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奇学類騒  作者: ハクアキ
サトウ オサム 役職『信者』
1/3

1章 サトウ オサム 編 ①

誤字・脱字等ありましたら、お手数ですがご指摘の程お願いします。

佐藤治(さとう おさむ)は、契約書にサインして印鑑を取りだそうと鞄に手を伸ばした。

「あ、できれば指印でお願いしますね。ここに朱肉がありますので」

 机を隔てて対面に座っている笑顔のお姉さんが朱肉を取り出してそういった。

「はあ」

「あ、もしかして指が汚れるのが嫌なタイプですか? 大丈夫です。ここにちゃんと朱肉で汚れた指を拭く用のウェットティッシュもありますから」

 そう言われるがまま治は左手の親指を朱肉にくっつけ、契約書の自分の名前の脇にある印と書かれた文字の上に指で捺印した。

「はい、ありがとうございました」

 お姉さんが捺印したばかりの契約書をすぐさま回収。それと引き換えにウェットティッシュを1枚もらい、朱肉に汚れた指を拭いた。

「以上で、契約に関しては終わりになります。お疲れ様でした。明日から1年間、長いと言えば長い、短いといえばあっという間な期間ですが頑張ってくださいね。あと詳しい説明は期間中の初日に説明があると思いますので、その時にご不明な点等も一緒にお尋ねください」

「そうですか」

 長い説明はさっさと終わらせてほしいと治は思った。そのことが顔に出てしまったのかわからないが、お姉さんがそれを察して的外れなフォローし始めた。

「あ、もしかして不安なんですか? 大丈夫ですよ! やってみるときっと楽しいと思います! それに死でしまうことがあっても最後には絶対に生き返るので、そこは大丈夫ですから、安心してください!」

 そう熱く言われても、と治はお姉さんの熱意に少し引いて、はあ、と相槌のような溜息のような、どっちつかずの声を発することしかできなかった。

「まあ、頑張ります」

「はい! あなたが勝利条件を達成することを心からお祈り申し上げます!」

 最後までお姉さんは笑顔だった。

「そして、あなたの――――――」



 × × ×


☆げーむ を はじめ ますか ?


➡ はい

  いいえ



× × ×


 × × ×


☆げーむ へ の さんか ありがとう ございました。


☆ただいま、 さんかしゃ を ぼしゅう しています。

 

☆しばらく、 おまちください。


 × × ×


☆さんかしゃ が あつまり ました。


 × × ×


☆この げーむ は げんじつ の じんぶつ および だんたい とう とは いっさい かんけい は なく、 げんじつ とは たしょう ことなり ます ので ごりょうしゃ ください。


 × × ×


☆これ より、 げーむ を はじめ ます。


☆しょうり じょうけん を たっせい すべく、 がんばり ましょう。

 × × ×


〇 4月1日(月)


 6時30分になった瞬間にスマートフォンが鳴り出した。

 それまで寝ていた僕は手を伸ばして目覚まし機能がなりやまなしスマートフォンを掴み操作して止めた。

 布団からゆっくりと立ち上がり、当たりを見渡す。そこは1LDKの部屋だった。部屋の真ん中に正方形のテーブルがおいてあり、キッチンの隣に一人暮らし用の冷蔵庫と小さな電子レンジ、食器棚が置いてあるのが見えた。その他には、右側に衣類を収納するのか引戸があるくらい。そういえばこのベッドもか。あとそのベッドの脇にかかっている紺色のブレザーの制服がある。探せばもっと何かあるのかもしれない。

「そうか、始まったのか」

 僕は独り言をつぶやいた。

 ここから1年間、ゲームの中で戦い、勝利しなければいけないのか。

取りあえずはこの部屋に何かしらのアイテムがあるのか確かめるために物色をしようとした、その時に手に持っていたスマートフォンからチャイムの音がした。画面を見るとどうやらメールが届いたようだった。

 スマートフォンの画面には件名が書かれており、「本日の活動の流れ」とあった。ロック画面が出てきたが指紋認証でロックを解除して、メールの本文をさらに詳しく読んでいく。


件名:本日の活動の流れ


 本日は入学式です。

 あなたたちは8:30までに学校に着いていなければなりません。

 それまでに身支度と登校をすませてください。

 9時から入学式が始まり、1時間後にホームルームとして、この学生生活1年間の規則説明がありますので、よろしくお願いします。

 あなた、佐藤 治 君 の家から学校までのルートは、このメールに地図が添付されていますのでそちらをご覧ください。

 

 あと、本日7:00以降、あなたの役職をこのスマートフォン内のアプリ「 BOX 」にて、あなただけに公開しますので、ご確認ください。

 あなたが、勝利条件を達成することを心からお祈り申し上げます。


「学生生活1年間の規則説明? それに役職ってねぇ。ルールもその勝利条件ってやつも、そもそもどういうゲームなのかすら聞いてないし、役職ってやつだけを教えられても、どうしろっていうんだよ」

