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柊君へ  作者: Taさん
第三章
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早川さん ~3~

美人看護師早川さんのお話です。

「親は出してくれへんの?」


「中学までは義務教育でしたから出してくれてましたけど、

 高校からは自費で賄ってましたよ。」


「はぁ!?」


自分できっと間抜けな顔をしていたらだろうと思う。

そんな顔になるくらい意外な言葉が柊君から私に聞かされたからだ。



「え?高校も自費?」


「ええ。まあ、バイトには不自由してなかったので、

 何とかなりましたけどね。」


そう言いながら親指を立ててこちらを見てくるのだが・・・



「そんな問題ちゃうやろ!?」


驚きのあまり素でツッコミを入れてしまう。

いやいや、何とかなるものなんだろうか?



「・・・関西人て、ホントに手も付けてツッコミを入れるんですね~。」


私が思わず手を付けてツッコミをした動作に感心するような言葉を言ってくるのだが、

今はそこじゃないだろう!?


そんな柊君に私は私は思わず吹き出してしまう。


・・・この子、天然ちゃう?



「私は看護大の三回生の早川っていうねん、自分は?」


「僕は阪大学の一回生の柊です。」


阪大学に思わず反応してしまう。


・・・また阪大学か・・・


つくづく阪大学には縁があるようだね・・・


この後の話をどう展開しようかと思っていたけど、

その前にしっかり伝えていた方が今後のためにもいいよね・・・



「実はこの間まで阪大学の人と付き合ってん。」


「・・・え?それは・・・天文部の方ですか?」


「そうやでぇ~、今は四回生やねん。

 今日は・・・来てへんね。」


「へぇ~・・・、四回生って佐藤さんくらいしか知らないんですよね~。

 意外とみんな部活に顔を出さないですから。

 ・・・いや!熊谷さんはこの間顔を出してましたね。

 だけど、知っているのはその2人くらいです。」


「ああ・・・、その二人は意外とまじめやからね。

 ふむ・・・確かに他の人達は無理か・・・。

 あの人たちは、基本的に天文に興味あらへんかったからね。」


自分でいいながら苦笑してしまう。


たしかに阪大学の人は、はっきりと興味がある人とない人に分かれていた。

前の彼氏はない人で、こんな合同合宿や他大学の飲み会にしか参加しない人だった。


・・・そもそも12星座すらまともに言えない人だったな・・・


完全に出会い目的で部活に参加したんだろうな。

まあ、今はもうどうでもいいか。



「まあ、そんな人はいますよね。

 というか、ここにいる人達も半分くらいは全然天文部じゃないでしょう?」


「そうやで~。うちの看護大の参加者の半分は、天文部以外の部活の子達やで。」


「こっちも同じような感じですよ。」


そう言って、お互いが笑う。

どうやらどこも似たり寄ったりの感じなんだということを理解したからだ。



「何か話し方が違うけど、出身はどこなん?」


「九州です。早川先輩は・・・関西ですよね?」


「そうやで!ってか、早川先輩って呼ばんでや!

 他の呼び方を所望する!!」


「ええ!?・・・じゃあ、早川さんで。」


「・・・まあ、今はそれでええけど・・・

 今度からはもっと親しい呼び方をかんがえといていや!」


「あ?それは俺の宿題になるんですか?」


「そうやで!当然やん!」


「いや、自分がこう呼ばれたいとかないんですか?」


「そこを考えてもらうのがいいんやんか!

 私のためだけに考えてくれたって感じがして!」


「・・・さいですか。」


「そんな残念な人を見る目で私のこと見んといてや!!

 失敬な!こう見えて、私はしっかりものなんやで!」


「・・・そのしっかりものを僕にも見せてください・・・。」


「ざーんーねーん!

 親しくなりたいねん!柊君とは!せやから、素の自分が見せれるようにしたいねんな~。

 せやから、しっかり者の私は見れへんよ。」


「しっかり者の方がポイントが高いんじゃないですか?」


「柊君はそうなん?」


「・・・まあ、好きになったらどっちでもいいと思いますけど・・・。」


「せやったら、素の私を受け入れてや!

 しっかり者が良さそうやったら、そっちの面を見せたるよ。」


「・・・はい・・・。」


柊君との会話は楽しかったのだが、

今は別々の班であるため柊君とばかり話しているわけにはいかない。



「そろそろ戻らんと怒られそうやね~」


「そうですね・・。」


そう言いながら、柊君は自分のいる班の方を見るのだが、

私が見ても柊君がなぜ苦笑していたのかが分かる

全然ご飯の準備が進んでいないのである。



「今日って簡単にカレーやねんのにな~。」


「まあ、普通は家庭科の時間で作るくらいしかないからじゃないですか?」


「そう?それにしては柊君は出来そうやねんけど。」


「おれ・・・僕は普段から自炊してますからね。」


「俺って言ってもいいねんで。そんな先輩相手やからって僕を使わへんでも。

 それに私が相手やったら敬語もなしでいいねんで。」


「・・・何か敬語なしだと他の人から目の敵にされそうなんでやめときます。」


「何で目の敵にされるんよ?」


「え?だって、早川さんって・・・


 美人じゃないですか。」


柊君の言葉に思わず驚いてしまう!!


・・・いや、自分でもモテるのは分かっていたし、

まあ自分で言うのもなんだけど美人の分類に入る。


だから、美人だねとか、綺麗だねとは今までの人生で何度も言われてきたけど、

こんなに特定の人・・・今は柊君から言われると心が動揺するのかということを

初めて実感が出来た。


・・・はあ・・・今までの彼氏たちは一体なんだったんだろうか・・・


彼氏たちからも同じように綺麗とか美人とか言われてきたけど、

さらりといつも



「ありがとう。」


そう答えることが出来たのだけど、

今、柊君から言われた言葉には思わず言葉が詰まってしまう。


というか、まともな声が出そうにない!!


ああ・・・


私は本気でこの子が好きなんだ・・・


そう実感するには十分な柊君からの一言であった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。


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