魔法少女グリーン・リーフ
グリーン・リーフ視点
魔法少女グリーン・リーフの登場。魔法少女の仕組み。
闘いが始まった理由がわかるようになる。
「どりゃあああ!」
「にゃあああああ!」
私・・・宮浦このは。魔法少女をやっております。魔法少女名はグリーン・リーフ。みんなからはリーフと呼ばれてます。いろはこの通り、緑色です。いわゆるグリーンヒロインなんちゃって。
「よそ見するな!」
今私は強大な敵。魔族と戦っております。怖いよ。だけど、戦わなくちゃ。私は選ばれたんだから。だけど、私の力は植物と防御だから、攻撃力が弱い。だから、魔族の一人にやられてます。
「おい、弱いな。」
「とにかく、こいつをなんとか」
「リーフ!たあああああ!」
やられてる私を助けてくれたのは友達のホワイト・スノウ。力は雪と氷。その力で多くの魔族を氷漬けにしたり、吹雪で吹っ飛ばしている。
「もう、あんたは戦いに出るなっての」
「ごめん。でも、ありがとう。」
「ま、この人も唆しいからね。だから、許してあげなよ。スノウ」
「だから、隅っこにいてほしいのよ。ラベンダー。」
バイオレット・ラベンダー。この人も私と同じチームの子。この人は花を自在に操り、匂いで魔族を惑わせたり、花びらを使ってカッター攻撃をしたりしてる。
「そこ!喋ってないで戦いなさい。リーフは防御を使って、私たちをサポート!」
「あ、はい。」
「相変わらずだね。レイクは」
アクア・レイク。私たちに色々と指導してくれる頼りになる姉さん的な。力は水。水を操って、多くの魔族を蹴散らしてる。そして、魔族が一か所に集められ、そこに私たちのリーダー・ドリーム・アリスがやってきた。夢と希望の戦士。
「さあて、とどめと行きますか。『スリープ・イン・ピース』!」
この技で多くの魔族が葬られた。さすがだな。私もアリスのように強くなりたい。私の一番の憧れ。だけど、私に迷いがある。私は最初、魔族はとても汚らわしく、最悪な生き物だと思った。あの事件があったから。あの事件でほとんどの人たちが死んだから。だけど、私は時々見ちゃう。魔族の中に子供たちもいて、老人もいる。今私たちが戦っていた魔族だって、邪悪な計画をたてていて、それを実行しようとしていた気配もないっというか。自己防衛していたって感じだった。それに子供や老人も守ろうとしていた人たちもいるし。なんかしっくりといかない。
「これでいいのかな?」
「何言ってんだリーフ?」
「そうよ。魔族が何をしたか覚えてる?」
「それはそうだけど。なんかこれって、本当に正しいのかなって。なんかただの虐殺って感じで」
「いい加減にして。」
アリスが私に怒鳴ってきた。
「リーフ。これは虐殺じゃないのよ。これは世界を守るために私たちは戦ってるの。」
「わかってる。わかってるけど。子供も老人もいて、それに守ってる人たちもいたから」
「実は私もそれ気になっていた。」
レイクも珍しく私に賛同してくれた。
「ちょっと、レイク。何言ってるの?」
「ごめん。だけど、私もこいつらの行動何かおかしいと思った。」
「でも、魔族は殲滅してくれと言われたよね。これは聖王・ギラギラウス様から頼まれたよね」
「そうよね。」
聖王・ギラギラウス。私たちただの魔法少女に力をくれたお方。あの事件の後、世界中の女の子が集められ、私たちに力を授けられた。おかげで私は魔法少女になって、みんなも守ることができた。嬉しかった。だけど、なんか戦ってるとなんか違和感を感じる。なんでだろう?
