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No.3 私
目が合うたびに、嬉しくもなり、辛くもなる。
そんな感情が、同時に押し寄せていた。
前はこんなはずじゃなかった。
毎日が眩しくて、心は弾んでいた。
もう、あの頃には戻れない。
ケンカもたくさんした。
あの時は辛かった。
でも今なら分かる。
あれは、お互いを知るための時間だった。
親友と同じ人を好きになった。
気づいた時には、二人は幸せの中にいた。
私はひとり、暗闇の中。
笑顔で祝福できるようになるには、
もう少し時間がかかりそうだ。
この想いは、誰にも言わない。
一生、私だけの秘密。




