新型コロナが収束したと思っている人たちがいるが、数ヵ月経てばすぐに感染拡大するよね? って話
日本で流行っていたのは従来デルタ株B.1.617.2ではなく、AY.29という亜種。
国内感染者の実に95%がAY.29という占有率で、謎の収束が起こったこの亜種が主流だったのは日本のみという非常に稀なケース。
ウイルスが自滅しただの、日本人には先天的な免疫があったなどのファクターX説が議論されていますが、端的に言えば「運がよかった」だけ。
対して、現在の世界流行の亜種はAY43、B.1.617.2、AY4。
油断したらまずいかも、と悠長なことを言ってる人たちもいますが、
――油断どころか、政府は入国規制などを緩めていますよね?
って話。
意図的かどうかは不明ですが、政府やメディアは海外の実情やデータを無視(あるいは矮小化)し続けていますし、国内外の過去の感染状況を考慮すると「一気に収束してまた一気に感染が広がる」という周期性があるんですよね。
で、俺はワクチンを打っているから大丈夫、と思っている方も多いのですが……。
じゃあなんでワクチン打ってもあれだけ感染が拡大し、医療崩壊して自宅療養が強要されるような事態――つまり棄民状態に発展したの?
ワクチンの効果が出るのは云々、というお決まりの詭弁や反論以前に、元々デルタは「感染力は高いが弱毒性で致死率は低い」株。
それでもあの惨状だったし、さらに感染力・致死性が高い変異株が流行ったらどうすんのって感じ。
幸いAY.29は減退しましたが、他の亜種によってワクチン接種率が高い国でボロボロな状況なのに「日本は大丈夫、日本は他国と生活習慣が異なるから」と誤魔化すのは違う。
ワクチンによる抗体も数ヵ月で減少するし、運が良かったね、もう流行らないでほしいね、と他人事で済ますのではなく、波が引いた今だからこそ迅速な防疫強化や意識改革が必要なのです。
が、コロナ関連のニュースや呟きを見るたび、今の日本ってその両方ともに欠けているのではないか、という思いがあったり。
一次的な情報に踊らされるのではなく、一人一人の認識が変わらなければコロナとの戦いに勝つことはできないと思います。