御船さん ~13~
真面目だけど苦難が起こる御船さんの最終話です!
柊君から連絡を受けてから一年後の春、
私は都大学大学院の博士後期課程を無事に修了して、
無事に博士号を授かり、いよいよ神大学で助教として勤務する!!
ここまでの道のりは色んな障害や悩みが存在したけど、
それを乗り越えさせてくれたのは柊君だった。
私はただ、その障害や悩みに、ただただたじろいでいただけだったのに
どこからともなく柊君が私の傍に現れて、一緒になって・・・
いいや違うか・・・
柊君の力で解決してくれたんだったな・・・
私は柊君の後ろにいただけだった・・・
今日から務める神大学の助教の件だって、柊君のおかげで就職出来た!!
もちろん面接や小論文対策の勉強は必死でした!!
今までにないくらいに半年かけて練りに練って
公募に応募したのは事実だ!!
だけど・・・
そんな私の力よりも多分に柊君の影響力の方がきっと大きい・・・
柊君から電話をもらって数日後に、一緒に神大学に行って、
教授と准教授と会って話をさせてもらった。
そこでこの研究室の助教の枠に応募したいと伝えたのだが、
たぶん一般人として受けるよりも提携している企業の人間と
一緒に行く方が影響力が全然違ったはずだ!
それに教授と准教授と会って話をしている間も
柊君は私の応援をしてくれたのも大きいはず!
私について、私よりも詳しく細かい点まで説明してくれた。
聞いている私が思わず苦笑してしまうほどにだ・・・
そして今後のスケジュールについても教えてくれて、
4カ月後に助教は、柊君の勤めている企業へと入社するようで、
その2カ月後に公募するという情報を私は掴むのであった。
公募に対して、期間が短いのだけど
私は・・・私だけは半年間の準備期間を得ることが出来たのだ!
ズルいと言われればそれまでだけど・・・
「この情報を得られたのは、御船さんの日頃の行いからの結果だよ。
神様がくれたチャンスだって!だから、ズルだとか思う必要もないさ。
っていうか、チャンスが目の前に転がってきたんだから、
掴まないと転がってきたチャンスに失礼だよ!」
「・・・ありがとう。」
本当に柊君は私の欲しい言葉を欲しいタイミングでかけてくれる。
私はこの言葉を聞いて、恥じることなく試験に臨んだのであった。
試験問題等は教えては貰ってはいなかったが、
それでも神大学で使われる教員の公募の過去データ等を入手するには十分な時間があり、
更には教授とのつながりがあるため、そのつながりでどんな研究をしているのかなどの
研究室の最先端な情報を教えて貰ったりしていたのであった。
正直に言って、これは大変役に立ったのだ。
本当にこのつながりを作ってくれた柊君には本当に感謝だよ。
今の私は君無くしては成りえなかった自分だ。
感謝しても感謝しきれないよ・・・柊君・・・
ただ、まあ、あとは私の旦那さん・・・いや、彼氏にでも
柊君がなってくれたのなら言うことないけど・・・
それは柊君に頼むのではなく、私が本当に頑張らないといけないことだね!
そんなバカなことを考えながら
今私は神大学の正門をくぐり抜ける。
さぁ!いよいよ教員生活の始まりだ!!
~一通の手紙より~
柊君へ
私は柊君がいたおかげで、ここまで明るい未来を進むことができました。
だけど、欲張りな私はまだ足りないものがあります。
この点だけは本当に君に不満だよ!!
どうしてそんなに鈍感なんでしょうか?
今度、その鈍感なあなたに気づいてもらうために
私はアメリカのあなたの家へと押しかけようと思います!
私が行く時になって逃げられたら困るので
行くタイミングは教えません。
もし私を見かけて逃げ出したら、
いつものようにグゥパンチをするので逃げたら覚えておいてください。
それと私は君に伝えたいことがもう一つあります。
君と出会えたことに感謝を伝えたい。
本当に、本当にありがとう。
私と出会ってくれて、声をかけてくれてありがとう。
君と出会えたことで私の未来は変わったんだよ・・・
それは幸運への未来へと変わったんだよ・・・
本当に些細なきっかけだったのに
こんなに素敵な未来が待っているとは思っていなかったよ・・・
それもこれも君のおかげだよ・・・
だから、君に今度会った時は必ず伝えます・・・
“ありがとう”
君に出会えたことが私の人生の中で一番の幸運だよ。
それでは体調崩さないように気をつけてください。
私も君に会うまでは体調に気をつけます。
それではまた
御船より
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




