい・・・。」


母もその触感に驚きを隠せないでいた。


二人そろって驚き、そして満足していると、



「どうかな?これからも東京での仕事はやっていけそうかな?」


そういう風に尋ねてくる社長に対して、



「頑張りますよ!!

 これも驚きましたけど、今日はすごく楽しかったです!!」


そういうと私の返事がうれしかったのだろう、

満面の笑みを浮かべる社長とマネージャーさん。



「じゃあ、これからもやっていけそうかな?」


「やっていけると思います。

 まだまだいっぱい勉強することはあると思うけど、

 それでもやっていけると思います!」


私の感想に嬉しそうにうなづく社長とマネージャーさん。

・・・どうやらこの二人は、今日の出来事で

私がやっぱりいやだと言い出すのではと

不安になっていたようだ。


だけど、確かにいろいろと言われたけど、

自分の勉強不足、経験不足な点であるため

その点を指摘されたくらいで辞めるつもりもない。


こちらに非があるんだから、むしろ仕方がないって思ってたくらいなのに・・・


まあ、今日くらいならいいけど、あまりに理不尽なことを言われると

ちょっと続けていく自信がないかな・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