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No.2 親友
私は相談されていない。でも分かる。
あの子が好きな彼。
彼と話す時、頬を赤らめ、いつもより少し高い声。
あの子は毎日楽しそうだった。
あの子は彼の話をよくしてくれた。
そんなあの子を、私は楽しく見ていた。
私も、彼のことをよく知るようになった。
趣味も、好きなものも、似ていると気づいた。
彼と二人で出かけることになった。
あの子は、そのことを知らない。
彼との会話は自然に弾んだ。
目が合う回数が増えた。
彼と笑い合う回数が増えるたび、
あの子が笑う回数は減っていった。
あの子は彼に想いを伝えた。
泣いていた。
その瞬間、私の中のブレーキは消えた。
彼と私は、お互いを選んだ。
罪悪感と高揚感。
そのどちらも、私だけの秘密。