 そう愚痴って、僕はスマートフォンアプリのBOXとやらをタップして起動させた。

そこには、あなたの役職はあと23分後に公開です。と表示されている。このカウントダウンが終わると僕の役職が表示されるのか。

それ以外の場所をタップして反応する箇所はなかったので、7時にアラームだけセットして、部屋を探索することにした。

だが、部屋を探索しても、1週間分の食料品と生活用品、なぜか僕が実際に着ていた普段着と同じような服も何着かあっただけで、特にゲームに関するものはなかったように見えた。

 他に何かないかと探し回っていたら、7時のアラームが鳴りだした。

僕は机の上に置いていたスマートフォンのアラームを止めて、再びBOXをタップした。


 あなた(佐藤 治)の役職は「 信者 」です! とでかでかとポップ調に書かれていた。


「はあ?」

信者ってどんな役職だよと思いながら、ますます混乱した。


 × × ×


◇役職名:信者

◇種族:人間


 攻撃値:0

 体力値:400


□種族能力(人間)

 役職公開後、自分は、学生生活期間中に天使陣営か魔族陣営のどちらかを一方を選択しなければならない。

 選択した場合(以下、属するという)、選択した陣営側に属する種族からの攻撃、呪いを無効とする。


○種族勝利条件

 属している陣営が種族勝利条件を満たした場合。


●種族敗北条件

 どちらの陣営にも属せず、翌年の4月1日を迎えてしまった場合(ただし、どちらの陣営も敗北の場合は、この種族敗北条件は適応されない)。

□固有能力

種族能力を適応する場合、天使陣営しか選択できない。

 自分は他の学生を攻撃できない。


 役職公開後に以下の能力が使用可能となる。

 役職公開している他の天使族の学生を1ヶ月に2人選択してもよい。そうしたら、選択した天使族の学生の攻撃値を3倍にする。

 この固有能力は、過去に役職「信者」の固有能力によって数値が増加した天使族の学生を再び選択したとしても効果が得られない(重複しない)

 この固有能力の1ヶ月の使用人数は、3人以上に増えることはなく。また、別の能力や効果等によって増減することもない。

 


●固有敗北条件

 天使陣営が敗北条件を満たした場合。


× × ×


 これが僕の役職とその能力(?)だ。

4月1日は役職公開の不可、規則説明前のため、絶対に他の学生に自分の役職、固有能力等を伝えることは禁止すると役職の能力説明下の行に書かれていた。

 僕の役職が信者って 別に仏教徒でもクリスチャンでもないのに信者に選ばれるのはちょっとおかしいな。

 兎に角、大まかでもいいからゲームの内容をこの役職から考えなければならない。

 役職名から世界間が分かるかといったら何か信仰のあるものがゲーム内にあるんだろうけれど、現在のこの部屋の様子と置いてある品々から見て、僕がいた世界で違う世界ではないとは思うが、他がさっぱり分からないので、種族について考えてみるしかない。

種族には人間と書かれて、攻撃値と体力値も書かれている。学生同士攻撃しあうのだろうか。攻撃値が0なのは役職名的になのか、体力値の400というのが高いのか低いのかよくわからない。攻撃値とかみて比較してわかるのだろうけれど、数値が0では比較も何もできない。

ここの数値を見ていても今のところ分からないのだろう。次を考えるしかないか。

その下の種族能力を見てみると、『役職公開後、自分は、学生生活期間中に天使陣営か魔族陣営のどちらかを一方を任意のタイミングで選択しなければならない』と書いてある。

これから種族には、人間の他にさらに天使族と魔族の2種類がいて、さらに他にも種族がいる可能性があると思われる。そして、役職の種族が人間の学生は天使族と魔族のどちらの種族の勝利条件が達成するかを予想する、というよりは、加勢して選択した種族を勝利に導かなければならないことが読み取れる。

どちらの種族の勝利条件が現状では分からないから、この段階ではどちらの種族につけば自分に有利なのか分からないはずである。少なくとも 信者の役職以外は。

また『選択した場合(以下、属するという)、選択した陣営側に属する種族からの攻撃、または、呪いを無効とする。』と書かれていることから、その属した種族側からの攻撃は食らわないらしい。呪いという効果? も、説明がないので字面からイメージするしかないが、デメリットに働きそう。これを逆手にとってゲームを進める奴もでそうだな。