そんなことを考えてるうちにある伝達用の梟・レターがやってきて、私たちに衝撃的な内容を伝えられた。
「チームハートがやられた。チームハートがやられた。3人の魔族にやられた。」
「ええええ!!」
「うそ!」
「あのエリート魔法少女チームが?」
「嘘でしょう!マジカルハート・・・こころ先輩は?無事なの?」
「無事。だけど、かなりの大怪我。彼女の技が通じず、魔族の技を直撃した。しばらく戦闘不能。」
「そんな」
あのとても強いチームがやられるなんて。一体どういう魔族なの?これは迷っていられない。その魔族は危険だわ。なんとかしないと。
「リーフ。レイク。今は考えてる場合じゃないわ。その魔族をなんとかしないと。」
「そうよね。今はその魔人をなんとかしないと。でも、その前に学校に戻らないと」
「は、はい。」
「わかってるわよ」
こうして、私たちはテレポートを使って、学校に戻った。
私たちの学校。ぺルカマリアージュ学園。通称・ぺリア。なんとここは私たち魔法少女のための学校。ので、生徒全員が魔法少女。これは学年ごとではなく、チーム制となってるの。1チームに5人がほとんどだけど、4人、3人もいるところもいる。リーダーはピンク色に決まってる。そして、必ずいるのは青と黄色。私たちの場合は黄色はいないけど。
私のチームは5人制。リーダーはさっき言った通りのドリーム・アリス。本名は有栖川夢。そして、サブリーダーで指揮官でもある夢さんの親友、アクア・レイク。和泉浪江。あとのメンバーはバイオレット・ラベンダーの紫スミレ。私の大親友の雪城かなめ。そして、私に当たる。チームの成績は上の中で悪くない。だけど、私が引っ張てるせいで、あまり成績が上がらない。
「はーあ。私のせいで全然伸びてないな。」
「全くよ。あなたはあまり戦いに出ないで。私たちを守るサポートになってて。」
「うん。わかったよかなめ。」
「まったく、相変わらずだなカナメは。」
「あんたはちょっと楽観的過ぎなのよ。スミレ。」
「あんた達いい加減にしなさい。」
「「ご、ごめんなさい。浪江先輩」
そう、浪江さんと夢さんは私たちより1個年上の高校1年生。私たち3人は中学3年だから、先輩になるの
「まあまあ。浪江。そんなに怒らなくても。」
「怒っていないわ。喧嘩になりそうだから止めただけよ」
「でも、・・・あ!こころ先輩!」
私たちが話してる最中に保健室から出てきたマジカルハートこと、桃山こころ先輩が出てきた。彼女は史上最強の魔法少女と言われても不思議でないほどの実力者。だけど、そのこころ先輩がやられたらしい。
「大丈夫ですか。先輩。」
「ええ。大丈夫よ。ちょっと厄介な敵と遭遇しちゃって。」
「ですけど、あの史上最強の魔法少女であるあなたをここまでにするなんて。」
「厄介どころではないですよ。」
「そうですよ。」
「ちょっと、やめてよ。史上最強の魔法少女だなんて。私はここらぐらいの怪我ですんだけど。重症なのは恭子、葵、ひまわりの三人。ひまわりなんて、骨折したんだから」
「うそおお!」
「あのバカ力のおてんばひまわり先輩が・・・」
「誰が馬鹿力だ?いてててて。」
地獄耳のせいか、保健室からサンフラワーこと祭沢ひまわりが出てきて、怒鳴ってきた。だけど、痛みでうずくまった。
「もう、無茶しないで」
「だってよ。いってえ。あの野郎。今度会ったらぎったんぎったんにしてやる。っぐ」
「だから、無茶するなって。あんたは骨折だけじゃなくて、あばら骨も何本も折れてるんだから。」
「「ええええ!!」
さすがに私も驚きを隠せなかった。ひまわり先輩が変身するライ・サンフラワーと言ったら、炎使いでかなりの力持ち。100tもあるトラックも軽々と投げ飛ばせると言われてる人なんだよ。そんな人に右腕とあばら骨を折れさせるとは普通の魔人じゃない。
