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柊君へ  作者: Taさん
第三章
139/254

岩崎さん ~11~

ザ・関西人の岩崎さんの話です!

大学院入試を終えて、しばらくすると合格発表がある前に教授から呼び出された。


その後、私は柊君に電話を掛けて、



「今日は暇?」


「ごめんなさい。」


「家庭教師だけでしょう?」


「ごめんなさい。」


「・・・柊君・・・何を言っても断る気でしょう?」


「・・・だって、不吉な予感しかしないですもん。」


「なぁ!?こんな美女からのお誘いを不吉ってなんでやねん!!」


「・・・身の危険を感じます・・・。」


「感じんでいいわ!まったく、柊君は私をなんだと思ってんねん!」


「・・・危険人物?」


「よし!本当に危険人物になってあげようか?」


「・・・すいません・・・。」


「もう!ちょっと話しと相談があるから、ご飯を食べに行きたいねん!」


「・・・いやっと言えば?」


「これから毎分毎にうちからの着信があんねん。」


「・・・。」


「それとメッセージも当然あんねん。

 何より、家庭教師と塾の講師のバイトはすべてなくなると思っていいねんで。」


「・・・いきます・・・。」


「もう!最初からそう言ってくれてたらいいやんか!

 それをなかなか、うんって言ってくれへんから~!

 まあ、寛大な女性なんで許してあげんねん。」


「・・・寛大?」


「・・・なにか?バイトがなくなりたい?」


「・・・いえなにも・・・。」


「じゃあ、バイト後に!いつもの店で!」


「・・・はい。」


「ちょっと!何でそんなに暗く沈んだ声になんねん!!」


最後まで渋る柊君を無理やりにも誘って、いつものお店に行く。



「・・・で、なんであんなに嫌がってたのに注文は普通にすんねん?」


「もう覚悟を決めたんで。覚悟を決めたなら、楽しもうと思って。」


もうバイトが終わった後のため、結構遅い時間なのに普通に食べるのモノを頼んでいた。



「じゃあ、私も便乗しようかな~。」


そういって、私もガッツリと頼んでいく。


さてと柊君に今日、教授からあった話を話そうとした時に

ふと柊君が、カバン以外に白い箱を持っていることに気づいた、

それもその形状からケーキのたぐいだ!



「そのケーキどうないしんたん?

 まだ誕生日まではずいぶん先かと思うねんけど・・・。

 ああ!家庭教師先の生徒さんの誕生日?」


「いや、ちがいますよ。これは・・・。」


そう言って、私に差し出してくる。



「・・・私に?」


「そうですよ。」


「何で?」


「あれ?大学院受かったんでしょう?」


「・・・まだ発表されてへんやろ?」


「だったら、あんなに浮れた声で電話を掛けてこないでしょう?

 それにこの時期だったら、教授から、生徒には一応連絡してくれるんでしょう?」


「・・・。」


まったくの図星でぐうの音もでない。


今日、教授から呼ばれたのはうちの大学院入試の合否が出て、

合格だったことを教授から伝えられたのであった!