そして、問題の勝利条件と敗北条件だ。これは種族限定の物らしい。

『○種族勝利条件

 属している陣営が種族勝利条件を満たした場合。


●種族敗北条件

 どちらの陣営にも属せず、翌年の4月1日を迎えてしまった場合(ただし、どちらの陣営も敗北の場合は、この種族敗北条件は適応されない)。』

 取りあえずは種族能力で陣営を決めておけば敗北条件をみたすことはないのか。ただ、そうすると勝利条件を満たせないし敗北条件も満たせない場合の時が気になる。補足説明がないがゲーム的に規則か何かで敗北条件扱いになるような気もする。それに一番下に役職固有の敗北条件があることから、そこで敗北か勝利の判定になるのか? 僕の役職『信者』にはないが、別の役職には固有の勝利条件もあると思われる。

次の項目、固有能力の欄をみた。

『種族能力を適応する場合、天使陣営しか選択できない。』

邪神を信仰している信者ではないことが分かった。どうでもいいな。

『自分は他の学生を攻撃できない。』

 上の攻撃値の数値は0だったの対して、このテキストがいるのかということに疑問が残る。攻撃値を上げる他の役職の効果があるのかもしれないってことか。

『役職公開後に以下の能力が使用可能となる。』

 役職公開後、という言葉が気になる。役職を公開するってことは、現状体が役職を公開していない、非公開ということか。自分の役職の体力を公開するということになるのか? そうなると、体力値が低いから倒しやすそうだな、と攻撃の的になる可能性も高くなりそうだ。

『役職公開している他の天使族の学生を1ヶ月に2人選択してもよい。そうしたら、選択した天使族の学生の攻撃値を3倍にする。

 この固有能力は、過去に役職「信者」の固有能力によって数値が増加した天使族の学生を再び選択したとしても効果が得られない(重複しない)

 この固有能力の1ヶ月の使用人数は、3人以上に増えることはなく。また、別の能力や効果等によって増減することもない。』

 少し長い文章だが、要は、天使族の学生を一月に2人まで攻撃値を3倍にするけど、過去にやったことがある人は効果が得られないよ。そして、この能力の使用回数は他の能力とかで増減しないってことだ。

 別の役職の固有能力で能力の使用回数を増減できるやつもいるのだろう。

 それにこの攻撃値の三倍は強いのかどうかは不明として、天使族の役職の学生たちには結構なアドバンテージなるのでないか。他の学生からの攻撃から、守ってもらいながら天使族の人の攻撃値を上げる、って立ち回りか。

 まあ、こんなざっとこんな感じで考えたが、一番の問題、このゲームのルールを知らない時点で何を考えたとしても無駄になりかねないだがな。

 そう結論付けて、暇な登校時間の暇つぶしを終え、学校の校門の前で立ち止まった。

 メールに添付された地図を見ながら歩いて約20分程度で学校に着いた。地図の下に記載されている予想時間とほぼ同じであった。

 他に登校している同じ学校の生徒もいた。今日は入学式だから他学年が登校していないと思われることから、同じゲームの参加者かもしれない。そう思うと話しかけることを難しく感じた。その前にこのゲームがどのくらいの規模で進めるのか、検討がつかない。下手すれば世界規模でゲームをやるかもしれない。

 兎にも角にも自分の教室を目指さなくてはと、校門を通り抜け、玄関を探した。スマートフォンの地図を見て、東側の玄関に向かった。その途中で僕と同じ数人の入学生が一緒に玄関へと向かったがお互いに会話がなかった。きっとゲームの参加者なのだろう。ピリピリとした空気が伝わる。

 玄関に入り、自分の靴箱を見つけて上履きに履き替えて教室へと向かった。教室までの順路は壁に親切に張り紙が張ってあり、その通りに進んで自分の教室についた。そして僕はなぜだか恐る恐る教室の後ろ側の戸から入った。

教室の中には半分弱くらいしか人はおらず、座っている人、本を読んでいる人、話しかけて喋っている人という具合で、こちらにはそれほど注目が集まらなかった。話している人達もこれから始まるゲームについてではなく、今日は、めんどいし、かったりぃな、バックれたいよなと他愛もない話をしているようだった。

 僕は教室の中に入って、前方の黒板を見ると、入学おめでとうございます、の他に、今日のスケジュールと、席の配置がマス上に書かれ、マスの中にそれぞれの学生の名前が書いてあった。単純に出席番号順だったけれども、僕の席は黒板を中心に左から3列目前から2番目の席で、その席周辺をみると、まだ誰も座っていなかった。誰かと話すこともなく席について鞄を机の上に置いて、黒板に書かれている今日のスケジュールを確認した。入学式が終わり次第、教室に戻ってルール説明があり、それが終われば下校となる。

