入学試験 vol2
次回からスクールライフが始まります。
そして始まった入学試験。筆記は魔法のロジック、魔法陣の書き方、王都歴史な
どが出題されたが、チートスペックなんでね。ラクラククリアですよ。
そして実技試験だが、これは的に向かってなんでもいので攻撃魔法を放つという
もの。ちなみに、この世界の攻撃魔法についてだが、大きく分けて2種類ある。1
つ目が魔法の名前を詠唱し、自分の魔力を使って放つ、一番オーソドックスな方
法。この名前にはルールがあり、属性•状態の順番で作られている。例えば
「ファイヤーボール」とかね。語尾をランスに変えれば威力が上がるし、最初を
ウォーターにすれば水の玉になる。治癒魔法とか例外は存在するらしいが、基本
はこんな感じ。あと、威力の強いものや特殊効果があるもの
ほど魔力の消費が激しい。まあ、僕はSだから気にしなくていいとは思うけど。
そして2つ目が、魔法陣を使い、触れたもの魔力を使う設置型。これは使い捨て
の場合が殆どで、ごくまれに繰り返し使用できるものもあるんだとか。
この世界の子供は、中等学校までに(属性は関係なしに)初級の攻撃魔法は使える
ようになるらしい。ただ、チートスペックな僕は一通りの魔法が頭に浮かんでい
る。正直余裕だろう。
「では、始めて下さい」
「はい」
僕より前の番の人が魔法を撃ち始めた。この的は、ボール系魔法では破壊できな
い程度の耐久力だそう。だから、この学校に入るような人が壊せないってことは
そうそうないはず。一部、支援魔法に特化しているのか破壊できない生徒もチラ
ホラいるようだが。ちなみに僕は支援魔法は苦手基本のヒールやクイッ
クといったものしか使えない。この世界で戦闘系の才能がある人は冒険者になる
のが殆どらしいので、将来パーティーを組むならヒーラーを入れたいな。
「カイトさん、あなたの番です」
「あ、はい。よろしくお願いします」
この世界では誰かを呼ぶ時に家名は使わないそうだ。まあ、長いしね。
さてどうしようか、あんまり派手にやりすぎてもアレだし。かといって手を抜きすぎるのもなぁ。よし、ここはインパクト重視で!
『ネオ・ファイヤーランス』
ネオ系にしてみた。このネオ、名前の前につけるだけで威力が上がるが、魔力の
コスパは最悪。これを使うぐらいなら上級魔法を覚えたほうが良いというのが世
間の見解らしいが、見た目が派手なのよね、これ。中二心をくすぐるというか、
青白い炎ってかっこよくない?そういうこと。正直、上級魔法を使ってもよかっ
たんだが、怪しまれるしね。何気にランスにしておいたので、試験会場が揺れた
ような気がした。もうちょっとマイルドなのを期待したんだが、想像以上に強か
ったようだ。
「ネオ系、しかもランスを打って切れないんですか、魔力」
「まあ、Sですしね」
的は跡形もなく破壊されていた。試験は合格。やったね!
お疲れさまです。よければ★ぽちぽちしってて下さい。
作中でややこしい魔法についての話があったと思うんですが、番外編として魔法解説回を作ろうと思いますので、少々お待ち下さい。