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柊君へ  作者: Taさん
第三章
168/254

早川さん ~6~

美人看護師早川さんのお話です。

宴会の準備が終わったので、どんどんと各大学の新入部員が入ってきて、

宴会が始まったのだが、私の周りには分かり易いくらいの男性陣が囲んでいる。


・・・はぁ~・・・


飲みながら彼らの相手をするのだけど・・・

どんどんストレスがたまっていく。


前の彼氏がいた時は、こんなことはなかったのに・・・


さっき独り身であることを告げたせいか、

本当に今回は息をつく暇がないほどに声をかけられていたのであった。


憂鬱の中で過ごしていると、ふと柊君の顔が見えた。


すると自分でも驚きのように柊君の傍へと足を勧めるのである!



「楽しんでいる柊君?」


そんな私に苦笑しながらも柊君は、



「楽しんでますよ。早川さんは・・・大変そうですね。」


「まったくね・・・はぁ~。」


そう言いながら、私は柊君の横に座る。

柊君から飲み物を渡されて、ありがとうと伝えて飲みだすのだが、



「いつもこんな感じなんですか?」


「・・・去年はこんなことはなかったんやけどね。」


そういうとハッとした顔をする柊君。

しまったといった顔をしたので、



「気にしなくていいねんで。まあ、正直こうなるとは思ってへんかったけど。」


正直言ってこんなことになるとは私は全然思っていなかったのは事実である。

意外というか・・・私ってモテるんだな~と実感するのである。



「それよりも柊君ってスマホってどこの使ってん?」


「え?僕はこれを。」


そう言って、見せてくれたスマホなのだが、



「私と一緒じゃん!!」


そう言いながら私は自分のスマホを取り出して、柊君に見せる。

そこには色も全く一緒のスマホであることに柊君が驚くのであった。



「まったく一緒なのは、見たことないですよ!」


「せやねんな~。みんなアイフォンが多くいんねんなぁ~。」


「そうですよね。僕の周りもほとんどアイフォンですよ。」


そう言って、席の周りにいる柊君の友達たちに声をかけて

スマホを出してもらうのだが、みんなアイフォンであり、

誰も渡したと一緒ではないのである。



「どうしてアイフォンにせいへんの?」


「え?だって、別段安いわけではないですし、

 普段の使用料が安い方がいいじゃないですか。」


その回答に笑ってしまう。


この子は本当に・・・


可愛らしく、イケメンで、育ちが良さそうな印象を受ける子なのに

本当に苦労しているんだろうな・・・



「もしかして自分でスマホ代も払ってん?」


「そうですよー!だから、安いのは必須です!」


「じゃあ、格安スマホにしたらいいんじゃない?」


「あっちも検討したんですけどね。結局これが一番安かったので

 これにしたんですよー!」


「ぷは!!華の大学生がいうセリフじゃないねんな~!」


そんなことを言いながら柊君と話をしながら、飲んでいた。


・・・ああ・・・


この時間が楽しいな・・・


そう思うのと同時に、


これが・・・幸せっていうんだろうな・・・


次の瞬間に思わず自分で赤面する!


何でいきなり幸せになっってんの!!


まだ付き合っているわけでもなく、ただの先輩と後輩でしかないのに!!


その後も柊君と話をするのだけど、

まあ、周りの柊君のお友達も・・・ああ狙ってきてるなと分かる子もいたけど、

そっちは軽くいなしながら、そして私と柊君が話しているのを

完全に面白くない感じで見てくる男女の視線を無視して話をする。


まあ、どれだけ無視しても近寄ってくる人はいるけどね・・・



「なあなあ、早川、俺も同じスマホなんだけど・・・。」


そう言いながら私達に話かけてくる男子。

他大学で同級生の男子である。


っていうか、割と遠い席にいたと思ったけど、

私達の話を聞いていたんだねぇ~・・・。



「そうなんや~。」


一応同意をしてあげるけど、これ以上は話を広げてあげる気はない。

ので、これで終わりと思って柊君へと顔を向けるのだけど、



「なあなあ、俺にもSNS教えてよ。」


・・・はぁ?何で?


思わずそんな声が漏れそうになったので、グッと我慢する!


本当に私達のやり取りをみていたんだなとつくづく実感する。

さっきまで柊君とのやりとりで、私達はSNSを交換していた。


まあ、その時に柊君の周りの子も食いついてきたけど、

それはスルーさせていただきました。


正直言って君もスルー案件なんだけど!!


とはいえずに、笑ってごまかす。



「ええ、どうしようかなぁ~。」


「いいじゃん!俺なら車も持ってるから、どこにでも遊びに行けるよ~。」


「別に車がなくてもいいねんなぁ~。」


「そうなの?じゃあ、俺金持ってるから何でもご馳走できるよ。」


そう言いながら、柊君の方を軽く笑う。


・・・本当にこの男は私達の話を聞いていたのだろうな。


柊君が貧乏学生であることをよーく知ってるじゃない!!


ちょっと腹が立つ・・・


柊君は「うらやましいです」と笑っているけど、

そんなことを言わせているこいつに腹が立つ!!


そう思った瞬間に私は、



「ごめんね、興味がない人には教える気はないねん。」


「・・・え?」


間抜け面になる彼。

意外とイケメンな彼だからこんなことは言われたことないのかな?


呆気に取られている彼から視線を外して私は、

また柊君との会話を楽しむのであった。


気づいた点は追加・修正していきます

拙い文章で申し訳ないです。

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