紅月さんは反則なスキルを発見してしまいました。
0時投稿が基本になりそうです…
「お気づきになられましたか?」
本日2度目の意識喪失。それを終えてから明日香は答えた。
「ええ。わたくしが死んだのは理解致しましたわ。」
「では話を続けさせて頂きます。あなたにはこれから異世界に行って頂きます。異世界エスタールに。それに置いてスキルを3つ選んで頂きます。尚、取得禁止などはございませんが、世界のバランスを崩すようなスキルは扱っておりませんのでご了承を。」
「分かりましたわ。けれどどうやって選べば宜しいのかしら?」
「頭の中であなたが求めるスキル内容を想像して下さい。スキルの説明は説明を求めるよう意識すると出現致します。」
どうしましょうかしら。
異世界と言ったらやっぱり魔法が基本ですわよね?でしたら一つ目はどんな魔法も使える能力が欲しいですわね。【魔法創造】。これは考えた創作魔法を造れる様ですわ。ただ、代償としてMPを一度で使い、1だけ残すそうですわ。その日は自然回復はしないそうですわ。
二つ目はどうしましょう。生き残るための基本……衣食住の食!これだけは絶対に外せませんわ!【調理】と言うスキルなのね。屋敷での食事ほど豪華で無くて良いからそこそこの物が食べれるようにはしたいですわね。最後には……。
悩んだ挙げ句、【異言語理解】にしましたわ。以前では絶対に出来なかった動物達との会話もおそらく可能になると思いますわ。
「3つとも決まりましたわ。」
「分かりました。ではこれから異世界へ転送致します。どうかご武運を。」
彼女はそう告げるなり、魔法陣を展開した。直後、紅月明日香は水無月絢香と同じようにスライムとして異世界に転生した。
【魔法創造:創造力が最も大事なスキル。火の玉を打ち出す魔法を考えた場合、ファイアーボールなどの魔法が完成する。ただし、正規のファイアーボールを獲得した場合、熟練度だけを受け継いでから正規の物に入れ替わる。スキルは創作不可。】
【調理:これも創造力が重要になってくるスキル。例えばロールキャベツを作ろうとすると、葉を6枚、糸を1m、肉を一定のサイズで何故かロールキャベツが出来る。それ以外もあるが、知識があればあるほど便利なスキル。最初は簡単な物しか作れないが、代わりにスキルにレシピ情報がついてくる。】
【異言語理解:もともと知らない言語、理解不可能な言語を理解可能なように自動で変換してくれるスキル。また、自分の発した言葉を相手が理解出来る。これは任意で変更可能。】
少しの間、紅月視点です。