 今日が終わり、明日からは、長いようで短いような闘いがはじまる。


× × ×


入学式では特に何もなく、校長がしゃべり、別のクラスの学年代表が代表で抱負を読んであとは退場のという、ステレオタイプな入学式だと感じた。ゲーム内でも入学式はこんな感じなのかと、ちょっと残念がっている自分がいた。

教室に戻ると皆、やることがないのかすぐに自分の席に戻っていく。それにならうように僕も自分の席に戻った。

そして、教室の前の扉から担任の先生、谷浦恵美(たにうらめぐみ)が入ってきた。8時半にチャイムがなるとと同時に教室に入ってきて簡単に自己紹介を初めて、それから入学式を行う体育館に連れていった担任の先生だ。

 教壇の上に立つと、すぐに話し始めた。

「さて、これから1年間、頑張っていきましょうね」

 少し間を置いてから先生が喋る。

「では、最初に規則説明をする前に、君たち今日初めて会ったんでしょうから、ここで自己紹介でもしましょう。簡単に名前と意気込みなどを、出席番号順に言ってってもらいましょうか。じゃあ、稲次君から順に自己紹介を始めましょうね」

 左側の一番先頭に座っていた学生がえー、俺からかよ、と言いながら、渋々席を立って、その場で座っている皆に向かって自己紹介を始めた。

稲次 朝陽(いなつぐ あさひ)といいます。えーと、よろしくお願いします…?」

 稲次は、頭を搔きながら、これからゲームってやつを始めるのにこんな挨拶でいいのかなと呟きながら座って、後ろの男子に次ぎどうぞと言った。

「えっと宇多野 真久良(うたの まくら)です。一年間ですがよろしくお願いします。」

 とそそくさと自己紹介をした。

大椛 真理(おおなぎ まり)です。よろしくお願いします。」

 クールに言った真理さんはいかにも自己紹介が面倒くさい感じですぐに座った。

折田 香深(おりた かふか)といいます。早く仲良くなりたので、気がるに話しかけてください。よろしくお願いします」

 大椛さんとは反対にいかにも品がありそうな雰囲気で折田さんはいった。

加賀沢 菊花(かがさわ きくか)です。えーと、趣味は植物を育てるのが趣味です。よろしくお願いします」

 菊花さんはそういうと次は凛音だよと言って机に突っ伏して寝ていた女子を起こした。

「はあ、樫原 凛音(かしばら りんね)、よろしく」

 そう簡潔に自己紹介を終えた樫原さんはそのまま、机に突っ伏した。

鹿島田 官九郎(かしまだ かんくろう)だ。名前を言うと歌舞伎をやっているのかと聞かれるのだが、そうではなく、ただの親の趣味でつけられた名だ。歌舞伎は全く知らんよろしく」