「まったく、あなたという人は。とにかくベッドに戻りなさい。」
保健室の奥のベッドから体の至る所に包帯がまかれてる恭子先輩がひまわり先輩に注意した。
「恭子先輩。大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないわ。闇の風で色々と切り裂かれたわ。いたたたた。」
鎌倉恭子さん。この人はレイ・シャイニングという魔法少女。光線を出して、戦う戦士。しかも、チームの指揮官にあたる。そして、横で寝てるのが杉山葵さん。シン・ラズベリー。光の槍で戦う魔法少女。
「葵先輩。目が覚めないのですか?」
「ちょっと、葵。ショックを受けてるのよ。今まで負けたことないから。あの様子だと狸寝入りってとこかしら?」
「(っぐ、こころ・・・余計なことを。もう、ほっといて!)」
「まあ、私たちはなんとか大丈夫だから、あなた達は授業にでなさい。
「はい。」
こうして、私たちは自分たちのクラスに戻った。そして、先生が入ってきた。先生というより、私たち専用の妖精ってところかな。その妖精の姿は白鳥の翼が生えているペルシャ猫みたいな感じだった。名前はペリー。
「ええ。注目。」
「ペリー。そのギャグやめてください」
「うるさい。それより、君たちご苦労だったね。魔人討伐よかったよ。だけど、このは!」
「は、はひ!」
「君は戦いではなく、皆を守るサポートに回ってくれと言われてるはずだけど。」
「ご、ごめんなさい。」
「まったく、君は攻撃力が弱いのに。戦おうとするなんて」
「そうだよね。私も酸っぱく注意してるのに」
「返す言葉もありません。」
「まあまあ。それで先生。あの先ほどこころ先輩たちを倒した魔人について聞きたいのですけど。」
「それはこっちも調査中。」
「そうですか。こころ先輩たちがやられたと聞いて、ちょっとやばいかなと思いまして。」
「そうそう。まさか、あのチームハートがやられるなんて、上層部や王族もかなり動揺してる。」
「それでこころ先輩達を倒した魔人というのは?」
「名前までわからないけど。今のところ、3人ってところだよ」
「「3人!?」」
そう言って、先生は写真を出してくれた。男二人とくノ一みたいな女性の3人組だった。
「うん。一応彼女らを監視していた聖族の情報によると、一人は戦闘力が高い10代の少年と、筋肉質で力自慢の巨体の男。そして、くノ一のように身軽な女性とだけとある。」
「そいつらがこころ先輩を」
しかも、この3日で多くの魔法少女を倒してる。」
「え?何人がやられてるのですか。」
「ええっと、五人制が10組。3人制は12組。4人組は15組だから・・・せいぜい・・
「ざっっと146名ですね。」
「正解!」
「うそおお!」
「信じられない。立った三日で?」
「だから、やばいんだよ」
「もう、迷っていられない。とにかく、やるしかないね」
「お、よく言った。」
「だけど、あなたはサポート側ね」
「はい。」
そう、もう迷ってられない。もうあの悲劇を繰り返さない。そう誓った。魔法少女になった時に
時間は15時になり、私たち学生徒はある石碑の前に立ち、合掌した。その石碑は1年前に起きたあの悲劇で死んだ人たちのために作られた石碑。
そう、あの悲劇で多くの人たちが死んだ。魔族のせいで。私の家族も。従妹も。みんなの大切な人たちが。
合掌も終わり、私たちは私たちが住んでいた東京の街を見下ろした。だけど、昔の面影はない。なぜなら、東京タワーを中心に大きなクレーターみたいな穴ができていた。そのあの状況は悲惨だった。ビル、車、道路、港まで焼かれ、崩壊していた。東京だけでない。各日本の街北海道の札幌、愛知県の名古屋、沖縄。日本だけでなく、アメリカ、中国、イタリア、フランス等の各国で、このような惨状になっている。
