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柊君へ  作者: Taさん
第二章
123/254

坂井さん ~30~

センター試験が変わるってよ!

1月1日と2日に行われたリハーサルセンターテストの結果・・・



「・・・どうするの?」


私の点数を見た天野が引きつりながら私に尋ねてきた。

この時期にきてこの点数は相当ヤバい・・・


柊君に教わった数学や化学は確かに伸びている感触もあって、

実際に点数に反映されている。


ただ・・・


他の教科が・・・


酷い・・・



「もう一択だね。」


「・・・。」


天野の言葉に反論することすら許されない成績であった。



「私は嬉しいけどね♪関西に来てくれてさ。」


天野の言葉に反応することができずに、

関西の女子大にしか受からないほどの点数に打ちひしがれるのであった。




「柊君は何点だった?」


うちの学校では希望者は2年生でも

リハーサルセンターテストを受けれるようにしている。

そして、柊君はテストを受けていた。



「この間のリハーサルセンターテスト?」


「そう!」


「ええっと・・・。」


そういって、カバンの中から成績表を取り出して、私に見せてくれたんだけど・・・



「・・・柊君が受験生だったらよかったのに・・・。」


私は成績表を見て、思わず顔を両手で覆う。

逆だよ・・・受験生が・・・



「まあ、だけど、リハーサルセンターテストの結果はリハーサルなんだから、

 しっかりと本番のセンター試験でとればいいだけだよ!」


そう言って私の頭を撫でてくれる。



「うん・・・頑張ります。」


・・・年上なのは私のはずなのに・・・

なぜかいつも慰められている気がする・・・



「そうそう!」


急にカバンの中を探し出したと思ったら、



「これ学業成就のお守り。」


「え?あそこの天満宮に行ってきたの?」


「だって、受験生だろ?気休め程度になればと思ってね。」


「ありがとう・・・私・・・絶対に頑張るから!」


「その意気だよ!大丈夫!坂井さんなら!」


「うん!頑張るね!」


こんなことでさっきまで落ち込んでいた自分が急にやる気になるのは

まあ・・・チョロイのだろうけど、一生懸命この御守りを買いに行ってくれたと思うと

俄然やる気が湧いてくる!!


正月三が日は本当に人が多くて大変なのに・・・


わざわざ私のために行ってくれたんだね・・・



柊君からお守りを貰った1週間後のセンター試験では、

過去最高の結果となった!!


だけど・・・・



「どうする、坂井?」


センター試験を終えて、先生との2者面談に臨んでいる。

その第一声が先ほどの言葉である。


その言葉には私が第一志望としている大学がC判定という微妙な立ち位置を現している・・・

だから受けるのか受けないのかは本人次第だと・・・



「一応、第一志望は変えずに、保険として関西の大学を受けます。」


「まあ、それならチャレンジしてもいいな。

 なかなか、親御さんの意見もあって大変だろうけど頑張るんだぞ。」


何とも期待がされていない面談を無事に終えるのであった。

“チャレンジ”なんだな、私の第一志望は・・・


しかも5分ほどで終わる面談・・・


さっき私の前に面談を受けた友人は30分丸々使って面談をしていた。


まあ、確かに頭がいい友人なんだけどね。

いい所に行ってもらいたい先生の期待の差が時間に現れてるかな~・・・




「?そんなことないんじゃない?」


「そう?だけど・・・。」


「ちなみに俺の2者面談は1分くらいで終わるよ。」


「え!?」


「別に特に何かを話す必要もないし、ここに行きます!そうか!でいつも終わるよ。

 だから、その人は迷ってるだけじゃない?」


「そうなのかな・・・。」


「センターがこの間終わったばかりだからね。

 たぶん予想よりも良かったか、悪かったかで進路の変更を余儀なくされてるんじゃない?」


「・・・そういう考え方もあるね。」


「そう?だから、坂井さんの場合は早く終わったんじゃない?」


「・・・何か柊君に言われるとそんな感じがしてきた・・・。」


「どんな感じなんだよ。まあ、だから時間の長短なんって気にする必要はないでしょう!

 ・・・で、手を動かしてしっかりと頑張ってください。」


「・・・はい。」


今は、柊君に教われりながら、家の近所のコーヒーショップにいる。

夜中の12時までやっている便利なところなんだけど、難点が一つ・・・



「いちゃつくんなら、ここよりもホテルをお勧めしますが~?」


「・・・別にいちゃついてないし・・・。」


「そう?私の目には柊君に慰めてもらって、

 そのままお持ち帰りされようとする坂井の姿が見えたけど?」


「天野の歪んだ目で見たらそうなんじゃない?」


店員に天野がいることだ・・・

というか、このお店自体が天野の父親が経営しているコーヒーチェーン店であり

なぜか高1の時から、ここでバイト・・・家のお手伝いをしている。



「そんな友人を持っているから、ここで10時を過ぎて勉強しても怒られないんだけどね。」


「・・・おかげさまで。ありがとうございます。」


「うわ~、分かり易いくらいトゲがある言い方をしてくれるね。

 さすがは坂井!恋のキューピットで、親友でもあるんだけどな~私は。」


「・・・ありがとうございます。」


「ふふふ、そんな坂井に更なるお礼の言葉をもらうために、私は頑張ったんだからね!」


「え?」


そう言って天野は私にお守りを渡してくれるのであった。



「ちょっと渡すのがおそくなったけど、天満宮のお守りだよ!」


「・・・。」


私と柊君はお互いを見つめあうとどちらが先かは分からないが

笑いだすのであった。



「ありがとう、天野。」


「???何で笑うのよ?」


「柊君からも同じものを貰っててね。」


「えぇ!?柊!どうして言わないのよ!!」


「だって、知らなかったですし。」


「お守りを二つ以上持つと神様がケンカするっていうし、

 私のは・・・返してもらおうか!!」


「いいよ。同じところで買ったものなんだから、

 同じ神様同士だよ。だから、ケンカなんってしないよ。

 天野ありがとう。私、頑張るよ。」


「うん!頑張ってね。

 私は推薦で合格決まっちゃったし、後は坂井を待つばかりだよ。」


「・・・う~ん、天野と一緒になるのは、本命が落ちた場合だから

 あんまり一緒にはなりたくないんだけどね。」


「大丈夫!私は嬉しいから♪」


「・・・天野を喜ばせないように頑張ります。」


天野も気を使ってくるのを感じるな・・・

こういう気遣いが出来るのが天野の良い所だ。

ちょっと性格が曲がっている部分もあるけどね・・・



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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