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No.4 再会
ジャラジャラ……
街中の自動販売機の前で、小銭をばらまいた。
慌てて拾っていると、二人の男女が手伝ってくれた。
「久しぶり」
顔を上げると、そこにいたのは元親友だった。
隣には、彼。
……まだ、付き合ってたんだ。
三年前を最後に、私たちは離れていった。
それでも今、胸は少しも痛まなかった。
「久しぶり。元気だった?」
二人は笑っていた。
私も、同じように笑った。
その瞬間、気づいた。
私の中で、二人はもう過去になっている。
会えてよかった。
小銭を受け取り、私たちは別れた。
私はもう振り返らない。
自動販売機の光が、やけに明るく見えた。




