前田さん ~3~
女子高育ちの前田さんのお話です。
「それでどこに食べに行くん?」
「いや、別にそんな食べに行く必要はないと思うけど・・・。」
「いいや!!ダメや!うちが負けたんやから、
今日のお昼はおごるわ!!
・・・それにこれらも獲ってもろてんやから・・・。」
「じゃあ、学校の食堂で良いんじゃない?
今からなら時間も早いし、すんなり座れるよ。」
「いやや!!うちのプライド許されへん!!
何で、おごるのに食堂やねん!
普通にどこかお店に食べにいったらいいやんか!!」
「いや、そうだけどさ・・・。」
困ったような顔を浮かべる柊君にうちは、
「じゃあ、うちが決めるわ!!
ふ、ふ、ふ!関西の味を教えたる!!」
そういって、近くにある私が好きなお店に一緒に行く。
「どこに行くつもり?」
「関西と言えばここ!って店やねん!
絶対に気にいるで!」
そういって、少し歩いて、目的地前まで到着して、
「ここや!」
“餃子の○○”
「・・・。」
苦笑する柊君に、
「何でそこで笑うねん!さあ入った入った!
今なら空いてるし、それに昼からの授業もあんねんから、
早く食べへんといけんわ!」
そう言って、柊君の手を引っ張ってお店の中へと入っていく。
うちは手慣れた感じでテーブルに座っていき、
「ほら、これがメニュー表やで。」
そういって、広げて見せる。
するとスッと私の方へと向きをなおしてくれて、
「こっちからも見えるから大丈夫だよ。」
「そ、そっか。じゃあ、今日は何食べようかな~。」
そう言って、メニューを観ているとふと柊君の方を見ると
全然メニューを観ていなかった。
「メニュー観いへんの?」
「ああ、とりあえず、天津飯とエビの天ぷら食べたいなと思ってるから
それにしようかと思ってね。」
「うちもめっちゃ好きやで!!天津飯もエビの天ぷらも!
あとな!チューリップも好きやねんな~。」
「ああ、美味しいね。」
「せやろ!せやけど・・・そんなに食べれへんし・・・どうしようか・・・。」
「じゃあ、いくつか注文してそれを分けて食べようか?」
「・・・え?」
「一品料理を4,5品頼んで2人でシェアし合えば、
複数種類食べれて良いんじゃない?」
「そうやね!!いい案や!採用!
せやったら、それにチャーハンと・・・ギョーザとかいい?」
「いいけど、息が臭くなるかもよ。」
「え?そんなん気にせいへんやん!
うち、高校の時とか、昼にギョーザ食べて、普通に授業うけてたで。」
「・・・マジか・・・。」
「なんでそんな驚くん?だって、普通やろ?
ギョーザ食べたら臭いなんか?」
「いや、そうだけど・・・
だから、みんなギョーザをお昼に食べないんじゃない?」
「いやいや、食べるで!そんなん気にして食べないなんかあらへんわ!」
「・・・さようで。」
また笑いながら、柊君もまたギョーザを押してくれるのであった。
「・・・何かパーティーみたいやねんな。」
「そうだね、まあ、5品でもテーブルに結構いっぱいになるもんだね。」
そういって、うちに取り皿と箸を渡してくれる柊君
さらには減っていた水もいれてくれて・・・
「柊君って・・・おかん?」
「なんで!?」
「めっちゃ世話してくれるやんか!!」
「それで何でおかんになるんだよ。
無意識になってるだけだからね。」
「・・・根っからのおかんってことやねんな。」
「ちょっとおかんから離れようか。」
「無理!うちの中では柊君イコールおかんに決定してん!」
「なんでだよ!!早くないか!?」
そう言いながらも餃子のたれを受け皿に入れてくれて
私の分の準備もしてくれる。
そして、
「ラー油はいる?」
「うん!」
確認してラー油を入れてからこちらに渡してくれて、
「・・・やっぱりおかんや。」
「なんでだよ!!別にいいだろうに!人の優しさにケチをつけない!」
「優しさなんや~・・・しゃあなしやで。」
「何でそこでしゃあなしになるんだよ!?」
柊君とプチパーティーを楽しみながら、
うちらは楽しく食事をした。
そして会計時に・・・
「いいわ!うちが払うわ!!」
「別にいいよ、これくらい。」
そう言って、なぜか柊君が払ってくれるのであった!
「それだったら、今度食べに行った時はおごってよ。」
「・・・わかったわ。それやったら、いいわ。」
そう言って、財布を引っ込める。
うちの負けやからご飯をご馳走しようとおもってんねんけどな・・・
先に出ていたうちの所に支払いを終えた柊君がきたので、
「ごちそうさまでした。」
「はいはい、おごってもらった時にはそうやって、お礼をみんなにも言うんだよ。」
「言うわ!!何やねん!!もうぉ!!!
ホンマうちのおかんや、柊君は!」
「こんな大きな子を育てた覚えは全くないけどね。
しかも同い年って・・・無理があるだろうに。」
「そんなことを言ってんやないわ!!」
そんな言い合いをしながら、学校へと歩いて向かっていた。
言い合いをしているように周りからは観られるかもしれないけど、
うちの中ではめっちゃ柊君と仲良くしてる。
っていうか、他の女子達と仲良くしているつもりでも
柊君には一歩進んでいるような気がしていた。
・・・なんでやろう?
ということを、柊君に聞いてみると、
「俺の前の彼女が女子高に行っていたからね。
聞いてたノリがそんな感じだったよ。」
「・・・。」
「別にいい意味でだよ。」
「・・・いい意味でって言えば何でもいいってわけやないで!!」
どうやら、理解しているからこそ、柊君とは仲良くできているんだな・・・
・・・悔しいけど、確かに柊君の言う通りや・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




