第一章2『MP1で出来ること』
あれから小一時間ステータスを見たところ、少し分かったことがある。まず、
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使える魔法:
フレイムマジックLv1 消費MP:57
ファイヤーウォール Lv0 消費MP195
火竜術式【無名】Lv9 消費MP:3977
メタモルフォーゼ Lv1 消費MP:1
取得しているスキル
オートスキル:
火属性魔法ダメージ +5
火属性耐性+1
水属性耐性 -500000
オートヒール Lv4
ワードマスター Lv99
SP消費スキル:
無し
経験値:0
後:50 でレベルアップ
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まだまだあるが、ソレは後に...
もう一つは、竜と言っても火を吹ける訳じゃない。そりゃあ、吹き方を知ってるわけじゃ無いんだから、吹けるはずがない。魔法欄にもスキル欄にも″ブレス″の文字も、それらしき文字も無し。体内から火を出しているのか、歯を噛み合わせて火花を散らせ、そこに油を吹いているのかも分からない。もちろん油もはけない。
そんな事より......
──人語翻訳ON
「マジックキャスターなのに使える攻撃魔法がない!水が飲めない!」
マジックキャスターなのにMPが足りない。水属性耐性が-500000なせいで水が飲めない。いきなりのピンチ。だが、不幸中の幸いか、レベル制度がある。きっとレベルを上げれば、MPも水属性耐性も上がるはずだ。今は使える魔法を試してみよう。と言っても、使い方は分からないし、使える魔法は″メタモルフォーゼ″(変身)ただ一つ。
まぁ、こういうのは、やれば大体できるだろうと、根拠の無い自信と共に魔法を叫ぶ。
「メタモルフォーゼ!」
変身後のイメージは、人。地球に居た時の姿は忘れてしまったが、男性をイメージしていればそれっぽくなるだろう。そして、身体が火に包まれた。キュアキュアでプリプリな感じになってしまって無いかと、恐る恐る目を開ける。
湖に映っていたのは、身長170cmくらいの青年。少し鋭い緑色の目で、髪の毛は赤色。サイドの毛が角のように後ろに流れていて、襟足は尻尾のように背中に垂れている。服装は、白いシャツに黒いズボン。その上から黒色のフード付きコートを着ている。
「見た目こんなんじゃ無かった気がするけど、まぁいいや。よしっ、ドラゴンの姿に戻ろう。」
......はて、どうやって?魔法を使うには、詠唱したり名前を叫んだりすればいい。じゃあ解くにはどうすれば?
「解除!...戻れ!...ハァァァハッ!...」
何も起きない。起きる気配すらない。これは解けるのを待つか、もう1度″メタモルフォーゼ″を使うしか無いのではなかろうか?
現在 MP:0........待つか。
───約1時間後
変化無し MP:0
───更に1時間後
変化無し MP:0
うん、これ戻んないやつだ。変身もMPも。
「よし、モンスター倒しに行こう。」
そう決意すると、俺は歩き出した。どうせ最初に出てくるのは、目と口の着いた、玉ねぎ型で青色のアイツだろう。
──だが、俺はまだ知らなかった。この世界のアイツの恐ろしさを...