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柊君へ  作者: Taさん
第三章
134/254

岩崎さん ~6~

ザ・関西人の岩崎さんの話です!

「いらっしゃいませ、こんばんは~。」


「お疲れさまです。」


私の声に返事が返ってきて驚いて入り口の方を見ると

そこには柊君が立っていたのであった。


私のもう一つのバイト先であるコンビニのバイト中に

私はメッセージを送って、柊君に遊びに来るように促していた。


そのかいもあって柊君がバイト先に来てくれたのである!



「やっと来たん?」


「・・・新手の嫌がらせですかね?」


「なにがぁ~?」


「何でメッセージを数分・・・っていうか、数秒ごとに送ってきてるんですか!!

 しかもめっちゃ電話もかけてくるし!!

 っていうか、今バイト中でしょう?」


「そうやでぇ~。」


「じゃあ、バイトに集中しましょうよ!」


「ええねん!うちが入ってるだけで、お客さんが2倍になってんねんから

 これくらいの娯楽がないとやっていけへんのよ!」


「・・・ちょっと待ってください・・・。」


「なに?」


「・・・娯楽?」


「そう娯楽?」


「何が?」


「柊君が!」


「何で?」


「だって・・・いじれるやんか♪」


「おもちゃじゃないんですけどね・・・。」


「その代わりに、廃棄のお弁当持って帰れるんやで~。」


「ぐぅ!?」


どうやら柊君にはこの手は有効のようだ。


まだまだ廃棄弁当になれてない柊君なら、

喜んで廃棄弁当を引き取ってくれる!


私は・・・もともと食べないし、

オーナーからは廃棄処分代もかかるし、

「遠慮なく持って帰って~」って言われてるしね!

だから気兼ねなく柊君に渡せる!!


そして・・・



「私は、火曜と木曜に入ってんねん!」


「・・・で?」


「もう!分かってるくせに!ま・っ・て・る・よ♪」


「いいえ、結構です・・・。」


「即答!?そこは分かりました!の一択でしょう!!」


「いやだぁ~!!」


「わがまま言うじゃんありません!大きな子になれませんよ!!」


「もう十分大人ですから!これ以上は大きくなりませんからね!」


「そんなことない!!いい柊君!自分の成長がここまでと限界を決めたら、

 そこで成長は止まってしまうの!だから、自分の限界なんて簡単に言わないの!!」


「・・・いいこと言ってますけど、その理由が凄いくだらないってことに気づいています?」


「え?」


「岩崎さんが遊びに来いって言ってるだけなのに

 何でそんなにスケールを大きくしてるんですかね・・・。」


ジト目で見てくる柊君の視線を軽く交わして、

私はレジにきたお客さんに向かって歩いて、対応をするのであった。


頬を膨らませてこっちを見てくる柊君に

思わず苦笑してしまうのであった。


レジ対応を終えて、また柊君の傍に行き、

柊君と共に冷蔵庫裏へと周り、



「さて、お待ちかねのお弁当です!!好きなの選んでや!」


「本当にいいんですか?」


「ええで。ただ、条件があるねんけどな~。」


「じゃあ、いいです・・・。」


「何でよ!?まだ条件を言うてへんやん!!」


「どうせろくでもないこと言うんでしょう?」


「そんなことない!!どうしてうちを信じんの!!!」


「・・・じゃあ、一応聞きますけど、条件は何ですか?」


「火曜と木曜日には必ずここに来ること♪」


「ちょっと、お弁当よりもずいぶん高くつきそうなので嫌です。」


そういって、先ほどまで籠に入っていたお弁当を嬉しそうに見ていたのに

すくっと立ち上がって立ち去ろうとする柊君!


私は慌てて柊君を捕まえて、



「何でこんなきれいなお姉さんに会いに来るのを嫌がんねん!?」


「口が悪くなければ全然問題ないんですけどね・・・。」


そう言った瞬間に私は、腕を柊君の首に回して・・・


絞める!!



「く、苦しい!!!」


「何か言ったかな~柊君♪」


「い、いやぁ~岩崎さんに会えるのは嬉しいな~。」


「・・・キレイな?」


「は、はい!キレイな岩崎さんに会えるのは嬉しいな~。」


「・・・もうっちょと感情込めて言ってくれないと心に響かないな~。」


「そ、それは無理でしょう!!チョークスリーパー決められるのに!!」


それもそうだな・・・

私は背後から回していた腕をほどいて、柊君を開放する。



「じゃあ、火曜日と木曜日宜しくね♪」

 それにさぁ~、やっぱり夜中に1人女性が帰るのって危ないやんか?」


「・・・取り巻きいるでしょう?」


「そんな私みたいな人には取り巻きなんていないよ~。」


「昼間、よく学食で席取りまでさせている人が何を言ってんですかね・・・。」


「あれは、彼が席を取っておきたいっていうからさぁ~。

 私はいいのって断るんだけど・・・。」


「・・・急にしおらしくされても全然心に響きませんよ・・・。

 それにいつもみたいに関西弁を使ってもらわないと

 ちょっと恐怖心の方が勝ってしまうんですけど・・・。」


「どういこと!?

 全然知らへんみたいやけど、うち、蝶よ花よと育てられてんで!!」


「・・・ああ・・・それで、育て方を失敗したんですね・・・。」


「よし!今すぐ殴り倒す!!」


そう言って私は拳を握って柊君に殴りかかるのであった。



「ちょっと!危ないですよ!!」


「問答無用!乙女心を傷つけたバツはおもいねん!!」


そういって、バックヤードではしゃいでいると、

次々と集まってくるお客さんをさばけなかったようで、

すぐにヘルプに私は向かうことになったのであった。


ホント・・こんなに私が入っている日に人が増えるとは・・・


なのにこの効力が全然柊君に伝わらないのはなぜなんだろうか・・・


その後はお客さんが絶えず来てしまい、

結局交代の時間までずっと柊君とは会話が出来ずにいたのであった。


ただ、柊君は律義に待っていてくれて、



「じゃあ、帰りましょうか。」


「え!?送ってくれるん!?」


「そりゃ~、岩崎さんを1人で帰らすわけにはいかないでしょう。」


「いつも1人やねんから大丈夫やって!」


「まあ、今日だけですよ。」


「うん!毎週火曜と木曜も宜しくね!」


「・・・聞いてます?」


「いやぁ~、これで安心してコンビのバイトにいけるわ~。」


「まったく人の話を聞いてないですよね?ちょっと聞いてくださいよ!!」


それから、火曜と木曜は本当に柊君が送迎してくれるようになったのであった♪

言ってみるものだ!!


ただ、それがきっかけで・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです

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