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柊君へ  作者: Taさん
第三章
189/254

前田さん ~1~

女子高育ちの前田さんのお話です。

「うちなぁ~、女子高出身やねん。」


「・・・でしょうね。」


「何でわかんの!?」


「だって、俺に対して距離感がめちゃめちゃ曖昧なんだけど。」


苦笑しながら私の距離感について指摘をしてくる柊君。



「どういうこと?」


私が詰め寄って行くのだが、



「こいうことだよ。こんな詰め寄ってくる女の子なんてなかなか、いないよ。」


「・・・。」


「それに俺と仲良くしてくれているのはわかるけど、

 生理のことまで言われると・・・普通の男子は引くわ。」


「ええぇ!?だって、普通に話さへんの?」


「話さないって。っていうか、異性に話す事情じゃないだろうに。」



・・・そうなん?


その後も色々な点をめっちゃしてくる柊君に

少々ムスッとしてしまうねんけど、



「そんな怒った顔しないでよ。これあげるから。」


そう言って、私にアメちゃんを渡してくるので、



「子供か!!!」


思いっきりツッコミを入れつつも、アメちゃんは受け取って、

口にパクリとする。



「あまぁ~い!うち、めっちゃいちごみるく好きやねん♪」


「そりゃ~良かった。」


そう言いながら、うちと柊君は食堂にあるテレビの前に陣取っている。

そこで2人で、夕方から放送されるとある子供番組を観ているのである!!



「・・・俺も観ないとダメ?」


「ダメやで!うち一人やったらめっちゃ寂しい奴やんか!!」


逃げようとすると柊君の腕に絡みついて立ち上がれないようにすんねんけど、



「にげないから。」


「いいや!逃げる可能性があんねんから、離さへんよ。」


そう言って、柊君にしがみつきながら

子供向け番組をうちは観るのであった。





トゥロリン~♪


大学に登校した時に、どこからともなくピアノの音が聞こえて来た。



“ノクターンや!”


その音を聞いて、音が聞こえてくる方へと歩みを進めていく。


その間にもずっと音が聞こえてくるのだが、

よどみなく引けていることから、結構今弾いてる子は、

そこそこ上手やということはわかんねん。


たぶん10年くらいかな?


うちもピアノとヴァイオリンをやっていて、

ピアノはすでに15年やっているし、ヴァイオリンも13年やっている。


・・・まあ、才能はないねんけどな・・・


音大に進むほどの実力もないから、音楽は趣味でと考えて、

それなら勉強をということでこの大学を選んだ。


だけど、音楽自体は好きだし、こんな風に聞けると

こっちまでむっちゃ楽しくなってくんねん!!


足取りが一気に軽くなったのを感じて、

音の聞こえる方へと早歩き、それから少し駆け足気味で向かう。


そこは体育館のようであったのだが、音はそこから聞こえてきていた。



「どこから聞こえてんやろう?」


体育館を覗いてみるが中までは全く見えない。

っていうか、たぶん中ではなくて・・・


そう思って、玄関へと入っていく。

そして、玄関横にある控室みたいな方へと進んでいくと


やっぱり!!


音が大きくなってくる!


絶対にここやねん!!


確信をもって、その部屋へと進んでいく。

扉は開けられたままで、中を覗くことが出来た。



「・・・へぇ~!?」


思わず声が出てしまったのだが、

そこにいたのは男子が4人いて、そのうち1人が弾いていたのである!


そして、その男子は私は知っていた!!


私が入ってきたことに気づいたようで、

柊君はせっかく弾いていたのをやめる!!



「ええ!?止めんでや!?もうちょい弾いてや!!」


「いやいや、十分弾いたって!

 それにオーケストラ部の人に聞かせるようなレベルやないやろうに。」


「うぅ~ん・・・まあ、せやねんけど。」


「そこは否定せんのかい!?」


「だって、ほんまのことやねんな~。

 せやから否定できへんねん!」


柊君は苦笑しながら、周りにいた男子達に視線を向けて、



「ってな感じだよ。やっぱりやっている人からみたら

 レベルは低いみたいですわ。」


苦笑しながらその男子達に説明している。



「いやいや!十分よ!!だから・・・。」


そういって、3人に一斉に柊君に向かって、



「「「ピアノを教えてください。」」」


そんなお願いをしているのであった。



「まあ、俺で良ければ全然。」


「「「ありがとう!!!」


3人からめちゃめちゃ感謝をされながら、

その場からうちと2人で立ち去った。



「で、なんでピアノ教えることになってん?」


「いやぁ~、あの子らが選んだ音楽の授業で

 一カ月後にピアノの発表をしないといけないみたいでね。

 3人とも全然弾けないみたいだから、

 教わりたいってことだよ。」


「まじで!?そんな授業あんねんなぁ!?」


「ねぇ~、それってピアノ習ってない人間からしたら

 相当不利な授業になるけどね。」


「っていうか、そもそも、なんであの人ら授業に

 音楽なんて選んでん?」


「ああ、それは・・・。」


そういいながら口ごもる柊君にグッと近寄って、



「なんでなんよ!!なんかやましいことでもあんねん?」


「まあ、そんな感じだよ。

 あの3人が音楽の授業を選んだのは、

 女子が多いだろうって事で選んだみたいだよ。」


「・・・うわぁ~。」


うちの冗談がほんまやってちょっと引いてまう。



「それだけ出会いを求めてるんだって。

 なかなか理系には女子もいないしね。」


「そう?御船ちゃんとかいるやんか!?」


「まあ、ね・・・。」


「ってか、そこは個人の頑張りやないん?

 御船ちゃんと知り合ったのも柊君が頑張ってんやから、

 それでうちとも話すようになってんから!

 あの子らは頑張りが足りへんのやって!」


「なかなか辛辣なダメ出しだね、結構頑張っていると思うけど・・・。」


「いやいや!いかんわ!そもそも出会いを求めて授業を選ぶっていう精神が

 うちは嫌いやねん!!だってな・・・。」


うちはあの3人にダメ出しをして、柊君は私の話を笑いながら聞いてくれていた。



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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