全てが始まったのはこの災害だ。この災害がなかったらと思うと本当に悔しい。
そう、それは1年前、私たちが平和に暮らしていた時だった。その時の私はごく普通の中学3年生で、友達と一緒に遊んだり、勉強、家族と一緒に普通に暮らしていた。幸せだった。
そんなある日。私はカナメを始めとして、複数の友達と一緒に遊びに行った後、カナメの家で受験勉強をしていた時だった。なんといきなり大きな爆発音と共に謎の光が私たちの目に入った。そして、私たちはしばらく気絶していた。私とカナメが気が付いたときは周りが悲惨な状態だった。家の中はしっちゃかめっちゃっか。私たちも怪我していたけど、そんな大した怪我じゃない。だけど、他の友達はいなかった。カナメの家族もいなかった。これにはカナメもパニックになっていた。
(「嘘・・いや、いやあああ!」)
(「落ち着いて。とにかく、私も家族に」)
私も家族の安否を確かめたくて、電話したけど、出なかった。家の外に出てみるとほかの家もかなり悲惨で中には火事になったりしていた。高層ビルやマンションも倒壊していて、最悪な状態だった。私達は私の家に行ったけど、家は真っ黒に焼けて、かなり駄目だった。そして、真っ黒な骨を見たとき、かなりやばかった。
(「お母さん。お父さんどこ?まゆ?どこ?武蔵ちゃん?なんで?いやあああああ!」)
(「そんな。」)
私たちは何が起きていたかわからなかった。これは周りの人もそうであろう。そんな時だった。空に二人の悪魔の姿をした二人がでっかく現れた。
(「これは人間による報復だ。必ず人間を抹殺する。覚悟しろ」)
そう言って、消えた。そして、私たちに恐怖と悲しみを残して、その時の聖族がやってきた。
(「ここにもいたぞ。」)
(「君たち大丈夫か?」)
こうして私たちを保護され、神殿に連れていかれた。神殿には私たちと同じく生き残っていた女の子たちがいた。私とカナメは私たち同様。何かを失った人たちかと思うと、悲しい気持ちになった。そんな悲観になっていた時、ある人が話しかけてきた。
(「ねえ、君たち大丈夫?」)
(「え?」)
(「あの、誰ですか?」)
(「ごめん。私有栖川夢。」)
これが私たちと夢先輩の出会い。そのあとに浪江先輩と出会った。
(「ちょっと、あまりこの子達を困らせないで」)
(「困らせてないよ。ただ緊張をほぐらかそうと思って。」)
(「大丈夫です。全然困ってないから。私は宮浦このは」)
(「雪城カナメです。よろしくお願いします。」)
(「よろしく。私は和泉浪江。」)
(「紫スミレだよ」)
(「うおい!」)
(「いきなり割入ってきたよ。この子」)
その時、スミレちゃんも入ってきたんだよね。懐かしいなあの時を思い出すと。
そして、聖王・ギラギラウスさんが出てきて、私たちに挨拶した。
(「皆さん。あなた方のご無事心から嬉しく思います。それと魔族の襲来を防げなくて本当に申し訳ございませんでした。心からお詫び申し上げます。それと生き残ったあなた方におお願いがあります。」)
そう言って、聖王・ギラギラウス様が言い続けた。
(「どうか、魔法少女となり、魔族と戦ってくれ。あの攻撃で生き残れた君たちなら魔法少女になれます。だから、我らと共に魔族と戦ってください。お願いします。」)
そう言った聖王・ギラギラウス。半分の人たちは拒否していたけど、ほとんどの人が承諾して魔法少女となり、戦うようになった。
まあ、私の場合は最初、しぶしぶだったけど、カナメとスミレの熱狂的な説得で断れなく、魔法少女となったけど、何回も出撃するたびに自信が付き、やってよかったと思ってる。
