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柊君へ  作者: Taさん
第二章
117/254

坂井さん ~24~

お祭りデートは何かとたいへんですねー

「祭りに行きませんか?」


それは図書館での勉強を終えた帰り道のことであった。


今日は天野もいたのだが、途中で用事があると何かを含んだ様な笑みを浮かべて帰っていった・・・

絶対に私と柊君を2人きりにさせようと企んだ様な笑みを浮かべて・・・


その結果、柊君から誘われたのだから、

天野には・・・イヤだけどお礼を言わなきゃいけないな・・・



「お祭りって、あそこのグランドで行われるお祭り?」


「そうです。急ですけど、明日あるじゃないですか。

 それに一緒にどうかなって思って。」


・・・少し考えてしまう・・・


私としては絶対に行きたいと思っている。


あのお祭りはグランドの横のスーパーが主催していて、

花火も打ち上げるほどの大きな祭りだ。


加えて・・・


ジンクスがあるんだよね・・・


あそこの花火を2人で見るとカップルになれるというジンクスが・・・


高校生にもなって、ジンクス?とは思うのだが、

私が幼い頃から聞かされているジンクスのため

今でも・・・意識しているのは事実なんだよね・・・


だから、このチャンスを是非とも活かしたい!

のだけど・・・


母が務めている幼稚園が出店を出店しており、

祭りに参加している!!


・・・まあ、幼稚園の出店に近寄らなければいいのだけど・・・


もう一つ問題があるとすれば、父がそのスーパーに努めていて、

祭りを取り仕切っているといことだ・・・


そのためずっと祭り中は歩き回っており、

子供の時に何度か行った時には何度も父と遭遇しているのだ。


・・・両親に柊君といるところを見られるのが凄くいやなのだ!


それがなければ・・・


だけど、御盆にある祭りなんてこれしかないんだよね・・・


ああ・・・


誘ってくれた柊君が私が返事をしないから不安そうな顔をしている。

心苦しいな・・・



「うん、いこう!」


はぁ~・・・私の意志の弱さが出てしまう。

柊君の不安そうな顔を見ると思わず返事をしてしまった・・・


もう、ここまで来たら腹をくくるしかない!!


柊君と行けることは嬉しいのだから!!




早く来すぎたな・・・


約束の時間は17時なのに今は16時。

1時間も早く来てしまった・・・


祭り自体は16時からだから、

お子様やその親御さんなんかはすでに来て祭りに参加していた。



「グランドに行くのは後でいくから・・・。」


スーパーの中にあるコーヒーショップで時間を潰そうかな。

そう思ってスーパーの中に入ろうとした時であった。



「坂井先輩?」


その声の方を振り向くと、



「え!?柊君!?」


そこには柊君がいたのであった。



「あれ?あと一時間あるんだけど?」


「いやぁ~、楽しみで思わず早く来てしまって・・・。」


あ、柊君も楽しみだったんだ!!

ちょっと心が躍ってしまう。



「坂井先輩・・・よく浴衣が似合ってますね。」


「あ、ありがとう。

 ちょっと私って、小柄だから幼く見えてしまうかな~って思ったんだけど。」


「そんなことないですよ。可愛らしいと思います。」


「あ、ありがとう。」


昨日慌てて浴衣を準備したかいがありました!!

お母さんには色々言われたけど・・・



「とりあえずお祭りみて回りますか?それとも少し休んでから回りますか?」


「ええっと・・・どうしようか・・・」


「疲れてはないんですか?

 なら軽く一度回ってみます?

 そのあとコーヒーショップとかで休憩しましょうか?」


「うん!柊君の案でいこう!」


柊君と一緒にグランドのお祭り会場へと向かう。

その途中で・・・


あ、柊君ゆっくり歩いてくれる!


先ほどからずっと話しているのだが、

ずっと私の横に柊君がいる。


普段の私といる時も横にいるのだけど、今日は浴衣を着ていて歩きにくく、

いつもよりもずっと遅く歩いているにも関わらず横にいるってことは、

今のペースに合わせてくれてるんだな・・・



グランドにつくとすでに大勢の人がそこにいて、

中心部では櫓を中心に盆踊りを踊っている。


このため歩いて回るには、屋台の近くを歩いていかなくてはいけない状況に・・・


覚悟を決めなきゃいけないな・・・


親にバレてしまう覚悟を決めようとした瞬間、



「あらあら!こんばんは!」


急に私達に・・・いや、間違いなく私に声をわざとらしくかけてくる人がいた。


もう・・・声を聴いただけでわかるけど・・・


やっぱり・・・


振り向くとそこにはエプロンを付けた母がいたのであった。



「・・・屋台の店番は?」


「娘の一世一代の大勝負の時に店番なんって出来ないじゃない!」


「そんな大ごとじゃないわよ!」


「だって、初めてじゃない!男の人とデート何って。」


「・・・一緒にお祭りに来ただけ!!」


「何言ってんの!

 わざわざ前日から準備した浴衣着て、

 しかも2人でお祭りに来るのをデートと言わずして何というのよ!

 ・・・ねえ、そこの彼氏?」


ついにその矛先が柊君にも向いてしまう。



「初めまして柊と申します。

 今日は坂井先輩とご一緒させていただいております。」


「うん?その言い方だと後輩なの?」


「はい。一つ下です。」


「まぁ~!!後輩に手を出す何って!!」


「ちょっと!!その言い方止めてよね!!」


「で、これはデートでいいのよね?」


「はい、デートです。」


柊君の言葉に顔から火が出そうなくらい恥ずかしさが込み上げてくる。

当然嬉しさもあるのだが、こんなずけずけと聞いてくる身内の行動が恥ずかしい・・・



「もうお母さん!!」


「いいじゃない!ちょっとくらい!そうだ!私の勤めている幼稚園が

 かき氷出してるんだけど、ちょっと買っていかない?」


「はい、じゃあ、いただきます。」


柊君が返事をするやいなや、柊君の手を引いて、幼稚園の屋台へと連れていく。



「何味がいい?」


「イチゴで。」


「あんたは・・・。」


そこまで言いかけて、含みを持った笑いをするお母さん。

そして案の定・・・



「柊君!」


「はい?」


「うちの娘小食だからさ・・・


 かき氷をシェアしてあげてくれない?」


「!!!!?」


言葉にならない言葉が出てくる。

な、なにを言っているんだこの親は!!



「いいですよ。」


「よかった。せっかく祭りだから、色んなものを食べたいよね~。」


すぐにかき氷のイチゴを作り出すお母さん。

代金を払い、かき氷を受け取ると、



「昔ね、この子、この祭りで私達とはぐれて大泣きしたことがあるのよね~。」


「ああ、人が多いですからね。」


柊君は周りを見ながらいう。

確かにホントに人が多くて、すし詰め状態で、歩くのも大変な状況になっていた。



「だから・・・


 はぐれないように手をつないであげてね♪」


「!!!!?」


今度も・・・またもや言葉にならない声が出る!!

ちょっと!!!何を言ってるのよ!!



「そうですね・・・


 坂井先輩が嫌でなければ?」


そう言って、何と柊君が手を出してくれるのであった。



「ええ!?」


思わず慄いてしまうのだが、

母からは「早く!」っと急かされてしまう。


私はおずおずと手を差し出して、柊君と手をつなぐのであった。



「うちの娘と楽しんできてね~!!」


そんな大声をだして、手を振る母親を後目に

私と柊君は手をつないで祭りの人ごみの中へと入って行くのであった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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