 そう自分の名前の由来を鹿島田君は言った。

川崎 信(かわざき しん)です。鹿島田君のような面白い苗字じゃないけど、よろしくお願いしますね」

 そう皮肉って川崎君は座った。

神崎 萌恵(かんざき もえ)といいます。特に変わった特技、趣味はないですがよろしくお願いします。」

 特徴もないと自らを言って神崎さんは座った。

北浦 銀河(きたうら ぎんが)といって、官九郎くんと同じくらい変な名前ですけど、1年間よろしくお願いします。」

 と北浦君は言った。この先、鹿島田君と北浦君基準で変な名前の人はこんな自己紹介をするのだろうか。

木次(きつぎ) れもんです。……はい、よろしくお願いします。」

 何か言おうとしたが、恥ずかしくなってやめた木次さんは終わった瞬間すぐに座った。

桐澤 蒼汰(きりざわ そうた)っていいます。よろしくです」

 そう、われ関せずと詰まらなそうに桐澤君は言った。

「次は俺だな。国岡 灰人(くにおか はいと)と言います。よろしく」

 にこやかな笑顔で国岡君は言った。

佐藤 瑛人(さとう えいと)といいます。佐藤が二人いるので気軽に瑛人と呼んでください」

 なんだろう、このイケメン感は……。と前方の瑛人君を睨むように見ていた。そして、自分の番になった。

佐藤 治(さとう おさむ)です。この1年は色々と頑張りたいと思うのでよろしくお願いします。」

 と何かオリジナリティーを目指したが、無難で終わってしまった気がする。どうせ誰も覚えてないか。

鮫島 隆(さめじま りゅう)っす! この1年の目標は彼女を作ることなので、よろしくねっ!」

 と女子たちにアピールしたが、全女子は目を合わせようとしなかった。当然だよね。

「やめとけっていったのに……。くどく言わない方が良いよね。須々木 登也といいます。よろしくお願いします」

 無視され落ち込む鮫島君に対して、シンプルに須々木君は言った。

武澤 翼(たけざわ つばさ)です。1年間ですがよろしく」

 武澤君は特にいうことがないという感じで言って座った。

棚橋 望(たなばし のぞむ)です。はあ、お願いします。」

 と病弱そうな素振りで溜息をつきながら棚橋君はいった。

戸谷 日和(とたに ひより)といいます。よろしくお願いますね」

 戸谷さんはそう言ってすぐに座った。特徴がないな・・・。それが特徴か。

長瀬 楓(ながせ かえで)です。あとは、うん、頑張ります」

何を? と全員が思っだろう。長瀬さんは天然ぽい感じがした。

永見 月花(ながみ つきはな)といいます。本が好きなのと、あと、月って呼ばれていたことが長かったので月って気軽に呼んでもらえると助かります」

 そう永見さんは言い終えた瞬間。手を挙げながら自己紹介を始めた女子がいた。

「はぁーい! 根古 越子(ねこ えつこ)でぇーす! 一年間の短い付き合いだけれども、よろしくお願いしまぁーす!」

 キラキラと装飾がつきそうな感じで、いかにもアイドル志望ですみたいな根古さんは、臆せず言った。男子からはうわぁ・・・という感想が、女子からは何こいつという視線を受けてもなお、根古は引かずに次、馬場君ねと明るい声で言った。

「あ、うん、馬場 黒雄(ばば くろお)です。よろしく」

 と馬場君がキャラの強すぎる根古さんの自己紹介に一瞬驚きながらも応えた。

樋渡 長月(ひわたり ながつき)です。なんか、あたしの友達がごめんなさい。よろしくお願いします」

 ああ、あれが友達とは…と同情をかった樋渡さんは恥ずかしそうにそそくさと座った。 

深江 辰夫(ふかえ たつお)だ。よろしく頼む」

 古風な感じで深江君は言った。

「えっと、堀 モヨ子(ほり もよこ)です、うん、不器用なので、色々助けてもらえると助かります。よろしくお願いします」

 そうわたわた落ち着きがない様子で堀さんは言って座った。

宮城 恵(みやぎ けい)、その、よろしく、おねがいします」

 消えそうな声で宮城さんは言ってすっと座った。

無津呂 入間(むつろ いるま)です。人間って言われるんですけど、入間市のいるまなので間違えないでください。よろしくお願いします」

 無津呂君はそう言って自分の名前を説明したが、無津呂って苗字もすごいよなと皆思ったに違いない。

吉永 星羅(よしなが せいら)です。名前に星ってついているので星を見るのが趣味です。よろしくお願いします」

 吉永さんがにこやかに言った。

鷲見 染乃(わしみ しの)です。1年間だけですかよろしくお願します」

 鷲見さんはそう言って座って窓の外を見つめていた。

渡辺 久留美(わたなべ くるみ)です。皆さん早く規則の説明を聞きたいと思うのでこの辺で」

 自己紹介を終えると渡辺さんはすぐに座った。

 こうして、簡潔な自己紹介を終えて、皆の視線は担任の谷浦先生に移った。

「はい、簡潔に自己紹介してもらいましたけれど、詳しい話は、この規則説明が終わってから聴くことにしましょうね。では、みなさんお待ちかねの規則説明をします。」

 そういって谷浦先生は教壇からおりて、印刷してきたペーパーを前に座っている人たちに何枚か渡し、一枚取って後ろに回してくださいといい、全員に行き渡ったところで、ペーパーに書かれている文章を、このゲームの規則を話し始めた。


× × ×


◎規則


・学生には各役職が設定される。

・学生は、4月1日(入学式)9:00から、翌年の3月31日23:59まで、このクラスの学生たちと争い、自分の役職に記載されている勝利条件を満たさなくはならない。

・また、勝利条件を満たしている状態で敗北条件も満たしている場合は、敗北扱いとなる。

・基本的に平日(月火水木金)が通常授業があり、土日祝日が休日である。

・通常授業は9:00~15:30の間、15:30以降が放課後となる。

・長期休暇は、夏季休暇が、7月25日~8月31日で、冬期休暇が12月23日~1月8日で春季休暇は3月20日~3月31日である。

・自分の役職は、4月1日7:00にスマートフォンのアプリ「BOX」にて伝えられる。

・伝えられた時、自分の役職は、他の学生には非公開であり、自ら話す、役職を公開する、他の学生の役職の固有能力、またはその他の効果によって知られる以外は、自分の役職が他の学生に知られることはない(また、非公開の他の学生の役職を知った学生が、別の学生たちに知った非公開の学生の役職を伝えても問題はない)。

・自分の役職が非公開の場合は、攻撃値2、体力値20、役職「人間」として扱われる。

・任意のタイミングで自分の役職の固有能力に従って効果を適応することができる。また、自分の役職を公開しなければ固有能力等が使用、適応できない場合、8:40のホームルームにて、役職の公開を宣言しなければならない(以下、この行動を役職公開と言う)。その際に他の効果能力等による公開の阻止が行われなければ、役職を公開する。

