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柊君へ  作者: Taさん
第三章
221/254

小野さん ~14~

明るい美少女・・・ちょっと抜けてる小野さんのお話です!

「ふふふ、私もこれで晴れて高校生になったわね!!」


入試の合格発表の日に私は自分の受験した高校に

合格発表を見に行っていた。


ネットでも時間になれば見れると言われていたのだけど、

家からも近所だし、実際に見に行きたいと思って、

高校で合否の確認をしたのだ!



結果は合格!!


これで四月からはJKになる!!


自分で言うのもなんだけど、なんだかそう言っているだけで

自分が一歩大人になったような気になるのだ!



「さてと・・・。」


まずは自分の両親にメッセージを送る。


両親共に仕事中であるため電話は出来ないのだ!

メッセージであれば気づいた時に読めるしね。



「・・・合格しましたっと。」


二人にメッセージを送った後に、私は友達に連絡をする。

同じように高校を受かっている友達がいるのかを確認していくと・・・



「あぁ~、あの子はダメだったんだ・・・。」


グループラインには、すでに落ちた子、

受かった子がメッセージを上げていた。


それをじっくりと読みながら、

自分と同じ高校に受かった子を探していく。


1人は落ちたようだけど、

ほかにも数人同じ高校を受けているのだから、

1人くらいは受かって・・・


そんな時に、一番仲がいい子が受かっていたのである!!


やった!!


春からも一緒に登校できる!!


さすがに知らないところに一人で行くにはちょっと緊張していたので

こうやって一人でも知り合いがいるとグッと気持ちが楽になる。


私もあまり喜んでいる様子でもない感じでグループラインに

受かった旨を連絡すると・・・



「あ!?」


携帯が鳴りだしたのである。

表示されているのは同じ高校に行くことになった友達であり、



「もしもし。」


「小野ちゃんおめでとう!」


「いやいや、それはお互いさまじゃん!おめでとう!」


「うん!これからも一緒に通えるね!!」


「そうだね~!」


しばらく楽しく友達と電話で話をしてから、



「それじゃあ、今度のお疲れ様会でね!」


「うん!」


今度は受験のお疲れ様会をクラスでやることになっているので

そこで会う約束をして電話を切る。


すると電話中に両親からそれぞれメッセージが届いていたのである。


二人からの祝福のメッセージを見ながら、

今日は外食をすることになったので

何を食べようかな~と考えつつも私は

柊からのメッセージが届くのを待っていたのであった。



「確か・・・柊も現地で見るんだったかな?

 いや、あの高校は現地でしか出されないんだったね。」


そんなことを思いながら、柊にメッセージを送ってみると

すぐに柊からは返事が返ってくる。



“まだ高校に着いてない”



「そっか・・・。」


だいたい同じような時間帯に家を出ているのは知っていたけど、

柊の高校へは1時間ほどかかるのだ。


私の学校は10分ほどだから、まだ道半ばである。


・・・こうしてみると本当に違う学校に行くんだなっと実感するのであった。


同じ経由をするバスに乗ることはあっても

柊が乗る時間帯はきっと私が乗る時間帯よりも

ずっと早い時間帯のバスだろう。


そして私が帰りに乗る時間帯のバスには柊は乗っていなくって、

それよりもずっと遅いバスに乗るんだろうな・・・



・・・本当に会う機会がずっと減るな・・・


そんなことを思いながら、スマホを見つめるのであった・・・


それから一時間弱経過してから、柊から連絡が来る!



“受かったよ”



「みじか!!」


思わずツッコミを入れたくなるほどだ!


しかも全然喜んでいる感がないしさ!!


すぐに柊に電話をすると、



「もしもし?」


・・・いつも通りの柊の声が聞こえてくるのである・・・



「・・・もっと喜んでもいいんじゃない?」


そんな私の質問に対して、



「いやぁ~、別にそんな大したことはしてなくってさ。」


「受かってるんだからね!そこは喜ぼうよ!!」


「小野も受かったんだろう?」


「そうよ!!めっちゃ嬉しいわよ!!」


「おめでとう。」


「そこ!もっと嬉しそうな声になりなさいよ!!」


「いや、これでも嬉しそうに・・・。」


「なってないからね!全然変わってないわよ!」


柊が言い終わる前に被せるように言葉をかける。

こいつは・・・



「ところで今はどこにいるの?」


「今?バス停でバスをまっているよ。」


「あ、じゃあ、もう少ししたら帰ってくる?」


「いいや、もう少しって言っても1時間はかかるんだけど。」


「・・・遅い!今すぐ来てよね!お腹が空いたし!!」


「いやいや、無理だから!ってか、お前の高校の傍にマックとかあるじゃん!

 そこで大人しく食べれよ!」


「1人で食べるとか嫌よ!

 せっかく高校受かったんだから誰かと食べたいじゃん!!」


「・・・それなら友達でもいいんじゃないか?」


「いや、あんたも友達だからね!」


「・・・そうだね・・・。」


そう言いながら柊は苦笑しつつも、



「じゃあ、一時間ほど待ってててよ

 その間に何を食べたいのか考えておいて。

 待ち合わせは、あそこのモールでいいだろう?」


「分かった!じゃあ、一分でも遅れたら、柊のおごりだからね。」


「ちょっとまて!遅れるのは俺のせいじゃないからな!

 バスが送れるんであって、俺じゃない!!」


「はいはい、じゃあ、今から計測するから!」


「ちょっとまて!まだバスも来てないのに・・・。」


何かを言いかけている柊であったけど、

私はそんなことを気にすることもなく、



「じゃあ、スタート!」


そう言って、通話を切るのであった。


さてと・・・何を食べようかな・・・


そんなことを考えながら私も高校を出て、

同じようにバス停へと向かうのであった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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