攻撃力はかなり少ないけど、この力でみんなを守れる。
こうして、魔法少女になった私たち。それどころか、魔法少女専用の学校も与えてくれた。そして、魔族と戦う運命になった。
もちろん、魔族は憎い。私の家族を殺したんだから。だから、もう迷わない。魔族は絶対に倒す。絶対に。
回想も終わり、私は改めて誓った。私も魔法少女になったんだから頑張らないと。それにあの厄災に私の妹と従妹も巻き込まれて死んだんだから。ちゃんと戦わないと。そう、もう迷わない。魔族、魔人を必ず倒す。絶対に。
私達は学園の量に戻ろうとした瞬間。先生が私たちを呼び止めた。
「待てい」
「どうしたんですか?先生?」
「魔族が出た。」
「「え!?」」
「魔族が謎の兵器を作ってるという情報が流れた。場所は香川 北地区 104.君たちに直ちに出動してほしいという連絡が来た。」
「また魔族が。」
「しかも、また兵器を作ってるなんて」
「なんとかしないと」
「そう、だから、出動!」
「「了解!」」
こうして、私たちは変身し始めた。
「「魔法変身!」」
そして、魔族が現れた場所に直行した。
その場所は廃屋化した街で多くの魔人が潜伏していた。なにかを作っていたようだった。
「なんだあれ?」
「とにかく、壊すわよ」
私達はその場を降り、戦い始めた。もちろん、私は隠れてサポート。攻撃が来た時のためのシールドや盾を出すようにしてね。
みんなは相変わらず強い。とくにアリスは。多くの魔人を倒していってる。
「この!」
「壊されてたまるか!」
兵器を作ってる魔人たちも出てきて、戦うもアリスの力で浄化され消えた。
「「わあああ」」
「この力にかなうわけないでしょう。」
「ねえ。」
「そこ!あまり喋らないように」
「うるせえ。魔法少女!今まで苦労して作ったものを壊されてたまるか!」
「兵器を作ってるくせに。えらそうなことを言わないで!」
「兵器?」
「何言って?」
「俺たちはこれからの生活のための」
「嘘おっしゃい!」
「本当に汚らわしいね。」
「とにかく、あんたらを倒す」
「絶対にね」
「っく、ふざけんな。俺たちはただ」
「さて、いきますか。スリープ・イン・ピース」
「うわあああああああ!」」
アリスが得意技を出して、魔人らを浄化しようとしたその瞬間。ドリーム・アリスの技がいきなり消えた。そして、彼女に謎の攻撃が襲ってきた。
「アリス!」
「アリス。大丈夫?」
「いたたた。一体何?あ!」
なんとあの噂の三人の魔人がやってきた。
「こいつら。あの噂の!」
そう、その三人は先生が見せてくれた写真の魔人そのものだった。まず、あの若い男性魔人。筋肉質の魔人。そして、くノ一風の女性魔人。あれ?あのくノ一魔人・・・どこかであったような?ま、気のせいね。
「おお。まさか。」
「あの噂の?」
「あんた達か。多くの魔法少女を倒していってるの」
「そうだと言ったら?」
「倒す。」
「あんた達魔人を全員一匹残らずね」
「悪いけど、俺たちは死ぬわけにはいかない。」
「絶対にな。今度も倒してやるぜ」
「やってみなさい」
こうして、あの三人との闘いが始まった。私は隠れながらその様子を見ていた。確かに、あの3人は以上に強い。いつもならスノウの氷攻撃は相手を凍らせるのに、あの筋肉質の男には効かないで、奴の拳がスノウのボディにヒットした。
「かは!」
「であああああ!」
そして、そのまま彼女を飛ばした。
「スノウ。この!フラワーカッ・・・・きゃあああ!」
くノ一の魔人がラベンダーの技を放とうとした瞬間。いきなり素早い攻撃でダメージを負わせた。
「嘘でしょう。」
アリスとレイクも一人の男と戦うも、やられる一方だった。二人で戦ってるのに?
