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柊君へ  作者: Taさん
第三章
184/254

御船さん ~9~

真面目だけど苦難が起こる御船さんのお話です!

「結論から言うと申請は出来るわよ。」


「え?」


「だから、申請は出来るって言ってるの!」


ちょっと怒ったような口調で私に言ってくるので、

思わず反射的に一歩下がってしまう。



「ぷぷぷ、また怖がられてますよ。

 これだからヤンキーあがりは困りますねー。」


「はぁ~!?何でそんなこといわれなきゃいけないのよね!!

 っていうか、柊だって十分ヤンキーあがりでしょうに!!」


そう言って怒り出す事務員の青木さん。


たしかに・・・ヤンキーだと言われると納得する。

だけど、柊君もヤンキーなの!?



「僕は真面目ですよ。

 高校も進学校に行ってますからね。」


「進学校に行ってもヤンキーはヤンキーでしょうに!

 だいたい何で進学校の坊ちゃんが喧嘩慣れしてんのよね!!」


「・・・環境が悪かったんですって。

 っていうか、そんな話をすると御船さんがびびっちゃってるので

 ここまでにして、申請について教えてくださいよ。」


「別に申請について教えることなんてないわよ。

 ちょっと待ってて、まずは授業料免除の書類と必要な紙を持ってくるから。」


そういって、青木さんは自分の席へと戻っていき、

書類をいくつか取って、更に学校の印が入った封筒を持ってきてくれて、



「じゃあ、説明するからきいてね。」


そう言って、一つ一つの書類の説明をしてくれる。


更には必要な書類に関しても説明してくれて、

どこでその書類が手に入るかまで教えてくれるのである!


しかも忘れないようにとのことで付箋に書いてくれて、

それぞれの書類の項目の箇所に貼っていってくれるのである!!



「ありがとうございます・・・。」


「大変だろうけど、大丈夫だからね。

 ちゃんと保証される制度があるからさ。

 それと奨学金だけど・・・。」


そういって、また自分の席に戻っていくのかと思ったら、

別の席にいる人の所にまで行って、冊子を持ってきてくれる。

そして私達の前で開いてくれて、



「これが今来ている奨学金なんだけど・・・いくつかは終わっちゃってるね。」


そう言いながらチェックをしてくれる青木さん。



「青木さん、日本育英会っていつでも出来たんでしたかね?申請って?」


「ううん、違う。日本育英会は毎年春に一回だけだから、

 もう少ししてからじゃないと申し込みができないし、

 貰える時期もその先になるから、先に貰える奨学金を申請した方がいいでしょう?」


「そうですね・・・。

 それで返還義務のないやつってどれですか?」


「ええっとね・・・。

 これと・・・これ・・・あとこれもか。

 とりあえずこの3つだけど、申請しようか。」


「え!?3つとも申請していいんですか?」


「うん、別に併用禁止になってないしね。

 まあ、校内選定で落ちちゃうかもしれないから、3つとも申請すればいいのよ。

 そのうち一つくらいは通るだろうからね。

 そう言えば・・・学生証って持ってる?」


「あ、はい、あります。」


先ほどからずっと柊君と青木さんがしゃべっていたせいか、

級に話を振られてどもってしまった。


思わず恥ずかしくなりながら学生証を取り出して、

青木さんに渡すと青木さんはまた別の席にいる人の所に行って、

何やらお願いしている。



「青木さんってしっかりしてるから大丈夫だよ。」


「・・・そうなんだね・・・。」


怖いというイメージしかない事務員さんであった青木さんが

こんなに親身?になって対応してくれていることに驚いてしまう。


柊君と会話をしていると青木さんが戻ってきてくれて、



「御船さんだっけ?あなたの成績なら十分に狙えると思うよ、これらの奨学金。

 どうする申請する?」


「は、はい。」


「じゃあ、これらの奨学金の条件についても紹介するから

 もうちょっと待っててね。」


そう言って、また書類を取りに行ってくれる青木さん。


本当に・・・いい人だ・・・


しばらくするといくつかの紙袋を持って、きてくれた。



「じゃあ、一つ一つ説明していくね。時間は大丈夫?」


「あ、はい、大丈夫です。」


部活があるけど、そんなことよりも今は明らかにこちらの方が大事だ。

だから、すでに部長に一本連絡を入れて今日は休むと伝えている。


結局それぞれの説明を受けると事務局には青木さんと

数名の方しか残っていないような状況であった。



「これらの奨学金って、作文が必要だから・・・。

 正直に言って、私はそれは全然苦手で役に立たないから、

 柊なら出来るんじゃないの?」


「作文ですか?・・・まあ伊達に本ばっかり読んでないですよ!!」


そう言って、ニヤリとする柊君。



「・・・その自信は何よ?」


「小学校の時に、感想文コンクールで金賞を獲りました。」


なるほど・・・それが根拠か・・・


ただ・・・


私も・・・そして青木さんも微妙な顔をする。


だって、感想文コンクールだからな~・・・


それに小学校の時って、どんだけ昔のことよ!って思ってしまうのだ。


たぶんそんな気配を察したのであろう。

柊君が、ちょっと不貞腐れているような顔をする。



「まあ・・・見てもらわないよりは見てもらった方がいいかもしれなから

 出来たら見てもらったらどう?」


「・・・何かものすごく妥協してますよ感があるんですけどね?」


「・・・その通りよ、妥協してるに決まってるじゃない!」


「失礼な!?」


柊君は文句を垂れるのだが、

それでも私には「俺で良ければいつもでも見るからね」と

優しい言葉をかけてくれるのであった。


そして私は必死とに作文を書きあげて、

見事に一つの奨学金を受け取ることが出来ることになったのであった!!


更には学費免除についても申請が完了して、

見事に免除を受けられるようになったのであった!


更に、大学生協の共済の保険からも出ることを教えてくれて

結果として私は大学にそのまま通えるようになったのであった。


良かった・・・


このことでもちろん青木さんに感謝しているし、

柊君にも感謝していた。


これだけでなくて、色んな湧いてきた不安もしっかりと聞いてくれた柊君。

きっと私一人では何もできなかっただろうな・・・


本当に柊君がいてくれて感謝してもしきれないくらいだ・・・


本当に・・・


本当にありがとう・・・


ありがとう・・・柊君・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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