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柊君へ  作者: Taさん
第三章
172/254

早川さん ~10~

美人看護師早川さんのお話です。

店内に入るとウィークエンドということもあり、

満席に近い状態で、相当にぎわっていた。


そんな忙しい中でも店員さんは笑顔で私達に近づいてきて、

接客を開始する。



「何名様ですか?」


「2名なんですけど・・・大丈夫ですか?」


空いているか不安になりながら店員さんに尋ねると、



「2名様ですと・・・。」


そう言いながら手元の予約表と机の配置図をみながら、確認を始める店員さん。

表情は曇った表情で見ており、これはまずいかもと思ったのが、

すぐにその顔が笑みに変わって、



「2名様、大丈夫です!すぐにご案内しますね。」


そう言って、私達をテーブルまで案内してくれたのであった。


「ラッキーですね。」


「ラッキーやね♪」


柊君と同じような言葉を発して、シンクロしてしまったことで思わず笑ってしまう。


そう・・・ここまでは私は浮れていた!

ここまでは・・・



「あ!?」


「え?」


案内されたテーブルに座ろうとした時である、

横から聞こえた声に反応して、そちらの方を見ると

何とそこには阪大学の天文部員のイケメン君がいたのである!!


“何でこんなところにいるのよ!!”


思わず叫びたくなるが、そもそもここのお店は天文部の飲み会で使われるところで

確かに阪大学と合同の歓迎会なんかした時には、

よく使われるのだから、彼らがいてもおかしくない・・・。


・・・しまったな・・・


こうなることも想定しなくてはいけなかった。


知り合いがいる可能性は考えていたが、

それをプラス方向に私は考えていた、


“外堀を埋める”


阪大学や看護大学の関係者にあって、

私達が仲良さげにしていることを見せて、周りから埋めていくのもありだなと思っていたのに・・・


そういえば、私のことが好きな男にある可能性もあったね・・・


反省するものの、ここまで来たなら腹をくくるしかない!

柊君とテーブルに座って、注文をしようとすると、



「ねえねえ、なんで早川と柊の組み合わせなんだよ?」


・・・やっぱり話しかけてくるよね・・・


このイケメンは本当にこんなところで空気を読まない。

まあ・・・彼が私を狙っているのは知っているから、

私が2人で食事しているのを見逃すわけもないんだろうけど・・・


この間の合宿の時もしつこく付きまとってきたしね・・・



「たまたまですよ。本当は部長とかも来る予定だったんですけど、

 都合が悪くなって来れなくなったんです。」


柊君が伝える。


柊君が聞いてのはそれだけなので、ウソ偽りないことを答えている・・・


私は・・・真実を知っているけど・・・



「・・・何なんだよそれ~。俺は聞いてないしよ!

 それに早川だって、俺が何度も誘っても来ないじゃないかよ!!」


そう言って、いきなり立ち上がるイケメン君!

他のお客さんもこちらに注目をしてくる。


店員さん達もどうしたものかとこちらを見ている中、

イケメン君の連れの友達たちは、イケメン君を囃し立てるような感じとなり、

更には、立ち上がる友達までいるのである!!



「ちょ、ちょっとお店の中で・・・。」


そう言って、私が柊君とイケメン君の間を割ろうとすると

イケメン君の友達がそれを遮る。


ここで運が悪いことに、その遮りが私が一歩前に出ようとしたタイミングと重なってしまって、

私の出した足と遮りのために出した足が当たってしまうのであった!


すると私は見事にひっくり返ってしまうのである!



「きゃぁ!!」


短い悲鳴と共にしりもちをついて、

倒れる時の手にテーブルが当たったのだろう、

私の体にワイングラスやお皿が落ちて来たのである!


ガシャーン!!


店内に割れる音が響き渡ると、

一気に静まり返ったのであった。


そこで動かなかったら良かったのだけど、

私は倒れている自分が恥ずかしくなってしまって、立ち上がろうとすると、



「いた!!」


広がっていた破片で、立ち上がろうと差し出した掌を切ってしまうのであった!



「早川先輩!」


柊君が血相を変えて私の傍に来てくれて、

すぐに電話を取り出して、救急車を呼んでくれたのであった・・・




結局病院で数針縫うことになり、

私の親も呼ぶことになってしまうのである・・・


両親が来るまでの時間、柊君と病院のロビーで待っていた。



「こんなことになってごめんよ。」


「別に早川先輩のせいじゃないですよ。」


「そうやねんけど・・・。」


「あの人達のせいですし、ホント、気にしなくていいですよ。」


「私はいいけど、柊君は先輩じゃん!・・・大丈夫?」


「大丈夫でしょう。部活動では・・・まあ、何かあるかもしれませんけど、

 授業とかで何かできるわけじゃないでしょうから、大丈夫ですよ。」


「部活・・・やめたりするの?」


「いやいや、とりあえずは辞めないんで安心してください。」


そんな柊君とのやり取りをしていると、夜間のロビーに足音が響いてくる。


ただ、その音は複数いて・・・



「いやな感じだな・・・。」


そう言って、柊君は目を細めて、音が聞こえる廊下へと視線を移す。


そして、近づいてくる影を見ていると・・・



「・・・あ・・・。」


私が声を漏らしてしまう。

そこには先ほど事件を起こしたイケメン君達がいたのであった。

気づいた点は追加・修正していきます

拙い文章で申し訳ないです。

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