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柊君へ  作者: Taさん
第三章
194/254

前田さん ~6~

女子高育ちの前田さんのお話です。

気がつけば・・・


三回生になろうとしていたうち・・・


今だに恋というのは分からへんけど、

その代わりにめっちゃ告白されている!!


たまにご飯を食べに行く相手もいんねんけど、

結局はそれまでで、二回目いくこともほとんどない。


というか・・・



「うちの中での基準が柊君になってるんよ!!」


「・・・さようで。」


クレームを付けに柊君の元へ。

今日の夕飯はいつものように学食を柊君と一緒に食べている。


今日の夜の日替わり定食はサバの味噌煮♪


美味しいねんな~♪


・・・ちがう!!今日の目的は違う!!



「何か柊君のせいで、男子を見る目が厳しくなってきてん。」


「俺を基準っていっても、大した基準じゃない気がするけどね。」


「そんなことないわ!!

 何気にご飯を終えた食器類は普通にうちの分まで片付けてくれるし、

 歩くときだって、気がついた車道側をいつも柊君が歩いてくれてるやんか!!

 メニュー表一つとったって、先にうちに選ばせてくれるしさ!!」


「・・・あ、ありがとうございます、褒めていただき。」


「褒めてへん!!

 そのせいでうち、めっちゃ男を見る目がってか、

 レベルが高くなってる気がするんよ!

 あ、ここが出来てへんとかって思うわけよ!!」


「・・・前田さんもできてないよね?」


「うちはうち!人は人!別に考えたや!」


「・・・ひどい話だ。」


そう言いながら苦笑する柊君。



「この怒りが全然伝わってへんやんか!!

 これでうちが行き遅れたらどうないするつもりなんよ!」


そうやって言い合っているけど、

それもまためっちゃ楽しいねんなぁ~・・・


この頃まではきっとうちは自分の恋心に全く気付いていなかった。

だけど、実際はうちは恋をしていたのを痛感する。




ホンマにその日は偶然で、いつもうちが休日にしているバイトの

新幹線の売り子のバイトをしていた時のことであった。


いつものように車内をワゴンを押しながら歩いていると、



「前田さん?」


「・・・え?」


うちの名前を呼ばれたので、そちらの方を見るとそこには柊君が乗っていたのである!?



「何でどないしたん?」


「いやいや、この間話をしたじゃん!

 俺は3日前から一度帰省するって話をさ!

 人にはお土産を買って来いって言っておいて、

 忘れるとは・・・。」


苦笑しながら答える柊君。それだけではなくて、



「ホントに前田さんって売り子さんをしてたんだね~。」


「疑ってたん!?」


「いやいや、キーホルダーも買ってきてくれたりしてたらから、

 本当にしているとは思ってたんだけどね。

 その制服とエプロン似合ってるよ。」


「ホンマ!?ありがとー!」


何だか柊君に褒められると嬉しくなってくる。

ただ、そこでふと私が柊君の隣の人に気づく。



「この子が前田さん?いつもよく話してくれてる。」


「そうそう、前田さん。めちゃめちゃ頭がいいし、

 ヴァイオリンもめちゃくちゃうまいんだよ。」


「へぇ~、見た目も可愛いし、お嬢様って感じだよね。」


そう言って、私の方を見てにこやかに挨拶をしてくれる女の人。

年はたぶん同い年くらい・・・


そこでうちは気づくのだけど・・・



「もしかして・・・柊君の彼女さんですか?」


「あ、うん!坂井って言います。

 これからも柊君のこと宜しくお願いしますね。」


「こちらこそ、宜しくお願いします。」


「せっかくだし、珈琲でも頼もうよ。2つもらえますか?」


そう言って彼女さんの方がうちにお金を渡そうとしたところで、

柊君が先にすっとお札を渡してくる。



「もう!いつも先にだして!」


そんな風に笑いながら怒る彼女さんと



「はいはい。」


優しくたしなめている柊君の姿を見て、

私はお腹がものすごくいただくなってくる。

それだけではなく、ムカムカとした気分になってくるのだ。


それでもここは一生懸命せなあかん!と思って、



「珈琲二つありがとー!おつりは・・・チップに貰ていい?」


「どうぞー♪」


笑顔でうちに返事をしてくれる彼女さん。

それを驚いたような表情で見る柊君。

そして、2人でまたはしゃいでいる・・・


うちは必死に笑顔を壊すことなく、珈琲を渡して、



「ほな、ごゆっくりと。」


「ありがとう。」


「ありがとうね。」


柊君と彼女さんからのお礼の言葉を聞きながら、

その場から立ち去るのであった・・・


そいて、新幹線同士のつなぎ目まで必死で笑顔のまま

接客をしてんけど・・・


どうして・・・


こんなに気持ち悪いねん!!


思わず言葉がこぼれだすのであった!


普段から柊君から聞いてんから、当然柊君の彼女がいることは知っててん!

それなのにどうして・・・


そこでやっとうちは気づいた・・・


自分が・・・柊君のことを好きやということに・・・


こんな気持ちになる理由が柊君が好きなんだということだということだと・・・


いつも聞いて話もどこかで非現実的な感じで受け止めていたんねんな・・


せやから、笑って柊君と話ができてたんや。

せやけど、あんな風に現実的に目の前で見せつけられると・・・


自分の今の気持ちが好きだという気持ちを理解すると

現状がすべて理解できていた。


・・・うち・・・柊君が好きなんやな・・・


ここまで2年以上、柊君と一緒にいたにも関わらず、

全然自分の気持ちを理解できてへんかったんやな・・・



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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