小野さん ~10~
明るい美少女・・・ちょっと抜けてる小野さんのお話です!
「俺が一旦、上まで登ってから引っ張ろうかと思ったんだけど。」
「・・・何か方が抜けそう・・・。」
「そんな簡単には人の方は抜けないだろうけど・・。」
「柊はそんな簡単に言うけど、そもそも簡単に登れるの?」
「え?簡単だよ。」
そう言って、柊は簡単に塀の上へと上がっていく。
・・・というか・・・・
上り慣れてないかい?
「ねえ柊、あんた・・・普段からも登ってない?」
「・・・。」
「やっぱりか!?」
柊が私の質問に返答しないことを確認して、私は確信する。
絶対に柊は、普段から上っているんだ!!
「・・・さあ、どうやって上るか考えようか。」
「いやいや、話を逸らすんじゃないわよ!!」
柊はこちら側にひらりと降りてくる。
その着地の姿勢を見て、私はすぐにあることを思いついて、
「肩車をしてくれたらいいんじゃないの?」
「・・・え?」
驚いた表情を柊はするけど・・・
肩車をすれば、簡単にその塀にたどり着けそうだと思う。
だって、柊は180cmくらいで、あとちょっとで塀の上にたどり着くのだから、
私だって簡単に登れるんじゃないかな?
そう思ったのだけど・・・
「小野・・・スカートだけど大丈夫?」
なるほど!そんな心配をしてくれたんだ!!
「まあ、見たら見たでそれが今日一緒に学校に侵入してくれる
手間賃ってことで許してあげるよ。」
「・・・何で上から?しかも、別にみたいとはおもってないんだけどぉ・・・いって!?」
柊が失礼なことを言ったので、おもいっきり背名をたたいてやった!!
「こんな可愛い幼馴染の下着が見れるんだから、
喜ぶべきところでしょう!!」
「ハイ、ソウデスネ・・・。」
「なぁ~んで、ここでカタコトになるかな!!」
キッと柊を睨むと、ふっと目をそらして、
「じゃあ、とりあえず肩車をするよ。」
そういって、私の前にしゃがむ柊。
それに対して私はついつい・・・
「どっこいしょ。」
そう言って、柊の頭の上に座るのであった!
「・・・俺はイスじゃないけど?」
「あれぇ~違った?ちょうど疲れたところに、
目の前にイスがあったから座っちゃった。」
「・・・よし!小野はここでお留守番だな。」
そういって、立ち上がろうとする柊を慌てて制する。
「ちょ、ちょっと!ごめんって!謝るからさ!
早く肩車をしてくださーい!」
「・・・最初から俺は使用としていた気がするけど・・・。」
「はいはい!男がつべこべ言わないの!
早くいくよ!ここで変に時間を使うよりも中をウロウロしたいんだよねぇ~。」
そんな私に対してジト目で見てきて、
「・・・俺はやっていたけどね・・・。」
「はいはい、ほら、行こうか!」
そう言って、私は柊の方に足を乗せていき、
肩車をしてもらうのだが・・・
「・・・上がらないぃ・・・いった!?」
パーンと音が鳴り響く!
失礼なことを言おうとした柊の頭を思いっきり叩いた!
「何を言おうとしたのかな?」
「・・・なんでもないです。」
「なら、馬鹿なこと言ってないで、早く立ち上がってよ!」
「・・・はいはい。」
そういって、ヒョイと立ち上がる柊。
「最初から軽々とできるじゃない・・・。」
「軽々とでは・・・。」
パーン!!
また柊の頭を叩く。
「何か言った?」
「・・・何も言ってません。」
もう私には逆らわないようで、そのまま塀の方へと歩み寄っていき、
「これなら届くだろう。」
そんな風に柊が声をかけて来た。
たしかに柊の言う通りで、すでに塀の上に上半身の一部が出ており、
塀の向こう側がすでに見えていた。
そのため私は、そのまま塀の上の部分に手をかけて、
立ち上がろうとする。
その時、柊の方も動いており、私の靴の下に手を当ててくれて、
私が踏ん張って立ち上がりやすいようにしてくれていた。
「気が利くじゃん!」
「はいはい、早く言ってくれるかな。」
「・・・なんで?今は・・・柊の頭が私のスカートの中にあるけど?」
ニヤニヤと柊にそんなことを言うと、
「別に・・・望んではいなんだけど・・・
あたたたた!止めろ!手を放しそうになるだろう!?」
柊が変なことを言ったので、私の両足を絞めて柊の頭をギュッと絞ったのである!
「私の位置が有利なのをしっかりと理解しておいてね。」
「・・・はい・・・。」
体を捻って、塀の上に腰かけてから、足を塀の内側に向ける。
「・・・柊。」
「どうした?」
「意外と高くて怖い・・・。」
そう!塀の上って意外と高いのだ!
今の高さはたぶん塀の2メートルに自分の座高分が加わっているので、
全然見たことがない景色が広がっていて、
その高さに思わず慄いてしまうのであった。
「・・・ちょっと待ってなよ。」
そう言うと、柊は軽々と塀を乗り越えてきて、内側に着地した。
そしてすぐに私の下の部分に来て、
「ほれ、さっきと逆で俺の方に上から乗ってきなよ。」
そういって、私の両足を手で支えてくれ、
それに従って私はまた柊に肩車をしてもらうのであった。
「・・・身長が高いのが活かされたね!」
「俺はこんなことに活かすために身長が高いわけではないけどね。」
「他にどんなことに活かせるの?ないんじゃない?」
「あるわ!!」
そう言いながら、しゃがんで私を下してくれる。
その動作は揺れたり、よろめいたりすることもなく、
何かすごくしっかりしていたのが印象に残った。
「さてと、じゃあ、行きますか。」
「え?どこへ?」
思わず柊に尋ねてしまうと、
「ここまで来たのなら一つだけだろう?校舎内に入るよ。」
「ええ!?入れるの!?」
私が驚いているとニヤリと悪い笑いを柊がするのであった。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




