【体験談】実際にあった「なろう」での怖い話
はいどーも。
なろうエッセイスト。家紋武範です。
いつも役に立たない無駄話をお届けして、皆様のお暇を頂戴しております。
今回はですね、怖い話、ということで、いつもとは雰囲気を変えて行きたいと思います。
『悪魔の声』
私の作品に「あなただけのレイディオのお時間です」という作品があります。
→https://ncode.syosetu.com/n6774hu/
これは「夏のホラー2022」の参加作品で、テーマはラジオでした。
ざっくりしたあらすじは、悩んでいる主人公が手に入れたラジオは459MHzの番組につながるものでした。そこのパーソナリティーから毎日の運勢を言われますが、その指示通りにしないと大怪我をしてしまうという代物。主人公は恐ろしいながらも従う毎日。しかしある日の占いは、恋人が死ぬ、というものだったのです。
こういった内容ですが、このパーソナリティーというのが、「ゴモリー」という名前。
こちら地獄の女公爵で、過去や未来を見通せる力を持ち、隠された財宝を知っており、若い乙女に愛を与える力を持っていると言われております。
ご紹介した短編も、ゴモリーは未来を伝え、隠された財宝の情報、そして恋人を与えるという、流れになっています。
ですが悪魔ですので、やはり恐ろしい結果に向かって行きます。
で、私は他にも悪魔や妖怪の出てくるストーリーを書いたりしているのですが、あるとき、作家仲間数人から忠告を受けたことがありました。
「あんまり、悪魔のこと書くと、悪いこと起こるって聞いたことあるから注意して」
と。私は答えました。
「大丈夫、大丈夫! ワシャお化けも悪魔も信じてないから!」
と、まあ、ホラー映画だったらフラグ的なセリフを返していたのです。実際になにもありませんでしたし。
と
こ
ろ
が……。
私は、自営で農業をしているのですが、ワイヤレスイヤホンをして、なろう小説を聴きながら作業してます。
その時は自作の「あなただけのレイディオのお時間です」を、朗読アプリで聞いていたんですね。
機械の音声がスムーズに読み上げて行く中、あるゴモリーのセリフに差し掛かったとき
「ザザ ∂Ρ*η〒θ」
と、わけの分からん読み上げに、ドキリとしました。
しかし、気のせいと思い作業を中断せずに読み上げて貰ってたんです。
ですが、またゴモリーのセリフになると
「ザザ ∂Ρ*η〒θ」
というノイズのような雑音。二度あることは三度あると申しますが、ゴモリーのセリフだけにノイズのような雑音が混じるので、少し怖くなったので止めてしまいました。
作業終了後、スマホを手にとって、文字を追いかけながら読み上げて貰うと、見つけました。
『じゃ、今日はこの辺で! パーソナリティーのゴモリーでした!』
ここの『じゃ、』の後にノイズが入るということが分かったのです。
このセリフは作中に五回ありますが、全てでノイズが入りました。
そして、読み上げエンジンを交換すると、それは無くなったのでホッとしました。
ノイズは無くなったのです。
ですがね、根本的な解決には至っておりません。なぜ悪魔ゴモリーの『じゃ、』のセリフのあとにノイズが入るのかは……。
私は悪魔や幽霊などの目に見えないものは信じません。
しかし、どこかでイタズラ好きな悪魔貴族が、退屈しのぎに我々をからかっているというのも──、誰も否定出来ないのです……。
『じゃ、今日はこの辺で! パーソナリティーのゴモリーでした!』