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柊君へ  作者: Taさん
第二章
112/254

坂井さん ~19~

野球観戦デート!初デートにこれは・・・

「お疲れさまです。」


そう言いながら現れた柊君は、半袖のシャツに面パン、

首にはタオルを巻いている格好であった。

それと手には長袖のシャツを持っていた。


ラフな格好なのだが、結構細マッチョな柊君にはよく似合っている・・・



「お疲れさま。天野は来れないみたいだね。」


「ですねー。まあ、女性の日なら仕方がないですよ。」


・・・ごめんね・・・・


柊君が苦笑している中で私は心の中で謝るのであった。

ちなみに今日の天野の予定は、


「四月は君の嘘を全巻制覇する!!」


そう言って、私の家からマンガを持って帰っていっていた・・・



「そう言えば、私、初めてプロ野球観戦をするんだけど、

 食べ物とか買っていかなくていいのかな?」


「ああ、大丈夫ですよ。

 このチケットって天野先輩の親が経営する会社が手に入れているチケットで

 ご飯とか飲み物とかもすべて会社が用意してくれてるんですよ。」


「ええ!?そうなの!・・・そんな中、部外者の私達が行って大丈夫なのかな?」


「たぶん。まあ、天野先輩のご両親は僕知ってるんで大丈夫ですよ。」


私は柊君に案内されるまま、球場へと向かい、

そして席があるバックネット裏へと向かう。



「ここっていい席なの?」


「いい席ですよ。ちょっとここに座っておいてくださいね。

 天野先輩のお父さんがいたんで挨拶してきます。」


そう言って、柊君が近くに座っていたおじさんの元へと向かう。

あの人が天野のお父さんなんだろう。


遠くから見ていると気さくな感じの人のようで柊君と笑いながら話していた。

すると、急に天野のお父さんが立ち上がってこちらへと向かってきたのである。



「君が坂井さん?娘がお世話になってるね。」


「え、あ、いいえ。いつもこちらこそお世話になってます。」


「そうなの?だって・・・


 うちの娘の友人をしてくれてるんでしょう?


 僕がいうのも変だけど・・・


 大変だと思うけどね。」


・・・親にも大変な娘だと理解されているのか天野は・・・


思わず苦笑してしまう。



「今日は娘は体調不良で来れないみたいだけど、

 ゆっくりと楽しんでいってね。

 お弁当とお茶、それにお替りが欲しい場合は、

 あそこにうちの会社の総務の子達がクーラーボックスを用意していて

 飲み物はいくらでもあるから遠慮なく言ってね。」


そう言いながら私にお弁当とお茶を渡してくれたのであった。



「・・・何か、まともなお父さんだったね?」


「想像していたのと違いました?」


「う、うん・・・。」


「大丈夫ですよ。お母さんの方は想像通りの方ですから。」


「そ、そうなんだ・・・。」


そう言われるとちょっと困ってしまうな・・・

天野と同じような性格の人がもう一人いるということになるのだから・・・・


天野一人で私の手にはいっぱいなのに

これに天野のお母さんまで加わってくると手には負えない・・・


よかった・・・


今日、会わなくて・・・



私は野球は素人であるため柊君の解説を聞きながら観戦していく。


その結果、結構みんなが大声出して応援している中でやっているため

観戦を聞くために自然と私達の距離は近くなっていくのであった。


それに今は柊君から借りた帽子をかぶっていたり、

首は柊君から借りたタオルを巻いていた。



「日差し対策はしっかりしないとダメですからね。」


そう言われて借りたのだが・・・・


柊君の匂いがして思わず匂ってしまったのは恥ずかしいな・・・


ちなみに柊君も暑い中、先ほどまで手に持っていた長袖のシャツをきて、

頭からはタオルを垂らしていたのであった。


それもまた私の顔の傍をチラチラと通るたびに柊君の香りを

漂わせる要因になっていたのである。


・・・うう・・・いい匂いなんだけど・・・


何か、クンクン匂ってしまっていると変態みたいに思われてしまう・・・



「今言ってた6ー4ー3って何?」


「6って言うのはショートのことを言って、

 4がセカンド、3がファーストのことを指してるんですよ。

 ボールがショートからセカンド、そしてファーストへと渡ったでしょう?

 そのことを言っているんですよ。」


説明してくれるのはいいんだけど・・・


私と柊君の顔の距離が10センチくらいの距離になっているため・・・


全然頭には入ってこないんだけど!!!


その後も色々と説明をはしてくれるのだが、

隣の席なので手が触れてしまったり、足が触れ合ったりするため

ずっとドキドキしながら過ごすのであった。


夕方には試合も終わり、天野のお父さんにお礼を言って2人で帰路につく。


いつもはしっかり者の柊君が子供みたいに大声をだして

はしゃいでる姿が見れたのは意外で面白かったな・・・



「あんなに大声出すんだね柊君。」


「そんなに大声出してました?」


「出してたよ~。日頃とのギャップが凄かった!」


「それはそれは・・・。

 だけど、坂井先輩も結構大きな声を出してましたよ。」


「私はバスケで大声出すのは日常的だもん!」


「そっか、バスケの時は大声だしてましたね~。」


「そうそう。」


「そう言えばお腹すいてません?」


「お腹はすいてる・・・ね。」


ちょっと期待をしてしまう。

このまま真っ直ぐ帰ってはそこで終わりであるため

ここでもしご飯を食べて帰るとなるともっと一緒にいれるかも・・・


だけど、夕飯はすでにお母さんが作っているだろうし・・・

う・・・どうしようか・・・



「じゃあ、ちょっと軽くコーヒーでも飲んで帰りましょうか?

 夕飯は家で食べますよね?」


「うん!」


思った通りの展開が来たので思わず声が上ずってしまう。

それにしっかり後のことも考えてくれるなんて!!


その後は、アレだけ野球を観戦しながら話したにも関わらず、

2時間お茶をしてしまい、更には家まで送ってもらって、やっとバイバイをした。


ずーっと話続けたのだが、それでもお互い話が止まないって・・・


自分のことなのに思わず苦笑してしまうのであった。


あー、楽しかった!

自分が本当にこうなってしまうとは・・・



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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