・休日中は自らの意志で役職を公開することはできない。

・ただし、夏季休暇、冬期休暇中は、平日の10:00までに役職公開を宣言することができる。宣言した場合、自分が役職公開の宣言をしたことが「BOX」を通じて他の学生に知らされる。12時までに効果能力等による公開の阻止が行われなければ、自分の役職が「BOX」を通じて他の学生に知らされ、役職公開ができる。また、春季休暇時限り、休日でも役職公開が可能である(役職公開の宣言方法は、夏・冬季休暇と同様である)。

・特に勝利条件や敗北条件に関係はないが、部活動に所属することができ、休日中はアルバイトも可能である(平日のアルバイトは不可)。


・勝利条件達成を円滑に進めるため、装備カードの所持が認められる。

・装備カードは、使用時間に任意の都合で公開し、その効果を適応してよい。また、自分の任意の都合で装備カードを破棄してもかまわない。 

・装備カードの入手方法は、スマートフォンのアプリ「BOX」にて4月2日の7:00に2枚装備カードを2枚入手することができる。それ以降は、毎月1日7:00に装備カードを2枚入手できる。

・これ以外にアルバイトをすることで、1ヶ月に装備カードを追加で1枚入手することができる。

・所持できる装備カードは3枚まである。4枚以上装備カードを入手した時、すぐにその中から、3枚になるように装備カードを任意で選び、破棄しなければならない。また、倒された学生の装備カードの所持数が4枚以上になった場合は、すぐに破棄はされず、復活した際にその中から、3枚になるように装備カードを任意で選び、破棄する。

・自分が所持している装備カードは公開、非公開に関わらず、任意の他の学生に渡してもよい(以下、この行動を譲渡とする)。

・また、譲渡される側の学生は、もらう前に破棄を選択することも可能である。その場合、譲渡した側の学生が破棄したことになる。


・自分の勝利条件を満たすために、他の学生に対して攻撃を行うことができる。

・攻撃とは、攻撃する他の学生を選択して、自分の攻撃値を攻撃対象の学生にダメージ与えることである。ダメージを受けた学生は、体力値から受けたダメージ分を引かなければならない。

・1日に1回のみ攻撃を行うことができる。また、攻撃する相手は、原則として直接目視できる範囲にいる相手に対してのみに攻撃が可能である。

・放課後または休日に他の学生への攻撃が許可される。平日は16:00~23:59まで攻撃が許可される。休日中は10:00~23:59まで攻撃許可の時間帯となる。ただし、部活動に所属し活動を行っている時間帯は、顧問の先生方の指示により役職や装備カード等の効果や攻撃が対応される。アルバイトを行っている場合も同様に上司等の指示によって対応される。

・役職の効果、攻撃、装備カードの使用を行える時間は、平日は放課後開始から、(休日は10:00から)23:59までの間である。装備カードに限り、朝7:00から、23:59までの使用可能である(この時、装備カードによって役職の効果が強制的に適応される場合は、適応される)。

・役職が非公開で、かつ、体力値が合計で20以上引かれた学生は、強制的に役職公開をしなければならない。その時に役職公開時の固有能力等が適応されるのであれば、使用してもかまわない。

・また、体力値は負の値になることはなく、たとえ負の値になったとしても体力値は0である。

・役職に設定されている体力値が0の状態の学生は、行動、攻撃、役職の固有能力(一部例外除く)や装備カードの使用ができなくなる(以下、倒されると言う)。

また効果能力等によって体力値が0から1以上になると、行動、攻撃、役職の固有能力(一部例外除く)や装備カードは問題なく使用できる(以下、復活と言う)。

・倒されている学生にも装備カードの譲渡は可能である。ただし倒されている学生は破棄を選択することができない。

・他の学生を倒した時、倒した学生が所持していた装備カード、全てを譲渡されるか、新たに装備カードを2枚入手することができる。

・役職を公開している生徒に限り、月に1度(毎月15日)、役職で設定されている体力値の10%分(端数は切り捨て)を現在の体力値に加える(設定されている体力値より多くは加えることはできない)。ただし、倒されている状態の場合は、この効果は適応しない。

・平日や休日中に倒された学生の名前と役職等は、「BOX」によって随時知ることができる。ただし、誰に、どのような効果能力等によって倒されたかは知ることはできない。



・翌年の4月1日に倒されている状態であり、かつ、各勝利条件を満たしていない場合は敗北となる。


× × ×


「はーい、以上で規則の説明が終わりです。自分の役職の効果についての説明はこの場では応えられないので、BOXに、そこにOSっていうアカウントが作ったチャットルームQ&Aがあるので個別に聞いてみてね。基本的に応えてくれないけどね。」

