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S,2『SPとパイレーツでカリビアンな船長』

3話目4話目くらいから派手なシーンを入れようと思います。誤字脱字が多いと思います、ご了承下さい。

 「アアアアアーーーッ」


 「アアアアアーーーッ」


目を開けると目の前に映画チャンネルで見たことのあるパイレーツでカリビアンな格好をした黒眼のオッサンの顔面が広がっていた。


お互いに昔見た映画、ホーム・ア●ーンのケビンみたく大声で叫ぶ。


-ドサッ-


そして2人同時に腰を抜かして、その場に座り込む。


周りを見渡してみると、さっきまでいた国会議事堂の無駄に長い廊下ではない・・・海が見える・・・揺れている・・・船の上のようだった。


「pjtp--tjt@jj.jd?」


「jagm.@j-wdw--,!?」


聞いたことのない、知らない言葉・・・ここどこ?


「aj1Dpg.jwaajm!!!」


いつの間にか囲まれて銃を向けられている。


手を挙げて、抵抗の意思がないことを伝える。


「atg-_0Pjw,」


パイレーツでカリビアンな格好をしたオッサンが落ち着いた声で銃を向ける人たちを宥める。さっきのアホみたいな声の人物とは思えない。(自分もアホな声を出していたが・・・)


「ajdwat-wp,?」


パイレーツ野郎が話しかけてくる。恐らく「大丈夫か?」と言っているのだろう。多分・・・


「ここはどこだ?お前たち何なんだ?」


木崎耕助は半ばパニック状態で喋る。


「a・・・jaiuj@?」


また何か言っている。


「jjaap-ma,」


パイレーツな人が黒髪の女性に何か指示をだした。しばらくすると、女性がネックレスのような物を持って戻ってきた。


それは透明のビー玉ような物の中にゴツゴツとした黒っぽい塊が入っていた。


それを首から掛けさせられる。すると何故かさっきまで分からなかった筈の周りの人の言葉が分かるようになった。


「おい、大丈夫か?俺の言っていること分かるか?」


パイレーツが話しかけてくる。


「こ、ここはどこだ?」


「ここは民間輸送船、マミヤの上だ。」


「間宮?」


間宮と言えば第二次世界大戦のと時の輸送艦の名前だったと思う。でも、民間って・・・と言うか間宮はとっくの昔に沈んでいるはず・・・


「とりあえずこっちに来い。」


そう言われて一つの部屋へ連れて行かれる。


「まぁ、その椅子に掛けてくれ、」


パイレーツな人と机越しに向き合う形になる。


「ここは船長室だ。・・・俺はトレーン・ハスコック、この船の艦長をしている。お前の名前は?前は何の仕事してたんだ?」


「き、木崎耕助です。SP・・・近衛をしてます。」

・・・     ・・・・

してたじゃない、しているのだ。まだクビになった訳でも、殉職した訳でもない、・・・多分・・・殉職してないよね?・・・ね?


「キザキ、コウスケ?俺の爺さんと似た感じの名前だな。」


「あの・・・何で僕はここに居るんですか?」


一番聞きたかったことを聞く。


「あ~っと・・・それは、だな・・・」


「どっかのアホ船長がアホい本の内容を実践してこうなったのです。」


船長室の後ろの方にあるドアが開き、黒髪のクール系美人の女性が出てくる、さっき木崎の首にネックレスをかけた人だ。


「俺はアホじゃないぞ!!俺はあの難しい魔法陣を書いたんだ、しかも二個も!!」


「そんなことをやること自体がアホだって言っているです!!」


2人が仲良く喧嘩し始めた。


「あ、あの~」


「「あ・・・」」


2人の声がハモる。木崎のことを完全に忘れていたようだ。


「えっと、私はユエ・ハスコックです。この船で秘書をしています。ついでに隣にいるアホの妻も・・・。」


「だから俺はアホじゃない!!」


また喧嘩し始めたので話を無理やり戻す。


「・・・その・・・アホい本って何ですか?」


何かもう嫌な予感しかしないが一応聞く。


「はぁ・・・この本です。」


すると、ユエと名乗った女性は机の上に置いてあった分厚いハードカバーの本を木崎に見せる。

そこには、 -古代魔術とその発動の仕方- と書いてある。文字は見たこともない物だが、何故か読める。


「まぁ、その中の物体移転の仕方ってのをしてみたらお前さんが目の前にな、ハッハッハ」


トレーン船長は陽気に笑う。


要するに、2つの魔法陣との間を瞬間移動する魔法を試したら、何故か俺が来てしまったと言うことらしい。


「そんな魔法みたいなのあるんですか?」


「そんな魔法があれば、輸送船なんて要りません。」


ユエが呆れながら言う。


「じゃあ、何でそんなことしてたんですか?」 


「この船長がいつもいつもアホい本ばかり読んでくだらないことに無駄な時間使ってるからです。」


「・・・、」


異世界でも魔法は無いらしい。


「ところでお前さん帰る所は無いんだろ?」


そんなことを聞いてくる。

-ああそうに決まってるだろ?どっかの誰かさんのお陰でな!!-


凄く言いたかったが何とか抑え込む。


「はい・・・無いです。」


「なら・・・うちで働かないか?」


見たことのない風景、知らない匂い、知らないオッサン・・・もしかしたら、俺は本当に死んでしまったのかも知れない、あの時・・・


 そう言えば、車に轢かれて知らない世界へ、見たいなアニメ腐る程あったな・・・あれ本当だったんだ・・・笑えねぇ・・・ 


だとしたら、これから、どうすればいい?絶対に仕事はいる。

生きたい・・・生き抜いてやる・・・元自衛官のSPとして・・・


だったらなら、選ぶべきは一つかな?


「働かせて下さい。」


「分かった、お前さんはこれでマミヤの船員だ、もうどこかの近衛じゃない、明日からしっかり働いてもらおう!!」


「はい。」


「じゃあ、まず船の案内だ、ユエ、頼む。」


「はい、分かりましたアホ船長。」


「アホを付けるな!!」


さっきの元気いっぱいの返事とは裏腹に疲労と不安が津波のように押し寄せて来るのを感じる木崎の船員ライフは始まる。









 





































どうでしたか?コメント待っております。

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