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柊君へ  作者: Taさん
第三章
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御船さん ~5~

真面目だけど苦難が起こる御船さんのお話です!

「ほら!急がないと電車行っちゃうよ!」


「そ、そうだけど・・・。」


柊君は軽やかに前を走る。


さすがは元陸上部って思うのだけど、

こっちはずっと文化系の部活をずっとやってきた身だ!


そんなに体力何かあるわけないじゃん!!


改札口から電車に乗り込むまでの道のりを走っただけで

私は肩で息をしているのであった。



「何とか乗れたね。」


「・・・う・・・うん。」


呼吸が整はず、肩で息をしながら柊君の言葉に応える。

そんな私を見ながら苦笑する柊君であるが、



「普段って全然運動しないの?」


「し・・・しない・・・だって・・・こんな走るなんて・・・ないもん・・・。」


徐々に行きも整ってくるのだけど、それでもまだまともに話すことは出来ない。

それを見越してか、柊君は微笑んだまま、こっちを見ているだけである。



「ふぅ~・・・・。」


やっと息が整ったので、深い息を漏らす。


そうするとそれを待っていたように柊君からペットボトルを差し出されるのだが、

すでに私がすぐに飲めるように蓋が開けられた状態であった。



「ありがとう。」


そういって、柊君からペットボトルを受け取り、

ゆっくりと飲んでいく。

そして、一口二口飲んだところで口を離して、落ち着いたことを確認した。



「オーケストラ部も結構体力いらないの?」


私が落ち着いたところを見計らって話しかけてくる柊君。


話しかけながらも手を私に差し出しており、

ペットボトルを回収して、ふたをして、またビニール袋に入れ直してくれる。


何か、ナチュラルに柊君がペットボトル2人分を持つようになってるんだけど・・・


ここで何を言っても柊君は私に返してくれはしないだろうなっと思って、

その事には触れずに私は柊君の言葉に返して、



「オーケストラ部は確かに体力いるよ。

 やっぱりずっと弾いているとしんどいしね。

 これでも高校時代に比べれば体力がついてきたと思うんだけどね・・・。」


そう・・・これでも体力は部活をやり始めてついたのだ!


・・・それって部活をしてなかったらどれだけ体力がなかったのかと

言いたくなるかもしれないけど・・・



「もしかしてマラソンとか苦手だった?」


「苦手というか、いつも死にそうだった・・・。

 っていうか、柊君だって苦手だったんじゃないの?

 陸上部とはいえ、短距離やってんやろ?」


「それが体力はあってね。

 マラソンも学年で10位以内に入ってたよ。」


「・・・ありえんし・・・。」


「いやいや、ありえるからね!実際そうだったんだから!

 何でおれのことを全否定してるんだよ!!」


そっか・・・


柊君は短距離だけじゃなくて、長距離もすごかったんだね~・・・


これで勉強もできるとなると・・・


うぅ~ん、私の傍にこんな人がいたらやっぱり好きになってたかな。



「柊君って、高校時代とかモテてた?」


「いや、普通。」


「普通ってなに?モテるかモテへんかでこたえてよ!」


「そう言われてもね・・・・。

 モテる奴ってもっとモテてたし、だけど、モテないと言われる連中よりかは

 まあ、モテてたかなって感じだったよ。」


「どういうこと?意味が分からへんし。」


「うちの学校でモテてる奴って、いつも女子に囲まれてたんだよね。」


「・・・ナチュラルにハーレム状態ってこと?」


「そう!そんなことは俺はなかったからさ。

 だから、それに比べればモテてなかったと思うよ。」


「・・・柊君がそんなことしてたら、引いてしまうわ・・・。」


「してないからな!だから、普通って言ってたんだよ!!」


「・・・それでも女子からは告白とかされてたんでしょう?」


「まあ、それなりには・・・。」


「チョコもいっぱい貰って?」


「・・・期待するようなほど貰ってないよ。」


「やっぱりバレンタインデーには、チョコ専用の紙袋を用意する感じ?」


「しないし・・・。完全に少女漫画の読み過ぎだよ!

 そんな奴いな・・・い・・・いや、いたな・・・。」


「マジで!?」


「御船さんと一緒の部活の男子がいたわ!」


そういいって笑う柊君!


そう言えばいた!!


私の部活にモテないのに紙袋を用意していた男子が!!

そのことを2人で思い出して、2人で笑うのであった。



「藤本君は・・・ある意味凄いねんな・・・。」


「確かにね、あれを見習おうとは思わないけど、

 ものすごくポジティブだね。」


「だね。」


オーケストラ部の藤本君の話をしながら、そのまま電車に乗っていたのだが、

徐々に乗ってくる人の数が増えていっていた。


だけど・・・


私の周りには少しゆとりがあった。

というか、自然に柊君に誘導されていて、

気がつけば壁に私は背を当てて楽な姿勢で立っていて、

その前に柊君が立っている姿勢になっていた。


“それでか・・・”


電車内は混雑しているというのに、私がゆったりと出来ているのは、

柊君が立ちはだかってくれてスペースを作っていてくれたのだ!!


・・・すごいな・・・


何気なくやってのけている柊君。


本人には普通のことなんだろうけど、

こんなことをしてくれる男子って今まで会ったこともない。


電車には乗る機会が多々あったけど、

いつも大変な思いをしていた。


それが今日は柊君といることで全然ないって・・・


改めて柊君ってこんな気遣い出来る人なんだということに気づかされた。


いつも知らない柊君であり、こういことを経験すると

本当に私の好きな人は・・・いい人だということに気づかされる。


私は・・・


この人を好きになって良かったと思う・・・


私が人を見る目が良かったと思いつつ、

思わず口元が笑ってしまうのであった。



「どうしたの?」


そんな私をやっぱり柊君は見逃すことはない。

慌てて私は、



「何でもないよ。ちょっと違うことを考えていただけ。」


「何?俺との会話に不満な点が?」


「ないない。大丈夫だよ。」


柊君を好きになって良かったと思っているなんて

口が裂けても言えるわけがないのである。


その後も2人で色んなことを話している。


時には笑い、周りの人からじろりと見られてしまうこともあったり、

時には柊君にツッコミをしたり、

遊び半分で柊君のお腹にドンと殴ったりしていた。


結構な時間がかかるはずの電車の移動だったにも関わらず、

あっという間に私達は目的の駅にまで到着したのであった。


ホント・・・・


この人といるといつも時間があっという間にだな・・・



「ボチボチ降りる準備しないといけないね。」


「だね。」


そう言って周りを見渡すのだが、かなりの詰まっている状態であり、

無事に降りれるかどうか不安になるような状態であったのであった・・・。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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