「おりゃあああ!」
手に黒い爪を武装して、攻撃した。かなりやばい方だった。
「こいつ、強い。」
「ええ。何人ものの魔法少女を倒しただけあって、強い」
「てめえら。多くの人を殺しやがって。許さねえ。」
「何が人よ。」
「そうよ。魔人のくせに」
「なにが魔人だこら!俺たちはな生きるのに必死なんだよ。」
そう言って、彼は爪を大きくして、攻撃した。私はスノウと先生の言われた通り。大きな葉の形をした盾の技を出した。
「『リーフ・シールド』」
そして、二人を守った。
「なんだあの盾は?」
「リーフ。」
「あの子。やったわね」
「リーフ?あの子?っち、4人だと思ったら、5人だったか。」
「なんだと?」
「もう一人いるですって?」
「ふ、気づいても遅いわ。彼女は今の状況を見てサポートしてるからね。(リーフ。絶対に見つからないでよね)」
何故かスノウの心の声を感じた私は見つからないように息をひそめた。そして、戦いを見て、盾やバリアーなどを出して、みんなを助けていた。
「こんのおおおお!」
「っは!」
私の防御能力のおかげかみんなをなんとか救ってる。よかった。これでなんとかなりそう。
「っち、このバリアー。やべえぞ」
「攻撃を通さない。どうすれば?」
「だったら、早く攻撃するだけだ」
「はあ?お前何言って?」
「空善。頼む」
「ああ。南無!」
空善?だれ?あの3人の誰か名前?だけど、そのあと3人の体が光った。そのあと、彼らのスピードも上がった。
「なに?」
「なんで?きゃあああ!」
「なるほど。スピードUPで攻撃するね。」
「彼がいなければどうなってたか。」
彼って誰?一体どうなって?盾・・・あ、バリアー。もう彼らのスピードがとてもy
早くて早く出せない。なんで?
「リーフ」
そこにペリー先生がやってきた。
「先生。どうしたんですか?」
「ごめん。情報誤りだ。奴らは3人組だったんじゃない。4人組だった」
え?3人じゃなく、4人!?
「僕も3人だと思った。だけど、彼らもサポートがいて、隠れて彼らをバックアップしていたんだ。今のスピードUPもその人のせいだ。」
「そんな。それじゃ、私の盾は?」
「ごめん。今のままじゃだせない」
そんな。このままだと、アリス達がやられる。大切な人がまた死んじゃう。いや、そんなのいや。もう、あの悲劇だけは・・・・
「いやあああああああ!」
私は悲鳴みたいな大声を出して、私の体は光った。
「これは・・・」
「まさか、これって、覚醒!」
「覚醒?」
「うん。覚醒した魔法少女は初めてだ。君の大きな魔法を出せる。みんなを助け出せ」
「はい。『いでよ。多いなる神の木の守護神。ユグドラシル・イージス』」
私は大きな光の木を出して、みんなを守った。その木のオーラをみた魔人族は怯んだ。
「ぐうう。なんだこの木は?」
「っく、ユグドラシル。神話に出てくる神の木。まさか、ここまでとは」
「すごい」
「これって、リーフの?」
「あの子、すごいじゃない」
「ええ。あの子は本当は強いのね」
「やれえ、リーフ。」
「ちくしょう。このままでは」
「く、空善。なんとかして」
「すみません。その木のオーラ。私のところにも届いて。わが魔法が。」
「こんな時に役立たずだな。」
「申し訳ない。ただ、この技を出してる魔法少女の位置は特定しました」
「どこだそこは?」
「そこから2Kも離れてるビルのところにいます。」
「私が行く。この馬鹿なわざを止める。」
「今のでわかるのかよ?」
「大丈夫だ。私の視力を信用しろ」
「そうだ。お前を信用する」
この技のおかげか、多くの魔族が怯み始め、力が抜けてるらしい。すごい。私ってすごい。そんな調子をこいていたせいで、いきなり、私の前に先ほどのくノ一魔人が来ちゃった。ってどうしてここに?」
「どうしてここに?」
「今の技のおかげで空善があなたの位置を教えてくれたわ」
「あちゃあ、確かにすごい技だけど、技を出し続けると位置がばれるか」
「そういう注意を早く気づいてくださいよ。」
「とにかく、あの木を退去してほしいわね」
「それはできない。あなた達魔人を倒すまでは。絶対に」
「だったら、あんたを倒す」」
そう言ってくノ一魔人が襲い掛かってきた。
「ちょっと、お願い。やめて。私戦闘力がないに等しいから」
「そんなの知ったことではない」
そう言って、くノ一魔人が攻撃してきた。やばい。私戦闘能力が0に等しいのに。誰か助けて・・・むうちゃん。
やられると思った瞬間。スノウが手につららの剣を手にして、助けてくれた。そして、くノ一魔人に一撃を入れた。
「リーフ。大丈夫?」
「うん。大丈夫。ありがとう。助けてくれて。」
「当たり前じゃない。私はもう、大切な人を失いたくない。」
スノウはそう言って、一粒の涙を流した。スノウも私と同じ気持ちだったんだね。大切な人を失う悲しみはだれにでもあるんだからね。
そんな時。くノ一魔人が立ちはじめた。一撃を食らったとしても、どうやら皮を一枚逃れたようで、マスクが壊れたらしい。そして、彼女のしていたマスクが外れた。
だけど、私は目を疑った。マスクが外れた彼女の顔は私が知ってる人だった。そんな。どうして、なんで?