人数が多い場合には他の研究室に行くこともあるけど、

私はそのままこの研究室に残れるようになった。


ちなみにうちの研究室の2人が別の研究室に移ることになったらしい・・・

他所から2人うちの研究室に入ってくるようだし・・・


何でこんなにうちの研究室が人気なの?ってのは野暮だろうな~・・・


主要因はうちだからね~♪



「・・・もうちょっとうちのセリフを言ってからでも良かったんちゃうん?」


「じゃあ、その事を言ってから、このケーキに気づいたらどうですか?」


「うちのせいとでも?」


「ええ。だって、どんなにごまかそうとしてもきっと気づくでしょう?」


「・・・それはそうやねんな~。」


思わず柊君の言葉に苦笑してしまう。


きっとどんなに柊君が嘘をついても、結局正しい回答へと私が導き出すことを

柊君自体分かっているから、こんな選択をしたのだと。


まあ、それだけ私の能力を知っているってことか・・・


私のことを知っていることを聞いてちょっと心が弾む。

まあ、けど、私の今日の告白がそれだけと思っているところが、

まだまだ柊君は・・・女心が分かってへんな・・・



「まあ、ええねん!それで今日は柊君のおごりやろ?」


「・・・はい・・・。」


「そんないやいやなんは、ショックやわ~。」


「もちろん喜んでおごらせてもらいますよ!」


「よし!ガッツリと食べるねん!!」


「ちょっと!ほどほどって言葉知ってます!?」


「そんなけち臭いこと言ってんと、女の子にモテへんよ?」


「別にモテなくても結構なんですけど・・・。」


「だぁ~め~!せっかくその容姿で生まれてんねんから、

 ガッツリと利用せんとね!」


「・・・それは岩崎さんの考えでしょう?」


「せやで~。ずいぶん緩い人生を歩ませていただきました!」


「そりゃ~、よかったですね。」


「せやで!今日も柊君からおごってもらえるしな~♪」


「・・・はい、今日はイイですよ。」


「いつも?」


「今日のみですからね!それはめっしーに頼んでください!!」


「ケチ~。」


「何で奢るのにケチって言われないといけないのか・・・。」


柊君をいじって楽しい時間を過ごす。


当初の予定を崩されはしたけど、

それでも柊君と一緒に過ごす時間は、本当の自分が出せてめっちゃ楽しい!

それを改めて確信するのであった。



「ほらぁ~!真っ直ぐ歩いてくださいね!」


柊君との食事を終えて、私は柊君と共に家路につく。


それまでの歩いている時間すら柊君と過ごすと

楽しくて楽しくて仕方がない。


私の住むアパートまで送ってもらって、

そこに設置されている自販機で、珈琲を買って、

暑い中で駄弁っているのにその時間も楽しくて仕方ないのであった。



「・・・で、もう帰っていいでしょう?」


「えぇ~、まだ話せるやん!」


「すでにそのセリフ10回目くらいですけど?」


「ムムム、このけちんぼさんはどうしたものかな~。」


「けちん坊って、それでも十分に会話していると思いますけどね~。」


「まあ、今日のところは仕方ないか・・・。」


そういって、やっと缶を捨てて、私が地面から立ち上がると

やっとかという顔をして柊君も立ち上がった。



「・・・いつまで見送ってくれるの?」


「まあ、部屋に入るまでは見てますよ。」


「いやぁ~ん!部屋の位置のチェック?」


「・・・もうすでに何度も送ってるでしょうに?」


「そこはノッテくれてもええねんで。」


「そのくだりも何べんもしてますからね~。」


「せやった?思い出せへんわ。」


私が笑いながら扉に鍵を差し込んで、扉を開けると

まだ、下に居て、こっちを見ていた柊君。



「今日はありがとう!」


「いいえ、こちらこそ。大学院合格おめでとうございます!」


「そうそう、もう一個伝え忘れたことがあんねん!」


「何ですか?」


「うちが・・・柊君のことを好きなこと!」


「はぁ~!?」


「まあ、まだ半年やねんから、まだちょっとだけ彼女さんには勝てへんやろうけど、

 これであと2年伸びてん!

 柊君と一緒に過ごせる時間が!!」


「何を言うかと思ったら・・・。」


「大丈夫!

 もうすぐうちのことを好きって言わせてあげんねん!」


「結構です!」


「まあまあ、今のうちだけやで~。ほなね!お休み~!」


「うわぁ!?言い逃げ!!?」


そんな声を聞きながら、私は扉を閉めるのであった。


そう!

あと2年伸びたって事だ!

柊君を口説くための時間が!!


まずは、敵を知らねばならないな!


だけど、絶対に彼女のことは秘密にしているため

全然情報が集まんないんだけど・・・


だけど、今度の学祭には連れてくるはずだ!!


その時は宣戦布告だ!!


・・・あ!?その前に決着がついてるかもしれないけどね・・・


私の明るく、緩い人生に私は思わず微笑むのであった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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