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プロローグ
空に、何重もの魔法陣が浮かぶ。ソレは、とても大きく、世界を飲み込もうとするかの様に。
やがて、星のニ%を覆う程大きくなった陣から、青と緑の星が落ちてくる。″第三滅龍術式 【シヴァ】″に寄って我々の星″地球″は、攻撃手段の一つとして異世界召喚された。
下には、ソレを必死に止めようと陣を展開する者。死ぬまいと逃げる者。ただただ呆然と立ち尽くす者。様々な生物がいた。
そして、その時は静に訪れた。
物理法則を無視して落とされた″地球″は、轟音と共に地面を穿ち、その世界の五%を吹き飛ばした。