「むうちゃん?」
「え?」
「え?むうちゃんって、その名前を呼んでくれるのって、私の従妹のこのちゃんだけのはずなのに。」
「え!?今このちゃんって一体?」
「やっぱり。むうちゃんだよね。私だよ。あ、子の姿じゃわからないよね。変身解除」
私は魔法変身解除して本当の姿を出した。これにはスノウとペリーはかんかんだった。
「なにやってんだ?」
「そうよ。早く変身して」
「え!?このちゃん?」
「「え゛!?」」
「このちゃん・・・あは・・よかった。生きてたんだ。心配したんだから」
そう言って、くノ一魔人が・・いや、私の従妹のむうちゃんこと、神楽坂武蔵が生きてた。嬉しい。だけど、なんで魔人になってるの?
「どうして・・・どうして魔族に?むぅちゃん。」
「わからない。気が付いた時にはなぜかこの角と翼に尾がついていて」
「え!?あんた人間だったの?」
「そうよ。私は姿形は異形だけど。れっきとした人間だ。それなのにあんた達魔法少女という奴らは私たちの話も聞かないで。」
「騙されない。このは!信じちゃダメ。」
「え?でも」
「忘れたの?あの1年前のあの悲劇。魔族の攻撃で多くの人が・・・私たちの家族が・・・」
「もちろん。忘れてないよ。だけど、この人は」
「1年前の悲劇?一体何があったの?」
「お前たち。1年前に何をしたか覚えてないのか?」
「覚えてないかと言われても、1年も過ぎてたなんて知らなかったし。それに私は普通の大学生だったのに、いきなり変な・・・変な・・・」
そう言って、むうちゃんは何かを思い出したような顔になって、喋り始めた。
「そうだ。あの時・・・私大学の講義を受けていて。いきなり青白いが光って、そのあとが覚えてない。気が付いた時はもうすでにこのような姿に」
「「ええ」」
「本当?もしかして、他の人たちもそうなの?」
「青白い光。あの時起きた魔族の攻撃。」
そうだ。そうだよ。あの時の魔族の攻撃は青白い光だった。今でも覚えてる。え?ってことは
「あの攻撃で遭った人たちは魔人に?」
「そうかもしれない。」
「そんな。それじゃ、あそこにいる魔人たちも?」
「そんな可能性があるかもね。私達は何が起きてるのわからずこんな姿に」
「ちょっと、それが本当だとして、魔族は元人間ってこと?あ、でも、この人の言ってることが嘘だとして」
「それはないよ。僕たち聖獣は人の嘘を感知できる能力を持ってるんだよ。」
「それじゃあ、」
「この人が言ってることは本当だ。」
「そんな・・・つまり、私達はただ・・・魔人になった人たちを襲ってること?」
「それが真実だとしたら、とんでもないことになる。今は戦いを中止にして撤退しなきゃ」
「ええ。」
とんでもない仮説のせいで戦いは中断されそうになる。
グリーン・リーフ視点となります。そして、いきなりとんでもない展開に!