表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
柊君へ  作者: Taさん
第二章
104/254

坂井さん ~11~

ちょいと短めの話になっております。

恋って気がついたらしてますね~

「柊君、ありがとう。」



体育祭が終わり、応援席などの片付けが始まった頃には

私も治療が終わって自分の席へと戻ってきていた。


自分の席の片付けの時に、柊君を見つけたので、声をかけに近づく。

私が転んでしまった失敗をフォローしてくれた柊君にお礼を言うのだが、



「こちらこそありがとうございました。

 おかげで、団長から今度の祝賀会でおごってもらえることになりましたから!」


柊君が笑顔で答えてくれる。



「そうなの?それなら私もおごるよー。」


「いいんですか?俺・・・めちゃ喰いますよ~?」


「う・・・ほどほどで・・・。」


「あははは、じゃあ、期待して待ってますので。」


そう言って、柊君が立ち去ろうとした時であった。



「ちょっと待って、柊!!」


どこからともなく天野が駆け足で私達の傍にきたのである。

手にはスマホを持っており、



「最後に写真をみんなで撮ろうよ!」


そう言いながら、誰も了承はしていないにも関わらず

天野は写真を撮りだしたのであった。


私と天野


天野と柊君


そして・・・


柊君と私


まずは普通の体操服の姿で撮っていき、

次には天野にせがまれて応援ダンスの時の衣装に着替えて

同じように撮っていく。


その後はみんなでの写真を撮ったり、

周りの人も含めて写真を撮っていった。


柊君は今回のヒーローであるためか、男女問わず色んな人と写真を撮っていた。

というか、赤組問わずに写真を撮っていた!!!

終いには先生達とも写真を撮っており、



「感動したぞ!!!」


陸上部の顧問からそんな言葉をかけられながら、

先生からの熱い抱擁から必死で逃げていたのであった。


そんな姿を見つめていると・・・



「・・・ついに・・・。」


その声に後ろを振り向くと天野がいて、

その口元にはニヤニヤとした笑みを浮かべていた。



「坂井にも春が来たのか~。」


「な、なんでよ!!!」


天野に思いっきり茶化されるのであった。

だけど、自分でも自覚していることは分かっている。


・・・これが人を好きになるってことなのかな・・・


気がついたら目で柊君を追いかけている私・・・


本当に何気ない言葉なのに、柊君の言葉の一つ一つに一喜一憂する私・・・


他愛もないその仕草に、行動にドキドキとしながら、見つめているのである・・・



この思いを誰かに話たくなってしまう。

・・・そっか、これがみんなが恋している時の気持ちなんだな・・・


今までは全然理解できなかったけど、

今の私なら理解できる。


17年目にして初めて私は人に恋をしたのであった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