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柊君へ  作者: Taさん
第二章
119/254

坂井さん ~26~

さてさて・・・

「ここのスーパーの屋上はお祭りの時だけは、

 屋上に花火が見やすいようにとベンチを並べてくれてるんですよ。」


「ふふふ、柊君、私も地元民なんだから知ってるよー!」


「うぅ・・・そういう時は知らないふりをするんじゃないんですかね?」


「へへへ、いつも勉強でやられっぱなしだから、たまには意地悪させてよね。」


「・・・そんなに虐めてないですよー!

 勉強教えてるだけのはずなのに・・・。」


2人で並んでベンチに座る。手はずっとつなぎっぱなしだ・・・



「そう言えば知ってました?」


「何を?」


「ここの花火のジンクス。」


「ええ・・・ああ・・・えっと・・・。」


急にどもってしまう。

もちろん知っているし、知っているからここで花火を一緒に見ようとしているのだから!!



「知ってるんですね・・・。

 カップルがここで花火を見るとずっと一緒にいられるって。」


「あれ?私の知っているジンクスと少し違うんだけど?」


「へ?そうなんですか?」


「うん、私の聞いたのは好きな人と見るとカップルになれるって事なんだけど・・・。」


「・・・何か微妙に違いますね。」


「ねぇ~、近いようでちょっと違うね。」


「・・・どっちを信じますか?」


「え?」


「どっちのジンクスを信じますか?」


「ええぇ!?・・・どっちと言われても・・・。」


急にそんなことを言われても・・・

どっちを信じるか何って決めれないんだけどな~。


だって、そもそも柊君の方は初めて聞いたばかりだし・・・



「坂井先輩!」


「うん?」


ちょっと悩んでいたため下を向いていたのだが、

柊君の呼びかけで顔を上げると、



「坂井先輩のこと・・・


 好きですよ。」


「・・・ふぇ!?」


何を言ってるんだ柊君は?

え?え?柊君が私のことを好きなの?


・・・


え!?


ようやく私の頭は理解した!!


あ、今、私・・・柊君に告白されたんだ!!


あまりのことに言葉を失っていると、



「僕は自分の方のジンクスを信じています。」


そんなことを急に柊君は言い出すのであった。


え?


ええっと・・・・


柊君のジンクスって・・・


“カップルがここで花火を見るとずっと一緒にいられる”


そこまで言われて顔が真っ赤になっていく、

心臓の早鐘を打っている。


手からは変な汗がいっぱい出てきた。


ずっと一緒にいる!!


そのためにここで一緒に花火がみたいんだ!!


ふぇ~!?どうしよう!どうしよう!!



「坂井さん。早く答えてくださいよ。

 あまり時間をかけすぎると花火終わっちゃいますよ。」


い、意地悪だ!!!


この子、絶対に意地悪だよ!!


だけど、私だってこんなチャンスを逃すつもり何って絶対にないんだから!!


「わ、私も・・・。」


喉がカラカラになってしまう。


ただ、柊君に好きって伝えるだけでいいのに、

これ以上の言葉がなかなか出てこないのである。



「ゆっくりでいいですよ。」


柊君が微笑む。

そして、私の頭を撫でてくれる。


その行為はとても甘く、優しい・・・


さっきまでの緊張が一気に和らいでいく感じがしてくるのだ。


いまなら・・・言えるかもしれない・・・


そう思った矢先に、


ドォーーーーーン!!


何と花火が上がりだしたのであった。


ええ!?


じ、時間がない!!


早く伝えないと花火が終わってしまう!!


花火に視線を向けてしまっていたのをすぐに柊君へと視線を向けなおす。



「慌てず、しっかりと自分の気持ちを答えてくださいね。」


「う、うん・・・」


慌てていたことを悟られている私。

いつまでも優しくなでてくれる手に甘えてしまう。

花火は揚がっているけど、心はすごく穏やかになっていくのを感じる。


みんなが花火を見て歓声を上げている中、

私は一言を伝えるのであった。



「私も好きだよ。一緒に・・・いよう。」


「はい。」


そう言って、柊君は私の手を取り、花火の方を指さす。

そのタイミング打ち上げ花火が一発花開いたのである。



「恋人になって見たんですから、ずっと一緒にいれますね。」


「・・・うん・・・。」


この時の私の顔はきっとものすごく真っ赤になっていただろうな・・・

花火を見ているふりをして、柊君の方を向かないようにしていた。


その後、5分ほどで花火が終わったのだが、

私と柊君は2人で少し話をしていた。


今帰ると人がいっぱいであるため、少し時間をずらしためだ。


30分ほど経過すると周りにはぽつぽつとしか人がいなくなったため、



「じゃあ、帰りましょうか。」


「うん。」


そう言って、下へと降りていった。

当然・・・手はつないだままで・・・


バスに乗っても、バスを降りて家まで歩く間もずっと手はつながったままだった・・・


家まで帰って、扉を閉めるとその場でへたりこんでしまう。


私・・・柊君と付き合うことになったんだな・・・


今更ながらにそのことを実感したのであった。



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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