 じゃあ意味ないじゃない! 根古さんが僕らの心の声を代弁してくれた。ああ、うん、微妙な気持ちになった。

 そんなことは置いといてだ。規則。いわゆるゲームのルールを知って、このゲームをどう立ち回るのか考えみたが、結局のところ、信者っていう役職では、固有能力からして、攻撃側にはなれず、サポート役として立ち回るしかないし、役職公開した後で、天使族から守ってもらわなくてはならないという立ち位置であり、朝考えていたことが大体合っていたな。ガンガンと攻撃側回りたいという性格の人にはつらい役職なのであろうが、僕はそんな殴って解決するような戦闘思考ではないので、精神的な面では大丈夫であろう。

 それに、体力値が0になったとしても復活できる可能性があるから、おびえる必要もない。おびえたところでせっかくの能力が勿体ないのだから。

 大体のルールを知れたが、周りの反応が一番気になるところだ。ゲーム的には明日から動けるようになっているが、明日から本当に動く人がいるのかが読めない。仮に明日動く、役職公開する奴が一人二人いるとすると、そいつは天使族か魔族のようなで、群れないと勝ち目がない種族の役職の人だろう。他の自分同じ種族の人と簡単にコンタクトをとるために自分が囮になって役職公開をする。役職の種族を口頭で伝えたところで、非公開の場合はいくらでも偽ることができるのだから、役職公開をして示した方が一番信用されさすい。

 そんなことよりも、この説明されると思っていた情報が、説明されていなかったことが一番の問題だと感じた。

 他の役職種類、および、役職の種族に関する種族能力、固有能力について、一切説明がなかった。

 それぞれの役職について事前に知ることができれば、この人の行動から、あの役職に違いないから、攻撃できる、味方だから攻撃できない、攻撃したら相手が勝利してしまうから攻撃しない、といった安全牌を選べるのだが、まったく役職の効果が分からない状態では、いくらでも、自分の中で能力が考えついて防御策をとってしまう。例えば、攻撃したら、その分の攻撃値分が返ってくるとか、役職公開をした人に何かしらの効果を科す、下手すれば敗北させる、のような、そういった受け身の能力も考えられるため、うかつに攻撃、役職公開ができない。また、他の役職について、自分と同じ役職の人が複数いるのか、種族は人間、天使族、魔族の3種類しかいないのか、も一切説明がなかった。

 僕のような周りを状況と情報を判断して動かなければならない役職は、誰も動かない状況では動かない方が得策に思えてくる。

 こういった中で行動できるのは、強制的な能力を持つ役職の人、僕の役職の攻撃できないの逆で、1日に1回、必ず攻撃しなければならないといった能力を持った役職が、ゲームを強制的に動かしていくのだろうか。

取りあえずは、明日、配られる装備カードで今後の対策と行動を考えるしかないのか。

「はーい、皆さん今日はこれで放課となります。明日からは通常通り授業がありますで、そっちも忘れずにね。じゃあ、明日から学校生活とゲームを頑張ってください。以上でホームルームを終わります」

 そう言って、長いホームルームが終わった。


× × ×


 ホームルームが終わり、先生は教室から出て職員室の方向へと歩いていった。それを合図かのように、数人が席を立ち、見知っている人がいる人はその人のもとに行ったり、男子、女子に分かれ、数人で今のルール説明について話し合ったり、すぐに教室に出ていく人はいなかった。

 何か居場所が悪い気がして誰か混ざれそうなところに行こうかなと思った瞬間、前に座っていた瑛人君が後ろを振り返り、喋りかけてきた。

「ねえ、治君。今先生が言っていた規則説明って、どう思う?」

 急にフランクに話しかけられ、一瞬戸惑った。

「えっと…」

 何か言わなければならないなと思ったが、止めた。

「うん、何もいえない、かな」

「そうだろうね。それすらも言いづらい状況だからね。なんかごめん」

 そう瑛人君は、当たりを見渡した。3、4人で話している人や、すぐに帰る支度をしている人も・・・そして、それらの姿を、行動を観察する人も複数人いた。

「というよりも、他の役職について説明がいないこの状況では、全てのことに意味があるように見えてしまうよね。厄介だよ」

 色々考えなければいけないから気が滅入るねと呟いて、首をすくめた。

「今日はすぐに帰る方が良いのかな? ここで役職のことについて匂わす発言を喋ったところでまだ意味がないっぽいし」

「……」

 僕は黙ってしまった。自分の発現から役職がばれるとは思えないがそういわれてしまうと考えてしまう。すぐに反応できなかったからか、それを不審に思った瑛人君が言う。

「ん? なんか墓穴掘ったかなオレ? それとも全てが怪しく感じるかな?」

「いや、そうじゃないよ。うん。また明日」

 と会話を切ってしまった。瑛人君も、何かを察したのか、じゃあまた明日といって教室を出て帰っていった。

 ここに居ても意味がない、ということは群れなくても人間や天使族、魔族以外の種族なのかもしれない。それか、僕と同じ人間の役職かもしれない、はたまた、その行動自体がブラフなのかもしれない。

