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第五話


 店の正面の駐車場が騒がしいので向かってみると、まず目に入ったのは四足歩行のオオカミのような獣だった。

 そして、その獣と争うように大人の男たちが様々な物を持って戦っている。

 

「これは……助けるか」

 

 奏がいるかもしれないショッピングセンターにモンスターが攻めてきているんだ。これは助けるしかなかろう?

 

「助太刀します!」

 

 走りながら戦っている人たちに向けて一言かける。

 アニメとかで獲物の横取りは御法度って聞いたことがあるから一応だな。

 

 それから、俺は一体のオオカミの元へ走っていき、持っている手斧を振り下ろす。

 だが、オオカミはそれを横に飛んで回避すると、俺に体当たりをしてきた。

 

「ぐっ……!」

 

 初めてモンスターから攻撃を食らったが、結構痛い。当たり前だ。これはゲームではないのだから。

 幸い、倒れなかったのですぐに体勢を戻すことが出来た。

 

 体勢を整え、オオカミにまた接近すると、今度は手斧を横に振ってみるが、それもオオカミは回避した。だが、完全には避けきれていないようで腹に切り傷が出来た。

 

 俺はそのままオオカミに近づき、手斧を振るう。

 傷のおかげで動きが鈍ったのか、今度は深く切り裂くことができ、オオカミは倒れた。

 

 よし、まずは一体目!

 だけど、まだまだ数がいるな……。

 

 すぐさま次の標的を探し、近くにいたオオカミに向かって手斧を振り下ろす。

 オオカミは急なことに対応が遅れ、そのまま切り裂かれる。

 

 次は……あのオオカミだな。

 オオカミが倒れたのを確認し、次は苦戦している男の人の助けに向かう。

 

 男の人に噛み付いているオオカミを、横から蹴ってオオカミを強引に離す。

 

「ありがとうございます!」

 

 お礼を言われるが、それよりも先にオオカミだ。

 蹴られたオオカミは今度は俺を標的にしたのか、俺に真っ直ぐ向かってくる。

 それを横に躱して、オオカミの胴体に思いっきり手斧を振り下ろす。

 

 オオカミを倒したのを確認し、次の標的、そいつを倒したらまた次のオオカミへと標的を変えながら俺はオオカミを倒していった。

 

 

 オオカミを五体くらいだろうか? それぐらい倒すと、オオカミは全滅した。

 どうやら攻めてきたオオカミは30体ほどらしくい。

 

「なぁ、お前。怪我してるなら店の中で手当してる人いるから手当してもらえ。いつ別なやつが襲ってくるか分かんないからな」

 

 急に後ろから話しかけられて、俺は腕をオオカミに噛まれたこと思い出した。

 その時は普通に油断していて、一体だけに集中していたら横から手斧を持っていない方の腕を噛まれたのだ。

 

「分かりました。ありがとうございます」

「おう」

 

 俺はその場を後にする。

 ショッピングセンターの中へはいる時、何人かの男の人がオオカミの皮を剥いで肉を取り出しているのを見た。

 それを食べる気なのだろうか?

 

 

 ショッピングセンターの中へはいると、広いフードコートが見え、そこの一角に行列が出来ているのを確認出来た。

 どうやらあそこで治療を受けれるらしい。

 

 俺はその列に並び、順番を待っていると、既に治療を受けてきたのか、肩に包帯を巻いている知り合いがいた。

 

「あれ? 蓮哉じゃん!」

 

 どうやらあちらも俺に気づいたらしく、俺の方に歩いてくる。

 

「よう、葵。お前なんでこんな所にいるんだ?」

 

 こいつの名前は蒼井(あおい) (あおい)。俺の高校の同級生であり、親友だ。

 くそ、こんなイケメンな親友なんていらねーのに! おかげで一部の女子からは蒼×蓮とか意味不明なことを囁かれてんだぞ。

 

「いや、それはこっちのセリフだよ。オオカミが現れた時はいなかったよな?」

「あぁ最初はいなかったが、途中で参加したぞ」

「え? そうなのか? てか、途中から来たってどうして?」

「ほら、「ステータス」とか意味不明なものが現れたし、停電したりモンスターが現れたろ? だから、奏を探すために家からここまで来たんだよ」

「あーなるほどな」

 

 俺がそう言うと、葵は納得したような顔で頷いていた。

 

「お前はシスコンだもんなぁ」

「うるせ」

 

 そうして、話していると俺の順番が来たようだ。

 

「あ、そうだ蓮哉。この後治療受け終わったら正面玄関に集合な。色々話そうぜ」

「おっけーじゃあまたな」

「おう。あ、お前の目的は治療受ける時に達成出来ると思うぞ」

「ん? なんでだ?」

 

 最後に葵がなんか言ってきたが、それを聞き返す前にどこかへ行ってしまった。

 それにしてもここに来た目的って奏以外ないんだけど……。

 

 そう思いながら、パーテーションで作られた簡易治療室の中に入ると、葵の言っていた意味を理解した。

 

「あれ? 兄さん? なんでここにいるの?」

 

 そう、治療室で治療をしていたのは、うちの最愛の妹、奏だったのだから。

はい、ここでキャラの容姿について説明したいと思います!


主人公、蓮哉の容姿は、黒縁メガネで黒髪、目付きが若干悪い感じで、身長178cmの葵には及ばないもののイケメンです。


奏は、黒髪ショートのジト目で、身長は146cm。

可愛いです。はい。


葵は……優男でイケメンの身長176cmです。体格は細めの筋肉質ですね。



他にも、感想などで質問してくれたら答えます!


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