表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
柊君へ  作者: Taさん
第二章
114/254

坂井さん ~21~

ついにライバル出現です!

カエルの解剖をさせられたため呆然としていると・・・



「おはようございます。」


そう言って、科学部が使っている実験室の扉が開けられたのである。

入ってくるのは・・・


柊君!?


さっきまで疲れ切っていた気持ちが一気に上がっていくのを実感する。

だけど、次の瞬間に心臓が早鐘を打つのであった。


柊君の後ろから現れた女子によって・・・


その子が履いている上履きの色から一年生であることが分かる。

更には胸元に付けられているバッチからも一年生であることが確認できた。



・・・可愛い小動物みたいな子だな・・・


それが私の入河ちゃんの第一印象である。


話していくと彼女は陸上部の一年生であり、

柊君をすごく慕っていることが分かる。


というか・・・


これは・・・


「ライバル出現だね。」


私の心を読んだような発言をする天野。

私は思わず天野を睨んでしまう。

すると、



「いや~ん、そんなに見つめられると照れちゃうじゃない。

 ちなみに私は・・・


 両刀だけど?


 坂井は・・・


 私の好みなの忘れないでね。」


思わず自分の身をギュッと抱きしめて、一歩天野から距離をとるのであった。

そう言えば天野は両刀なのである。


本気かどうかは分からないんだけど・・・


可愛い子を見ると、嬉しそうな顔を浮かべているのを何度も見ている。

というか、心の声が駄々洩れしている・・・


「抱きしめてなでなでしてあげたいわ。」


とか、


「あの子とベッドに・・・。」


・・・結構過激な発言が口から漏れだすところを何度も遭遇しているのである。




「どうするの?」


「・・・何が?」


「分かってるくせに。

 入河ちゃんは柊君のこと好きだよ?」


「・・・私だって・・・柊君は好きだもん。」


「じゃあ、取られる前に何とかしないとね。」


「わ、分かってるわよ。」


「まあ、お互いインターハイ予選を直前に控えた身だから、

 このタイミング告白はなかなか難しいでしょうけどね~。」


「・・・それを分かってて、囃し立てるのはちょっと酷くない?」


「え?だって・・・


 楽しいじゃん。


 人の苦痛に歪んでいる姿って・・・。」


ニヤリと笑みを浮かべる天野。


思いっきり、天野の黒い部分がにじみ出ているし!!!



「・・・インターハイ予選が終わったら、柊君には告白するわよ。」


「へぇ~、そんなに時間をかけて大丈夫なの?」


「だけど・・・もし失敗したら・・・。

 きっとバスケも身が入らないし・・・。

 そうするとみんなに迷惑をかけちゃうから・・・。」


「成功するってことは考えないの?」


「・・・すると思う?」


「う~ん・・・6割がた?7割・・・は、言い過ぎかな・・・。」


「・・・そこは嘘でも大丈夫って言ってよね!」


「だけど、相手が柊だからね~。

 別れて2カ月ほど経ってるし、柊もだいぶい落ち着いてきてる感じはするんだけどね。

 あとは・・・あいつの唐変木なところがあるから、

 まあ、たぶん大丈夫だろうなってところじゃないの?」


「・・・よくわかるわね・・・。」


「そりゃ~、子供の時から知ってるしね、お互い。

 まあ、今のところは坂井が一番だと思ってるだろうから、

 そのまま告白までの間に一歩でも二歩でも

 距離を詰める努力はするといいんじゃない。」


「・・・ありがとう。頑張ってみるよ。」


「まあ、対抗馬が思った以上に可愛くて、

 積極的な子で驚いたんでしょうけど、

 坂井も十分可愛いんだから大丈夫よ。」


「・・・そうかな?自分じゃあまり自覚はないんだけど・・・。」


「そう?うちの学年1位の可愛らしさを誇る坂井にしては謙虚な回答だね。」


指で私の頬を突きながら言ってくる天野。



「まあ、柊君の代に坂井と同じくらいの3Mがいるけどね。

 それも柊君狙いってのがビックリだけど。」


私もその噂は聞いている。

3人のものすごく可愛い女子達が柊君の代にいることを。

そして、その三人が揃いもそろって柊君を狙っているらしい・・・



「・・・どうして天野は人の不安を煽ってくるかな?」


「だって、それが私の趣味だもの。」


「・・・黒い天野が出まくってるよ。」


「おおっと!いけないいけない!

 私、最近、可愛いねって男子から言われてるからね。

 ちゃんと可愛らしいところを見せないと。」


「・・・それ本当?天野の性格を踏まえて可愛いって言ってるのかな?」


「ひがむなひがむな。私はモテても坂井の相手はしてあげるからさ。」


「・・・ひがんでないし。」


「ああ~可愛いね坂井わ。」


そう言いながら私を抱きしめる天野であった。

逃げようとするのだが、逃げれないため諦めてなされるがまま抱きしめられる。



「大丈夫だよ、坂井ならね。」


「・・・大丈夫ならいいけどね。」


柊君と共に来た入河ちゃんを見ながら、一抹の不安を覚えてしまうのであった。


その後は柊君と入河ちゃんと共にワニ肉とカエルの肉、

そしてカンガルーの肉といったなかなか体験できな様な体験をさせられる

ハメになったんだけどね・・・


もう!絶対に天野と勝負しないからね!!


それと頼まれても絶対に引き受けないから!!


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