そう考えて、意味があるのかと思ったが、そうとは限らない。そもそも、相手の役職の能力を考えるだけ無駄なのかもしれない。

 僕の役職は『信者』であって、考えてきたように攻撃に回るわけでもなく、サポート役として生き残らなければいけない。

 だから、僕は単独では行動せずに、誰か天使族の役職の人が役職公開をするまでは、役職を非公開のままでいるべきだ。

 天使族の役職の人が役職公開を行ったときにコンタクトを取るべきだな。

 僕は今日配布されたプリントなどを鞄に入れて持ち、教室を後にした。

 明日からは一人暮らしなのだから、色々と日用品が必要になってくる。今朝、部屋の中を物色したが、生活するには足りないものが複数あった。それを買ってこなければならない。ゲームの心配をするより、数日は日常生活のことを考えるべきだな。

 僕はまっすぐ家に帰り、私服に着替えて、日用品の買い出しに行った。


× × ×


〇4月2日


 今朝、BOXに届いた装備カード二枚は以下通りだった。


○回復薬(小)

 効果:公開後に以下の効果が足される。

    自分の体力値に(10)を加える(設定されている体力値より多くは加えることはできない)。

    上記の効果が適応された後この装備カードを破棄する。


○回復薬(中)

 効果:公開後に以下の効果が足される。

    自分の体力値に(20)を加える(設定されている体力値より多くは加えることはできない)。

    上記の効果が適応された後この装備カードを破棄する。


 1年という長期戦だから回復アイテムが多いのだろうか? それとも単に僕のクジ運が悪いだけか?

 体力値10と20程度の回復が、自分の役職の体力値400に対してだと微妙な感じがする。まあ、攻撃できないから、体力値が高かめなのかも。非公開の状態だと攻撃値2体力値20として扱われるのだから、あながち、高いと思った方が良いのかもしれない。

 僕の攻撃することができない役職からすると攻撃的なアイテムより回復アイテムの方が良いのかと納得というよりは言い聞かして、学校に向かった。

 今日から本格的にゲームが始まる。

 僕は今日から動く奴が出てくるとは思えないなと、特に緊張もせずに学校の門をくぐった。


× × ×


>4 がつ 2 にち か ようび

>ほんじつ の やくしょく こうかい を おこなう がくせい は、 0 めい で した。


× × ×


 きっと、このゲームに参加している学生のほとんどが思ったのだろう。

 4月2日のホームルームにて、誰一人役職公開をしていなかったのだから、この一週間ぐらいは誰一人も動かない可能性があるな、と。

 そう、思っていた。


× × ×


>20:14

>クニオカ ハイト の たいりょく ち が 20 いか に なり ました ので やくしょく が こうかい され ました。


× × ×


◇役職名:サリエル

◇種族:天使族


攻撃値:100

体力値:1000


□種族固有能力

 攻撃の対象とした学生が、役職の種族が人間であり、かつ、その学生が、過去、役職の種族が人間の他の学生に攻撃をしていなかった場合、以下の呪いが自分に付与される。

×呪い{罪と罰}

自分の攻撃値を0にし、固有能力に「固有効果を適応することができない。攻撃をすることができない」をくわえる。


○種族勝利条件

 翌年の4月1日にまでに魔族の学生を全て倒している場合。

●種族敗北条件

 天使族の学生が1人以上、呪い{罪と罰}が付与されている場合。

 


□固有能力

 役職公開後に以下の能力が使用可能となる。

 1ヶ月に1人、役職が非公開の学生を選択してもよい。

 選択された学生は、選択された日を含めて2日後に役職公開を行わなければならない。

 ただし、その2日の間に自分が攻撃を受ける、もしくは、選択した学生が何らかの効果等によって役職公開した場合、役職公開を行わなくてもよい。

 この固有能力によって選択した学生が2日後に役職公開を行った場合、その学生の役職の固有能力を「なし」に変更する。

 この固有能力の使用回数は、2人以上増えることはなく、また、別の能力や効果によって増減することもない。


× × ×


>クニオカ ハイト の たいりょく ち が 0 に なり、 たお され ました。

 

× × ×


 確かにゲームは始まったばかりだ。

 だからこそ、いつからでも殺し合いが始まってもおかしくはないのだ。



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